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脚本良し、ロケ地良し、魅力的な役者陣良しの三拍子「ゴールド・ボーイ」
ゴールド・ボーイ 鑑賞。あー、こりゃ今年見た中でも上位に来る面白さだわ〜。岡田将生と魔少年の殺人遊戯。最後に勝つのは誰か?犯した罪は江口洋介の刑事に裁かれるのか?そして金子修介監督はやはり少年少女を魅力的に撮る監督だと再認識。
— 昼行灯 (@gamconp) November 30, 2024
今年3月公開の映画でずっと気になっていたのですが、タイミングが合わず劇場では鑑賞できなかった本作。現在複数の配信サービスで有料でレンタル鑑賞が可能で、私はU-NEXTで鑑賞しました。
断崖絶壁で義父母を突き落とす岡田将生演じる東昇と、それをたまたまビデオに収めた一見優等生の少年、羽村仁成演じる安室朝陽とが、相手の殺人をネタに脅し脅されの駆け引きを繰り広げる、物騒なコンゲーム。とにかく油断したら直前までキーパーソンと思っていたキャラクターが命を落とす物騒な展開なので、最後まで緊迫感の続く、ワクワク(不謹慎w)が止まらない作品になっていました。
エンドロールでは最初にクレジットされる岡田将生は、今年の映画で主役級だけでも3作品(アングリー・スクワッド、ラストマイル)に出演していて大活躍ですね。本作でも敢えてのオーバーアクトと冷酷な殺人者の顔を絶妙に使い分けていて、本当にはまり役。
そして彼と対峙しつつ、実はこっちの方が悪じゃね?な少年を演じていた羽村仁成は、末恐ろしい存在感を見せていました。他にも一緒に行動する夏月役の星乃あんなは素敵でしたね。ガメラ3でも前田愛を魅力的に撮っていた金子修介監督、本作でも健気で儚い役である彼女をとても魅力的な絵に残していたと思いました。
メインキャラクター意外にも北村一輝、黒木華、江口洋介など主役級のキャストが作品の強度を支えていましたし、ロケ地の沖縄の海や町並みも、とても映画的で見応えがありました。
公開時から絶賛評が多かったので、確かにこれは劇場で見たかったな、と思いつつ、各自の年間ベストを発表する年末に見れて良かったな、と思えるいいタイミングでした。