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【Jリーグ】アウェイの人帰させへんアウォーズ 

Jリーグのスタジアムに遠征するアウェイチームのサポーターが公共交通機関(電車、バス、飛行機、フェリー等)を利用してその日のうちにホームタウンの代表駅まで帰って来られるかを調べる企画を1年間やってきました。

前回は総集編として「最も帰られへんかったチームのサポーター」を勝手に表彰しましたが、今回は逆にアウェイサポーターをその日中に家に帰させないチームを表彰したいと思います。「帰れないならここで1泊してくか」と言うアウェイツーリズムの促進ならびに地域社会への経済波及に寄与するチームであると言えるでしょう。

帰られへんに続きFC琉球の2冠達成なるか、3位に甘んじた札幌の巻き返しはあるのか、帰られへんでは登場しなかったチームのランクインもありますのでどうかご一読ください。


ルール

帰れるか否か判定の細かいルール、具体的な判定例などは各節毎のページをご覧頂く事として

ここでは今回使用するポイント集計方法についてご説明いたします。
(前回の帰られへんの時と同じです)

その日のうちに帰れない場合…2点 
(終電・終バス等で日付を跨いだ、と言う場合はその日のうちに帰れているとみなし、0点です)

上記に加え、帰り着くのが平日になる場合は以下の要領で加点
ホームタウン着が平日の朝になる場合… +1点
 (会社には朝から出社できる位の時間)
ホームタウン着が平日の午前~お昼になる場合… +2点
 (会社には昼から出社できる位の時間)
ホームタウン着が平日のお昼を大きく過ぎる場合… +3点
 (会社には昼でも出社できない位の時間)

帰り着くのが休日な場合は、到着が何時になろうが大勢に影響無いので時間による加点は無しとします。

集計対象
以下の試合とし、Jリーグ以外のチームも参加する大会は含みません。
・J1、J2、J3 各リーグ戦
・ルヴァンカップ
・J1、J2各昇格プレーオフ

国立競技場などホームスタジアム以外の扱い
チームによっては国立開催、またエコパや駒場などの準ホーム的なスタジアムでの開催、下関や北上など地方興行的な試合もありましたが、数もそう多くは無いので集計単位はスタジアム毎では無くクラブ毎で行います。

調査結果発表

ポイントが同点の場合は、単純に「その日のうちに帰れない」回数が多いチームを上位とします。

第10位~第6位

第10位 27点 サガン鳥栖
 その日のうちに帰さない=10試合
第  9位 28点 いわきFC
 その日のうちに帰さない=10試合
第  8位 29点 ヴァンラーレ八戸
 その日のうちに帰さない=10試合
第  7位 30点 V・ファーレン長崎
 その日のうちに帰さない=10試合
第  6位 30点 アルビレックス新潟
 その日のうちに帰さない=11試合 

地理的に端っこのチームが多いですね。ナイトゲームだと余程近隣にチームが無い限り帰られへん確定なので致し方ない所。東北のチームが関西よりも西、九州のチームが関東より東へ行くのは結構難儀。

9位いわき、8位八戸は昼間の試合でも帰させへんという事も。プラスタは三沢空港からそう遠く無いものの空港までの交通機関が無いのもネック。
7位長崎、6位新潟はルヴァン杯で勝ち進み平日ナイトゲームが増えた事も得点を稼いだ要因か。

ランク外ですがその日のうちに帰らせない試合が10試合以上なのは、
 11試合:鳥取
 10試合:長野、岐阜

鳥取はナイトゲームだと試合終了後帰れるどころか他都市に移動する公共交通すら無いのが痛い所ですが、翌日も休日という試合日が多かった為1点差で惜しくもランクインならず。 

第5位

31点 鹿児島ユナイテッドFC
 その日のうちに帰さない =12試合
 ホームタウン着が平日の朝=  1試合
 ホームタウン着が平日午前=  3試合
 ホームタウン着が平日午後=  0試合

5/6仙台戦、6/2秋田戦いずれも14:00KOなのに帰れない、翌日平日なのに帰れない。どうせ帰れんのじゃっでかごんまで焼酎を飲みたもんせ。

第4位

32点 テゲバジャーロ宮崎
 その日のうちに帰れない =11試合
 ホームタウン着が平日の朝=  0試合
 ホームタウン着が平日午前=  5試合
 ホームタウン着が平日午後=  0試合

