パノラマ(2019.09.08)

愛知県生まれの自分は名鉄沿線で育ったため、「パノラマ」という言葉は馴染みがあり、パノラマカーやパノラマDX、パノラマスーパーによく乗った。今では名鉄から「パノラマ」という単語を目にすることは無くなり、車両もパノラマスーパーを残すのみとなった。また、他社でも前面展望のできる車両は少なくなりつつある気がする。

「パノラマ」という単語をそもそも名鉄かリゾートやスキー場の謳い文句以外で見かけたことが無いようなと思い調べてみた。見かけないわけではないがかなり限定的な範囲の単語な割にはおそらくほとんどの人が意味を知っていそうな不思議な単語である。

1.全景。広い眺望。一望の下に収められた景色。2.都市や大自然・聖地などの眺望を屋内で見せる絵画的装置。円環状の壁面に緻密で連続した風景を描き、立体模型を配したり照明をあてたりして、中央の観覧者に壮大な実景の中にいるような感覚を与える。(広辞苑より)

また、あまり英語的な発音ではないのでどういった語源も調べた。ギリシャ語で「pan(すべての)」と「horama(光景)」に由来するらしい。

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諏訪湖で花火を撮った翌日、長野電鉄1000系(元小田急10000形)に乗車して湯田中駅まで行った。この車両は特に「パノラマ」という言葉が謳われているわけではないが、幼いころ地元で「パノラマ」を冠した前面展望できる車両によく乗っていたのでやはりその列車たちを彷彿とさせる。


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単線が果樹園を駆け抜ける風景は首都圏でも愛知でも見られない、長野ならではの風景である。迫力があるわけではないが、のどかな風景を展望できるのは地方鉄道のいいところである。