鬼滅の刃の世界観
エンタメでは「世界観」が大事ってよく言われますよね。
でも、「世界観」っていう言葉ふわっとしてるんですよ。
なにが世界観なのか。世界観がいいとなにがいいのか。
そこがエンタメの難しいとこ。
エンタメで大切な世界観とは、「どれだけ自分が世界観に入れるか」だと思いました。
現実とはかけ離れているが、あたかも自分もその世界にいるという錯覚に陥る。
そんな感覚が大事なんだなって思いました。
今大人気の「鬼滅の刃」。これは、世界観が完ぺきだったと思います。
簡潔に言うと、
主人公の家族愛は誰にでも心に刺さるものがあります。個性あるキャラ達(敵、味方関係なく)のバックボーンも知ることができて、必ず推しができる。テレビアニメでは、ありえないクオリティのバトルシーンが見れるので、自分の推しのかっこいいバトルシーンが見れます。
要点を上げると、、、
1、舞台が、大正時代の日本である。
2、敵が日本独自の「鬼」
3、キャラクターの個性的な性格と量
4、アニメのクオリティの高さ
5、階級制
この5つだと考えました。
どれだけ鬼滅の世界観に入れるのかは、この5つの要素が関係していると思います。
では、1つずつ解説していきます。
1、舞台が、大正時代である。
武士がいない時代である。洋服などが海外から入ってきている日本の中で、町では刀が持てない。
そのため、主人公に炭治郎が所属する「鬼殺隊」は非公式の団体である。
そこが少しダークであり、世間の人の命を守っているのに知られていないというさみしいところである。
非公式だから、鬼殺隊と鬼というストーリーの軸に無駄な政治の話が入ってこないのが良いところである。
2、敵が、日本独自の「鬼」
鬼って日本独自の敵キャラですよね。桃太郎、一寸法師、節分。今だと、約束のネバーランドとか。日本人なら敵といえば「鬼」なんですよね。漫画の鬼は、ほぼ鬼じゃないというか怪物すぎるんですけど、鬼滅の鬼はしっかり鬼なんだよね。親しみやすい。
鬼も基本的には姿が人間に近い。そして、かっこいい。だから、鬼側にもファンが付きやすい。
見た目が怪物すぎるのはよくないと思うので、そこらへんが最近のアニメは悪役にもファンが付く要因だと思う。
3、キャラクターの個性的な性格と量
鬼滅の主要キャラは、主人公(炭治郎)とその周り(善逸、伊之助、禰豆子など、、、)柱の9人、相手の無惨と上弦の月の6人など、、、
ちょうどよい量なんですよね。誰でも好きなキャラができるし、覚えれる量。実際に世界が日本なので、時系列的にワンピースやナルトのような長期連載はできなそうなので、いっぱいキャラを出すのは違う。全員違う性格でちょうどよいキャラの量という点で世界観に入り込むうえで大事な「推し」が絶対できる。
素晴らしい。
4、アニメのクオリティの高さ
これは、言うまでもない。映画かよ!って言いたくなるようなクオリティ。
アニメが始まってから爆発した鬼滅にっとっては、アニメは大成功と言っていいでしょう。技の豊富さが醍醐味の鬼滅。より技をかっこよく演出したほうが伸びるわけで、かっこいい映像に人は、のめりこんでみます。僕としては、効果音のきれいだと思います。19話の累を切るときの効果音。そこまでの音楽、アニメーションで盛り上げに盛り上げて、首を切る。あのところは、胸が熱くなりました。
そして、かっこいいからみんなふざけて「〇〇の呼吸。○○の型。~」ってやるんですよね。
動画が主体のSNSがあったことも、大きかったのかも。
5、階級制
日本人って階級好きじゃないですか。ワンピースでも四皇とか、七武海。BLEACHも、護廷十三隊や、その中でも隊長、副隊長。ヒロアカでも階級ではないけど、ヒーロービルボードランキングがあります。
ランキングとか、階級とか好きなんですよ。
鬼滅は鬼殺隊にも、鬼側にも階級があるんです。
社会は、ほぼ階級で出来てます。それでなるべく上に行きたい。そしてトップを目指している。そういう気持ちが誰にでもあるから、みんな入り込める。
しかも、トップをとってる人はかっこいいんですよね。男はみんな大好き!
こんなところですね。
世界観って音楽、映画、アニメ、、、エンタメ全体で大事なポイントですよね。
でも、言語化しにくい。それは、作品によって世界観は全く違うから。
抽象的すぎる。抽象化は大事だが、抽象を言語化する能力も必要。
僕が世界観を定義するのであれば、
「芸術の中で、現実とはかけ離れているがあたかも自分がそこにいるような感覚になる世界(場所)」
これが今の僕ができる最大の言語化です。
是非、これよりいい言語化待ってます。