見出し画像

SNSで変わるテレビ視聴 浸透どこまで?「ながら視聴」の実態を読み解く

こんにちは、笠原です。
突然ですが、皆さんはSNSを使っていますか?また、頻繁に使うSNSはなんでしょうか?
私が2017年に、前職でマーケティングの世界に飛び込んだ時、Facebookがここまで活発に「ビジネス利用」されていることに衝撃を受けたことを覚えています。

マーケティング界隈の方は、横のつながりのネットワーキングを大切にする方が多く、それが仕事にもつながるケースもあり、Facebookで積極的に情報交換や交流をされているイメージがあります。(もちろん全員ではありませんが)
Facebookメッセンジャーで仕事のやり取りをするのがメインでしたし、Facebookを見ない日ってほとんどないかもしれません。

SNSにはたくさんの種類があります。Twitter、Instagram、TikTokなど、まさにこのnoteもそうですね。多くの人にとって、日常とは切っても切り離せないツールではないでしょうか。
 
こうやって色々なSNSをあげてみても、私自身、SNSを触らない日はないですし、iPhoneのアプリ利用を可視化できる「スクリーンタイム」を見ると軽く凹むこともあります・・・。(SNSいじりすぎてるなー・・と。)
ただ、SNSをしている時間は、集中して、SNSを注視しているのか?と聞かれるとそうではなく、テレビを見ている合間や、通勤中、1人での食事中、お風呂中など、日々の「ながら時間」で目を通していることがほとんどです。

そこで今回は、知るギャラリーの中から、SNSで変わるテレビ視聴 浸透どこまで?「ながら視聴」の実態を読み解く 前編 をご紹介します。

============
SNSを活用しながらテレビを楽しむ視聴スタイルは、近年ではどれほど浸透してきているのでしょうか。
インテージでは年1回、「i-SSP(インテージシングルソースパネル)」のモニターに対し、メディアとの付き合い方をアンケートにて聴取する「i-SSP Media Profiler」という調査を実施しています。
 
今回はその回答データを用いて、視聴者から見たテレビ番組とSNSの関連性を調べてみました。
 
■テレビと親和性の高い「Twitter」



主にTwitterで、約3割もの利用者がテレビ番組やCMについての情報検索や番組に関係した投稿をしていることが確認できます。このような行動はTwitter、Instagram、TikTok、Facebookの順となっており、Twitterが頭一つ抜けているような状態となっています。

具体的にTwitterでどんなことをしているのかを見ていくと、「テレビ番組についての他の人の投稿を見る」が18%と最も多くなっています。投稿はしなくても、他の視聴者が番組に対してどんな感想を持っているのか気になって調べる、そんな利用者が多いのかもしれません。

また「テレビ番組の内容や期待していること(楽しみにしていること)などを投稿する」も10%と、他の視聴者や公式アカウントの投稿を見ているだけには留まらず、自ら番組の内容について投稿を行う利用者も、他のSNSと比べると多くなっています。 必ずしも写真や動画を必要とせず、さらに匿名性が高いので気軽にテキストを投稿できるTwitterならではの特徴と言えそうです。

なるほどーという感じのデータです。確かに金曜ロードショーでジブリが放映されると、Twitterのトレンドにジブリがあがっている、ということを多く目にします。(それでジブリの放映を知る。)

また私は、いま放映されているドラマの一部分がショート動画になって、TwitterやTikTokにあがっていて、それで今期のドラマを知ることも多いです。
それは視聴者がアップしているケースもありますが、ドラマ公式のアカウントがあげているケースもあります。
 
テレビ×SNSは当然のマーケティングになっていることが読み取れますね。
 
■Twitter×テレビが特に活発なのは10代~30代女性 10代は「ながら視聴」も

テレビと絡めた活用が進んでいるTwitterですが、特にどの世代で活発になっているのでしょうか。Twitterの使い方を性年代別にみた結果です。(2021年度)

全体的に女性の方が、テレビ番組関連でTwitterを活用する人が多いことがわかります。中でも、昔からテレビ広告分野で重要視されてきたF1層(女性20歳~34歳)を含む、女性10代~30代の利用の割合が特に高くなっています。
Twitterでは男性アイドルグループのメンバーが出演する番組のハッシュタグがトレンド入りする光景もよくみられており、ファンの間での盛り上がりを見るために「他の人の投稿を見る」といった使い方が想定されます。女性の方がコンテンツを“みんなで楽しむ”志向が高いとも言えそうです。

また、男女10代に着目してみると、「テレビ番組を見ながら、その番組の公式アカウント/公式ページなどを同時に見る」という利用方法が他の世代と比較して高くなっています。 テレビコンテンツとネットコンテンツを同時に楽しめるというのは、彼ら彼女らが物心ついた頃からネットに触れてきたテックネイティブで、テレビだけでなく、スマホやタブレットなど複数のデバイスを同時に使い分けるといった「マルチタスク」に慣れていることが、背景として考えられます。

はい、私ガッツリF1層なので、よくわかります(笑)。
“みんなでコンテンツを楽しむ”思考が高いのは、共感を求める女性の特徴ですよね。これもおもしろいデータです。

10代がマルチタスクに長けている傾向があるのも興味深いですね。テレビを見ながらSNSを更新するためには、複数デバイスがあったほうがやりやすいので、自然とそのような状態になっていることが読み取れます。

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した記事は前編ですが、後編では番組視聴につながる【効果的なSNSの活用を行う上でのポイント】をお届けしております。この後編の記事についても、noteで次回ご紹介したいと思いますので、楽しみにお待ちください!