上述の鳥取と同じくナイトゲームなら公共交通で他の都市への移動すら出来ない魔境。来年の夏場に宮崎で試合があるチームのサポーターは今すぐ宮崎市内の宿を抑えるんだ。

ここで順位発表は一旦ブレイク。
個人的予想では大分が結構上の方に来るんじゃないかと予想してましたが、第 16位タイ 25点 大分トリニータ
 その日のうちに帰さない=9試合 

16時KOだと関東チームは帰って来れないのが予想の根拠ですが、今季は16時KOの試合はゼロで昼間の試合は14時KO固定だった為得点がいまいち伸びずトップ10入りならず。

まあそんなもんか、と思いましたが大分と同点で16位タイなのが
第 16位タイ 25点 横浜F・マリノス
 その日のうちに帰さない=9試合 

えーあそこは19時KOでも関西に帰れますよね、と思いましたが日産スタジアム開催なら関西に帰れる所がニッパツ開催とか国立開催になったり、日産開催なのに19:30KOなので帰られへんと、あの手この手での帰させへん施策が実り今回の躍進に。
後はACL関連で平日開催が多くなった結果、昼間の試合(~16時KO)が主催21試合中4試合だけだった事も影響しているでしょう。

順位発表に戻ります。いよいよトップ3の発表です。

第3位

35点 いわてグルージャ盛岡
 その日のうちに帰れない =11試合
 ホームタウン着が平日の朝=  2試合
 ホームタウン着が平日午前=  5試合
 ホームタウン着が平日午後=  0試合

地理的には八戸よりも関東関西に近いのだが、八戸は気候的に6月・9月頭は昼間の試合となったので岩手の方が得点を伸ばす結果に。
岩手は昼間の試合は13時KOまたは14時KOのみ、夜の試合は平日であっても18時KO固定、アクセスも盛岡駅から普通列車で2駅、帰りは試合に合わせてシャトルバス運行と遠征民にとって有難い材料はありましたが、堂々の第3位ランクインは地力のなせる業。

第2位

35点 愛媛FC
 その日のうちに帰さない =12試合
 ホームタウン着が平日の朝=  1試合
 ホームタウン着が平日午前=  5試合
 ホームタウン着が平日午後=  0試合

ただでさえ市街地から遠く離れた山奥?みたいな所にスタジアムがある上、KO時刻が ~14時となる試合は主催20試合中たったの2試合。逆によく8チームも帰って来れたと思わせる強豪ぶりを遺憾なく発揮。
今治(今回21位)と来季は同カテゴリー。帰させへん伊予決戦を制するのはどちらのチームか注目だ。

第1位

47点 FC琉球
 その日のうちに帰れない =18試合
 ホームタウン着が平日の朝=  1試合
 ホームタウン着が平日午前=  5試合
 ホームタウン着が平日午後=  0試合

2位に12ポイントの大差をつけた第1位は皆様ご想像の通り、FC琉球。前回書きました帰られへんに続く堂々の2冠達成です。
とは言えアウェイサポーターに午前半休を使わせた回数はたったの5回。1日フル休暇に至ってはゼロ。王者は美しく勝つのである。

あなたの上司に「沖縄に行きますので午前半休します。」と申し出て見てください。余程の人で無い限りは「えっ、午前中だけで良いの?」という回答が返って来るでしょう。

順位発表は以上となりますが、あの北のチームはどうだったでしょうか?
第 44位 14点 北海道コンサドーレ札幌
 その日のうちに帰さない=4試合

屋内ですから夏場にナイトゲームをする必要が無く、土休日のナイトゲームはゼロ。ルヴァン杯2試合を含む平日4試合がナイトゲームで、その4試合がそのまま上述の帰さない試合数になります。

という訳で、札幌ドームもとい大和ハウスプレミストドームはアウェイサポーターにとって帰りやすい優良ホワイト物件なのです。

最後に

最後までご覧いただきありがとうございます。
帰させへんだけで結構長文になってしまったので、「最も帰れるチーム」は後日改めて、ですが出来るだけ早く書きたいと思います。

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