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余裕の無さから他者理解を生む

はじめに

最近、精神的に参っている時がある。
大学生時代にもそこそこ参っていた時期はあったのだが、その頃感じていたのは主に生まれながらの境遇やトラウマ関係だった。しかし人生を楽観視している自分もいた。
対して今は現実が見えてきて、現在の環境や未来への不安から余裕が無くなってくることが多い。
そんな近頃、過去に会った受け入れ難い人のマインドが、答え合わせのようにわかってきた。今なら多分彼らに共感できる。
この記事は、余裕のなくなった現在、ようやく寄り添えるようになった他者の気持ち、という視点でまとめていく。

金が全てだと思ってる人

私の一番苦手なタイプ。人生の価値が金のみで完結してしまった方。自分を測る時もお金。他者を測る時もお金。アクティビティや、ジュエリーや、全てのことは表面的なもので、結局注目するのは値段。という人間。
この手の人になってしまう要因は、2点くらいあるかな〜と思う。

このタイプの人を批判した記事はこちら↓
大学生の頃に書いたのでたいぶとっ散らかっていますが……

幼少期の体験

生まれが貧困家庭の場合をよく目にする。金が無い=不自由が幼少期からことごとく可視化され、がんばって働いて賢くなってお金持ちになって裕福な生活を送る!ということが人生の目標になった人。過去に経済的に辛い思いをしたから、金を稼いで自由になりたい!というところに重きを置く人。
このタイプに限らず、生まれの特徴というのはなんでも引きずりがちだね。貧困家庭の対極で言うと、裕福な家庭で、稼げていないと人権無視されるとか。やはり幼少期は価値観の形成の面で人生において大切。

周囲の不安煽りがヤバい

周囲というのは、メディアとか、SNSとか。老後までにいくら用意しといてね〜という話、投資の話、税金、年金、子供の学費の話。そんな話ばかり聞いていると、薄給に不安になってくる。このままでいいのか…?という漠然とした不安が、転職、投資を促している。挙げ句の果てにはFIREを目指す。お金を逃げ切りのツールとしてしか見ていない人は、孤独だろうなとも思う。お金稼ぎをお金稼ぎとしか見ていない人も、孤独なんだろう。
日本ほど人権が尊重されている国はないから、心配しすぎることはないのにね。いまのところはね。

敵を作って仲間を作る人

敵を作ることでしか味方意識を育めなかった人。これも環境によるものだな〜と思う。
こちらも経験をノートにまとめてあります。
ご興味があればどうぞ〜↓

周りが怖いという恐怖心から生まれる防衛本能

防衛本能なのだ。誰かが好きとか嫌いとか、そんなは人間の中身の話は置いておいて、仲間意識を組めれば仲間になったやつからは攻撃されづらいし、敵と見做した奴を見下すことで安心感を得られればいい。波風立てないのは安定を勝ち得るための方法としては理にかなっている。
いじめ問題にも繋がりそうなので、個人的にはちゃんと向き合わないといけない議題である。

国が悪いという人

これ一理あるのが厄介。というのは、国は社会全体に関係があるのでね。もちろん国の全てが悪いわけではないです。ここで政治の話をしたいわけではないので、「追い詰められてしまった結果こうならざるを得なかった人」という目的語で分析してみようと思う。

他国と比べている

他国の良い部分を知っていると、自国は狂っている!となりがち。国の体制のどこがいいとか、どこが悪いかとかまで言えればいいんだけど、追い詰められた人にそんな余裕はないので「この国は狂っている」という発言を繰り返すしかない。実際冷静に聞いてみると、デタラメやこじつけが多い。もちろんさまざまな問題はありますが、残念ながら現在の日本は海外と比べるとびっくりするくらい生活に適した国です。

現行の政治への不安や揺らぐ信頼度

人には人の政治観があるのであまり介入しすぎることは避けたいのですが、まぁ分からんでもないよ。
汚職とかは嫌だよね。でも俺はそれに囚われ過ぎちゃっているあなたの心の方が心配。

まとめ

上記のいずれかの性格が当てはまっている人は、人生に余裕がなく、悩んできたんだと思う。辛い過去を背負って、辛い人生を、孤独に、一生懸命戦い抜いてきたんだよ。
もちろんいまだに私の理解が及ばないところがあるのは大変申し訳ない。ただ、昔の俺ならなんだこいつと言っていただけの人たちに、今は共感することができるようになった。これが何より嬉しい。

もちろん共感だけで終わらず、少しでもプラスの言葉を共有したい。
余裕が無くなって気づけた他者の息苦しさ。そんな今だからこそ、余裕がない人を手助けできるとおもうし、したいと思う。

金銭的な余裕があれば心に余裕が生まれて思いやりやすくなる。しかし、金がなくても心に余裕がある人はいる。誰かを気遣ったり、話し合って、支え合ったり。社会で紳士淑女でいるということ。そういった一歩一歩があなたを作る上で何より重要なんだと思うんだよ。
もしあなたがもうすこしいい人生を歩みたいと思うなら、「やべーなんやこいつ」と思う人にこそ、寄り添える人間になれるといいと思います。
私、全員の味方でいたいんです。
道端で見かけた「やべーやつ」が、余裕をなくしたあなただった時のために。僕だった時のために。

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