【CL東京エクストラ優勝】超越ガブギラの話
どうも、Card Rush Prosのあむ(@4mutaaan)です。
今回は自分たちの調整メンバーのタクト(@taku_pcg)が使用し見事チャンピオンズリーグ東京エクストラを優勝した「超越ガブギラ」について書きます。ざっくり何があったのか知りたい人にオススメです。
エクストラレギュレーション自体はかなり面白いレギュレーションです。やれることが豪快ですし、様々なコンボが存在して「オレの考える最強コンボ!」同士で戦うことが出来ます。
今回はこういったデッキタイプが暴れてしまいましたが、11月29日以降に適用される「先攻プレイヤーが最初の番にサポートのカードを使うことができなくなる。」というルールにより、今後のエクストラレギュレーションは変化し、こういった系統のデッキは姿を変え多少の弱体化を受けると思います。
ただシティリーグシーズン1や、直近のエクストラの日に関しては禁止改訂次第かもしれません。
さてそれでは本題に入りましょう。
エクストラは事前の予想通りトップ8に超越ガブギラが5人、ゾロアーク0人という結果になりました。
※そもそも超越とは?
シャドウバースにおいて『次元の超越』という相手ターンをスキップするカードがあり、『ディアルガGX』のGXワザ「タイムレスGX」や擬似的に相手ターンをスキップするデッキタイプが超越と呼ばれるようになりました。
超越ガブギラが出来上がった経緯はこちらのラッシュメディアにて紹介しています。
そのあまりの成功率と、対策が非常にしにくいこともあり、このままエクストラレギュレーションが続くとどうなるんだろうと頭を悩ましていた所、禁止改訂が宣言されました。
9月1日から超越ガブギラのメインパーツであった『こわいおねえさん』や『ムサシとコジロウ』『リセットスタンプ』などが禁止された!
もう超越は出来ないのか…誰しもそう思った中、「オルタージェネシス」にてある1枚のカードが収録。
『しまめぐりのあかし』だ。
『ジラーチEX』に『しまめぐりのあかし』をつけることできぜつするため相手にサイドを2枚取らせることが出来ます。
そうして『ムウマージ』1回、『ジラーチEX』2回でサイドを5枚相手に取らせ、『マチスの作戦』→『N』→『マーズ』→『ザクザクピッケル』で、相手の手札を0枚にし、トップのカードを操作し不要カードを乗せ、完全に超越を成功させてしまうことが出来るようになってしまった…
以前の超越に比べ『ジラーチEX』が必要パーツを持ってきてくれるために非常に使いやすくなりました。
また、『フーパEX』が『シェイミEX』や『ジラーチEX』を持ってきてこれますし、『ぼうけんのカバン』で『しまめぐりのあかし』を一気に2枚持ってくることが出来るため、かなり安定して決まるようになりました。回し方を間違えることがなければ85%ほど決まります。
今回自分たちの調整メンバーが使用し、見事チャンピオンズリーグ東京を優勝したレシピがこちら
いくつか入れ替え候補のカードや、『時のパズル』不採用型など様々な型が存在していたようですが、大体のコンセプトはこんな感じです。
今回のエクストラ環境ですが、この「超越ガブギラ」は前提となるレシピがある以上多くの人が簡単に組めることが予想出来ました。
たとえば『ゾロアークGX』を軸とするような人気のデッキタイプは、先攻でも「超越ガブギラ」に6割~7割程度しか勝てず、後攻だとほぼ敗北。他のデッキタイプに対しても先攻から負けてしまうリスクが多々あります。
それであればどのデッキタイプにも先攻なら9割近く勝てる「超越ガブギラ」を握った方が明らかに理にかなっているため、「超越ガブギラ」は握り得な環境だったと思います。
当初は調整メンバー全員でエクストラに行く予定でしたが、このデッキタイプが存在する以上非常に効率が悪いと判断し、一部のメンバーはこのまま「超越ガブギラ」を持っていき、他のメンバーはスタンダードレギュレーションに変更することを決め、今回は両方のレギュレーションで頑張ることにしました。
幸いなことにエクストラレギュレーションはこれ以上進む部分がほとんどなかったため(何を取捨選択するかだけ)スタンダードレギュレーションに本腰を入れて練習出来たのはすごくありがたかったです。
今後のエクストラレギュレーションにてまた禁止改訂が出るかどうか、非常に楽しみですね…!個人的には『マチスの作戦』や『ザクザクピッケル』といったカードはこれ以上暴れない方がいいかなと思います…
■入れ替え候補のカード
『フーパ』や『ヤレユータン』や『ジラーチ』といったカードの対策になります。
超越ギミックで相手のサイドを残り枚数2以下にするのでデメリットなく使えます。主に『フーパ』対策や、『ガブリアス&ギラティナGX』では届きにくい『カプ・テテフGX』などを倒す要因。
地味に試合開始後こいつが場にいたら相手は先攻で『オカルトマニア』や『サイレントラボ』をプレイしてこない可能性があるので、そういった意味でも強いです。
今回『時のパズル』をレシピに採用していますが、このカードは以前の超越に比べて絶対必要なカードではないです。今回は必要パーツをほとんどデッキからサーチすることが出来るため、トラッシュから再利用したいのは主に『ザクザクピッケル』
それであれば純粋に成功率を上げる『おとりよせパッド』のようなカードの方がいいかもしれません。
■逆に対策になるかもしれないカード
先攻取れれば『オカルトマニア』連打や『サイレントラボ』、『ミツル』からの『オーロット』など。後手でももしかしたら勝てるかもしれないのが以下のカードたち
結局これらのカードも『サイレントラボ』を採用している型には負けてしまうが、特性を利用して回すデッキなので回しきった後に『サイレントラボ』を貼るのは難しい。
また『ジラーチ』の1枚や『ヤレユータン』の3枚で何が出来るのかというのは怪しい部分もある…
一番有効なのは多分『ソーナンス』。しかしこれを採用しているデッキが他のデッキに勝てるのか否か…
特に『アルセウス&ディアルガ&パルキアGX』を軸にしたデッキにはかなり厳しそう…