【ヨガ好きの人向け】三日月のポーズで腕をつける意味とは??【コツと練習方法について】
今日はヨガが好きな人向けのお話です。
特に、すでにインストラクターだったり、インストラクターを目指している人にとっては興味深い内容ではないかと思います。
どんな内容かというと、三日月のポーズについてです。
「三日月のポーズで手をつけるのって、何の意味があるの?」というお話です。
この腸腰筋のストレッチの体勢でも、三日月のポーズと呼べます。
三日月のポーズのメインの効果が腸腰筋をストレッチすることでもあるからです。
でも、ここで興味深いことが起こります。
手をつけた方が肩や腰にロックがかかってしまって、普通に腸腰筋のストレッチをした方が効果がでないばかりか、肩や腰を傷めることになりかねない状況が少なくないです。
その為、腕の動きをつけたバージョンは、腸腰筋のストレッチのチャレンジポーズのような扱いとなってしまいます。
これは実は違って、腕を使った方がポーズがとりやすくなり深まるから腕の動きを入れています。
この事実はストレッチとヨガの違いとしても面白いものなので、腕の使い方のコツと練習方法についてお話します。
腕を上げる時のパターン
膝立ちで腕を上げます。
そのまま深く反れれば問題ないですが、肩・腰が引っかかってしまう人。
そんな人は上腕を外旋しながら手を前にスーッと伸ばしてください。
ネコのポーズのような動きになって、肩甲骨が前に押し出されます。
そこから手をすくい上げるように持ち上げてください。
肩甲骨がロックされずに上手く胸と連動してくれますよ。
三日月のポーズをとる時も同様に、肩が引っかかってしまう人は。
前に腕を出してから
すくい上げるように持ち上げると、後屈が深まります
腕を開く時のパターン
いきなり腕を開くと、肩がロックされてしまいます。
いったん腕を内旋します。
内旋したまま、肩甲骨を寄せます。
肩甲骨を寄せたまま腕を開いて後屈してみてください。
胸の動きと連動して、後屈が深まるのを実感できると思います。
三日月のポーズの時もいったん内旋して。
内旋したまま肩甲骨を寄せて
そのまま胸を開くと後屈が深まるのが感じられますよ
まとめ
どちらのパターンも練習してみると、股関節だけではなくみぞおちが伸びる感覚が掴めるようになります。
すると、腕をつけないパターンでの三日月のポーズ自体も深まり、こんな感じで指先が地面につくことも夢ではなくなります。
伸ばしたい箇所を意識するのはストレッチですが、ヨガをその個所を伸ばした時の身体全体を意識します。
確かに三日月のポーズは腸腰筋のストレッチの要素が大きいですが、あくまでもポーズは全身に効くものだと意識してみると、他の色々なポーズでも気付くことがでてくるかもしれませんよ。
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ライタープロフィール
■芹澤宏冶(せりざわこうじ)
■身体の硬い人の為のパーソナルヨガスタジオ顔晴る(がんばる)ジム代表
■ストレッチトレーナー10年。ヨガインストラクター8年 。少林寺拳法四段。元立教大学体育会少林寺拳法部監督。
■17年でのべ40000レッスン。
■開脚本2冊執筆。発行部数計70000部
■身体の硬い人はいません。いるのは身体が硬くなる使い方をしている人だけです