【格闘ゲーム】コンボができるようになる、は立派な目標

最近note君に記事をぽちぽち投稿していたら、note君からやたら記事をお薦めされるようになったので、ちまちま読んでいます。

必然、色んな意見が目に入ってくるようになったのですが、格ゲー関連の記事を読んでいてちょっと思うところがあったので書きました。

差し込むいい画像が思いつかなかったので、画像なしです。
読みづらかったら申し訳ない。

というわけで。

みんな、格ゲーの主目的を勝つことに設定しすぎじゃない?


格ゲーに限らず、大多数の対戦ゲームは一部の人しか勝てないようにできている

ここでいう一部の人は、プロとか娯楽の全部をそのゲームに注ぎ込んでるやべー人を指します。
皆さんはそんな人に勝てると思いますか?

大多数の人がノーと答えるはずです。

なぜなら、大抵の人はそんなにひとつのゲームに時間を注ぎ込まないからです。こんなに娯楽がある時代に格ゲーだけそんなにできるわけないだろ。

でも自分の勝率は50%あるから半分は勝ててる、と思う人もいるかもしれません。

安心してください。
あなたは自分より下手な人・時間を使ってない人に勝てているだけで、あなたより上手い人・時間を使っている人には勝てていません。
下手な人に勝ち、上手い人に負けて勝率がいい感じに丸くなっているだけです。
筆者をこの現象をランクママジックと呼んでいます。残念ながら人が少ないゲームで発生することは稀ですが、ランクママジックはどの対戦ゲームでも発生しえます。ついさっき思いつきました。

もし今からあなたが村社会な格ゲーをやろうものなら、その勝率は無事30%を切るでしょう。
ようこそ、ランクママジックのない世界へ。

そんなわけで、格ゲーで勝つことのみを目的にする場合、それは修羅道に飛び込むことを意味します。
もしあなたが勝つことを目的にするのならば、今すぐメインの格ゲー以外のゲームはアンインストールし、スマホからバッテリーを抜きましょう。
残業も言語道断です。生きるのに必要最低限の行動以外はすべて一つの格ゲーをプレイしてください。
食事中は必ずリプレイを鑑賞してください。手が使えなくても目を使える状況はいくらでもあります。
また、使用キャラも好悪ではなく、勝てるかどうかの性能だけで判断しましょう。使用キャラを変えるのも悪手です。一人のキャラクターに限定してください。
己の持ちうる全てのエネルギーを格ゲーに注ぎましょう。
あなたが格ゲーです(?)。

勝つ以外のことを目的にしよう

豪鬼や三島一族のような悪鬼羅刹に堕ちないと格ゲーを楽しむ権利はないかといえば、そんなことはありません。

ぶっちゃっけ、勝ちを目的にしなければ格ゲーはいくらでも楽しめます。

ストーリーモードクリアでもいいし、CPU戦の最後の敵に勝つでもいいです。
ひたすらキャラのモーションを見て、にちゃあ……とするのも全然オッケーです。

コミュニケーションツールと割り切るのもいいと思います。
今のプロゲーマーってゲーセン出身勢も多いので、むしろ積極的に格ゲーをコミュニケーションツールとして使ってきた人たちになります。

で、ようやくタイトル回収なんですが、この目的を『コンボを完走できるようにする』に設定するのもありですよ、というのが今回の記事の主題です。

コンボ完走を目的にする

まず第一に、格ゲーのコンボは難しいです。プロですらたまにミスります。
それが僕たち一般ピーポーならばいわんやをや。

そんなコンボ完走を目的に格ゲーをプレイすることはなんらおかしいことではありません。
ひとり用のゲームでいうところのやり込みプレイとかとなんら遜色はないと、個人的には思っています。

