雀荘経営時代の話part1

今日は、色々作業車の手続きをしたが
ただ忙しいだけで特に何も書くことが無い1日だったので
わざわざnoteに書くまでも無い。


・・・ということで今日は雀荘経営時代の話を
しようと思う。

正直、書けない話の方が多いので
ここからは本当か嘘か読んでくれる人が判断してくれれば
良いと思うし、フィクションかどうかは明かすつもりも無い。


僕は約5年ほど前、雀荘を経営していた。

脱サラして初めて自営業、個人事業主の世界に飛びこんだ。

麻雀屋とは、セットとフリーの二種類がある。


セットはお客さん同士で賭け金を決めて
顔見知りだけで遊ぶ麻雀。

フリーは、お店の決めたルールとレート、知らない人同士で
お金を賭けてやる麻雀。

本当はお金を賭けては犯罪になるので
表向きはノーレート(賭けない麻雀)だが、
ノーレートでお客さんが入店するなんてほぼあり得ない。

だから当然うちの店も賭け麻雀だった。

それぞれ商店街には暗黙のルールみたいなものがあり、
警察の組合に加入して、風営法の講習にちゃんと出席していれば
摘発はされない。(真偽は分からないが)


あとはレートだ。

それこそ2年ほど前にどこかのお偉いさんが賭け麻雀をして
ニュースになったが、結局捕まっていない。

その当時のレートが俗にいう『テンピン』
分かりやすくいうと1回のゲームで6,000円ほどのお金が
動く代表的なレートだ。


これも結局ニュースにまでなっているのに逮捕されてない為、
この界隈では『テンピン』までのレートだと捕まらない・・・
と言う認識が広まった。

しかし、これとは別問題で
賭け麻雀の場所を提供しているオーナーの罪の方が大きい。


   『賭博開帳図利』


聞いたこともないだろうが、この罪がまあまあ重たい。

僕は当時すでに結婚していたし、子供もいた。
万が一捕まるような事があっては絶対にならない。


そして雀荘経営者なら絶対に聞いた事がある、

   『深夜営業』

もはや知らない人もいると思うが、雀荘は本来
夜の12時以降営業してはならないのだ。

だがみんなのイメージでは徹夜で
麻雀をする『徹マン』と言う言葉もあるように

僕たちのような雀荘は、むしろ深夜営業からが本番である。
(都会の方はちゃんと12時に閉まるお店もある)

夜12時になるとカーテンを閉めて看板の電気を消す。
これがもはや日常のルーティーンだ。

夕方18時ごろお店を開けて、次の日の朝まで。
もしもお客さんが帰らなければ寝らずにそのまま営業続行。

そんな生活だからほぼ家にも帰らずに店に寝泊まり。
お客さんに起こされて営業スタートなんて日もたくさんあった。

でも売り上げも上がっていたし、何より楽しかった。

誰にも怒られず、嫌いな客は出禁にして
きつい日はお店を閉めて飲みに出かけた。

今までのサラリーマン生活ではどれだけ頑張っても
給料は上がらなかったし、年功序列というだけで
会社にぶら下がっているだけのやつに怒られていたりもした。


そんな時本当にふと思った。



     『嫌ならやめれば良い』


よく考えてみれば、面接をお願いして入れてくださいと頼んだのは自分。
安定を求めたのも自分。


つまり、そんな奴らがいる会社にしか入れない自分が悪い。
今までろくに学校も行かず、勉強もせずに遊び呆けていたのは自分。

なのに頼んで入れてもらった会社の文句を言うのは違うと思った。

今いる環境は自分で選んだ物だし、今までの自分を棚に上げて
会社の文句を言っている他の同僚を見ると虫唾が走った。

いつか会社を辞めて居酒屋をやるだの、金を貯めて
何かするだの、口ではなんとでも言える。



      『一生やってろ』



俺は違う、死んでもこのまま終わりたくない。
腐りたくない。


だから決断した。

最初の一歩、それはつまり行動するという事。

ある意味気付かされたのかもしれない。
感謝しなくてはいけない。

当時27歳
もしも30歳を超えたらきっと自分はもう
そんな元気も勇気も無くなってしまう。

だから始めた麻雀屋だった。

自分の知らない世界。
何をしても完全自己責任。
言い訳なんて誰も聞いてくれない。




たまらない。
このスリルと、完全自己責任の歩合制。

楽しい。本当に生きている実感が湧く。




でも後になって知る事になる。
うまくいっている時は気づかないが
その日は突然やってくる。


続きます。

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