石川県の離島(2019.2.24)

ここでいう離島とは、小笠原諸島や佐渡島のような本土から離れた有人島のことであり、離島振興法によって指定されている離島振興対策実施地域等のこととほぼ同義である。

さて、標題のとおり石川県にも離島が1つあり、舳倉島(へぐらじま)と言う。とりあえず気になったので行くことにした。場所は能登半島から北へ約50km、1周5kmの小さな島である。航路は朝輪島港を出発し夕方に戻ってくる1往復のみ。人口は100人ほどでほとんどは本土にも家があると島の住民から聞いた。夏は民宿も営業し、釣り人やバードウォッチング客で賑わうようだ。Wikipediaによると「日本各地からバードウォッチャーが集まる国内有数の野鳥観察のメッカ」とまで書かれている。ただし、これも夏だけの話で、2月に訪れた際は島民から「この時期に何しに来たのか」とたびたび問われた。


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1枚目の写真は輪島市立鳳至小学校舳倉島分校跡。中学校分校もあったようであるが、すでに廃校となっている。保育所もないが、託児所は2009年から開かれており、海女さんの活動期は子どもが預けられる。また、石川県警察輪島警察署舳倉島駐在所も建物が残っているものの、現在は機能していない。島の公的機関のうち機能しているのは、舳倉島総合開発センターとその中に入居する市立輪島病院舳倉診療所のみであり、そこにいる診療所のホンダ・アクティが島に存在する唯一のクルマとなっている。


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島は火成岩の一種である安山岩から成る。2,000万年ほど前の火山活動により形成された。どこを歩いても岩石しかなく、畑を耕す以前に土が無いため、植物を育てることは難しいだろう。島のいたるところには登山道でもよく見られる積み石(ケアン)が多くある。国土交通省の資料によると「海女が潜
る場所の位置を確認するための目印」として、豊漁の願いが込められてる。


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島で「お金」が使えるのはコカ・コーラの自販機だけである。島に行く際は輪島の朝市で食料をあらかじめ準備をしておくことをオススメする。

帰りの船は島民のおばあさんと2人だけであったが、その方からいただいたおにぎりが美味しかった。