だって格ゲーのコンボ明らかに難易度がおかしいもん。これがスタートラインとか考えちゃったらそりゃ誰もやらないよ。

練習するコンボを決める

まずは具体的に練習するコンボを決めましょう。
コンボに自信がない人は、大抵の格ゲーに用意されているコンボチャレンジを利用してみましょう。
コンボに自信がある人や、歯ごたえのあるコンボに挑戦したい人は、Youtubeなどで『キャラ名 コンボ』で検索してみてください。
↓みたいな動画がなにかしら出てくる……はず……だと……思います。

まずはトレーニングモード(コンボチャレンジ)で試してみる

練習するコンボを決めたら、まずはなにも考えず、トレーニングモードを選んでそのコンボに挑戦してみましょう。

はい、できませんでしたね?

出来た人は合格です。今すぐ記事を閉じてください。
次に1P側・2P側と入れ替えても問題なく完走できるか試してみたり、練習するコンボを探してみたり、CPU戦→対人戦とコンボを使える場所を広げたりしてみましょう。

できない部分を抜き出す

格ゲーのコンボは大抵パーツに分かれています。
次のコンボを例に説明します。

近S>2HS>236S+6S>ダッシュ近S>5HS>214S>214S>214HS

上に張ったディズィーのコンボ動画の最初で紹介されているコンボ
  1. 近S>2HS>236S+6S

  2. (氷結>氷床ヒット>)ダッシュ近S>5HS>214S

  3. (氷床のダウン時追い打ち>)214S

  4. (壁貼りつき>)214HS

ちなみにこれらのパーツはそれぞれ単品のコンボとしても機能します。
こういったコンボパーツを自分の中にたくさん蓄積しておくと、とっさのアドリブコンボもできるようになってきます。上手ぶれるぞ。
ディズィーが特殊で少しわかりづらいですが、今回の例だと氷床のダウン時追い打ちには214Sが間に合うんだな、と自分の中にコンボパーツが登録され、とりあえず氷床時に相手が転んだから214Sを咄嗟に打てた、みたいな。

こんな感じでコンボをパーツに分解し、自分がどのパーツをできていないかを検証します。

できないパーツに絞って練習する

できないパーツを特定出来たら、まずはそのパーツだけに絞って練習しましょう。
今回はパーツ1とパーツ2ができない想定で説明します。

まずはパーツ1。近S>2HS>236S+6Sをひたすら練習します。
近Sから2HSはほぼ最速でキャンセルする必要があるので、近Sを押したらすぐに2HSを押してみましょう。
2HSから236Sは結構余裕があるので、慌てずに入力してみてください。

パーツ2は少し特殊ですが、まずはダッシュ近S>5HS>214Sを確実にできるようにそこだけ練習でオーケーです。
細かい入力は上に同じなので省略。

パーツ1、パーツ2がそれぞれできるようになったら、このパーツを接続し、続けてできるようにします。
まずはパーツ1、その後にダッシュしてパーツ2を叩き込みましょう。
うまく繋がらない場合、パーツ1の後のダッシュが遅い可能性が考えられます。
キャラがどのタイミングで動けるようになっているか、を意識してダッシュを入力してみてください。
ダッシュし過ぎの可能性もあるかも。

パーツごとに練習する→練習したパーツを接続する→接続がうまくいかないなら、今度はその接続を練習する。
これを繰り返して、すべてのパーツを接続できたら、そのコンボは完走です。
お疲れさまでした!

繰り返し練習する

とはならないんだなあ。

コンボを最後まで完走できるようになったら、今度はコンボ精度を上げるチャレンジです。

完走したコンボを繰り返し、何回連続で完走できるか試してみてください。
完走回数は、コンボ難易度、自分の実力に応じて臨機応変に変えるのがおすすめです。

筆者の場合は、だいたい下を基準に練習します。
マヂ無理なコンボ:連続じゃなくてもいいから三回完走。
一応できるコンボ:連続三回完走。
慣れてきたコンボ:連続一〇回完走。
実戦で使うコンボ:連続三〇回完走。
1P側でできたら、次は2P側で練習します。

コンボ完走を目的にするなら、だいたい一〇回連続でできれば十分だと思います。ここら辺は、自分の満足度とも向き合ってみてください。

今度こそお疲れさまでした

今度こそお疲れさまでした。そして、コンボ完走おめでとうございます!

仮にここまでをほんとに最初からできない状態でやった場合、トレーニングモードをプレイする時間は、一回のプレイで軽く一時間を超えるはずです。
うまい具合にコンボ練習を楽しめるようになったなら、むしろ時間なんて忘れていつまでも練習していられるかもしれません。

コンボ練習の楽しさ……を伝えるのは無理かもしれませんが、コンボ練習にどうやって取り組むかがちょっとでも伝わったら嬉しいです。
ちょっとやってみようかなって思ったら、ぜひやってみてください。

格ゲーは対戦しなくても面白い!

まとめ

コンボは格ゲーの中でも成長の実感が一番得やすい要素です。
最初は四苦八苦していたコンボを、鼻歌交じりにできるようになったら?
誰がどう言おうとあなたの格ゲー力は上がっています。

また、対戦相手に依存しないのもグッドです。
それこそ一人用ゲームをプレイするのと同じ感覚でプレイできると思います。
世の中には一切対戦せずにひたすらコンボ開発してる人とかもいるので、別段変なことでもありません。

SNS全盛の昨今、自分のコンボの上達具合を動画にして投稿してみるのもいいかもしれません。
自分も成長が実感しやすいし、村社会化したゲームでもいいねがついたりします。
おすすめはカオスコード。

「それでも俺は、対戦で勝ちたい……!」という人にもコンボ完走を目的にすることはおすすめです。

最初はトレーニングモードでも四苦八苦していたコンボを実戦で成功することができたら?
しかも、そのコンボが新しく練習したコンボで、普段のコンボだったらリーサルにならない場面でリーサルを取れたとしたら?
考えただけでわくわくしてきませんか?

今回はコンボをテーマとしてあげましたが、コンボだけではなく、例えば確定反撃や、相手のセットプレイ回避、ファジーなどの特殊な入力をできるようにすることを目的にするのもおすすめです。

それっぽく言うと、成長の定規を他人じゃなくて自分に置きましょう。

相手がいる物事では、相手がいる以上その結果を確定させることは絶対にできません。
「おめーふざけんな、コンボミスれ。俺がガードしたタイミングで昇竜しろ」といくら叫んだところで、相手の行動を変えることもできません。

変えられるのは自分だけです。
そして、自分の変化は一番自分が実感できます。

勝ち負けにこだわらず、自分なりのやり方でゲームを楽しみましょうね。
文章が行方不明になり始めたので、無理やり畳んだ。

お読みいただきありがとうございました。

2024/11/09追記
投稿してから気づいたんだけど、これタイトル詐欺……。

おまけ

なに? そもそも236Sのコマンド技ができない?
オーケー、ならまずはそこから練習しましょう。
とりあえずゆっくりでいいので、2.3.6.Sと入力してみてください。
技が出ませんね? 出てたら君はコマンド入力はできてる、自信持って!

ここで、トレーニングモードなら入力履歴が表示されているはずです。
その履歴がしっかりと下、右下、右、Sとなっていればよしです。(1P側)
あとは、履歴が崩れないように入力を速くしていきます。

パッド(十字キー)の場合は下を入力して、滑るように前へ!
パッド(スティック)の場合は下を入力して、縁をなぞりながら前へ!
アケコンの場合はやはり下を入力して、なんか斜めでカクッと来るけど無視して前へ!
レバーレスの場合は、中指を倒す、中指を倒したまま人差し指を倒す、中指を離す、だ! 鍵盤の上を滑らせるみたいな動きをイメージするといいかも。
あ、Sの入力も忘れずに。


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