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耕人 cozyin

静岡の風土を耕し続けるものづくりの職人たちと、
その商品を紹介する POP UP STORE
「耕人」
2023.09.23 sat -10.22 sun
開催します。

プロダクトデザイナーでもあり
ギャラリー TetoTetoのアートディレクターも務める
花澤啓太氏によるプロジェクト、「耕人」。
その中でも今回は、Do 湯吞、たたみのみみ、パッチTシャツ、八角トレーを
ご紹介します。

Culture にも含まれている語源 cult- は「耕す」。
もととなったラテン語の colere は、「耕す」ことから
「定住する」あるいは「研鑽する」といった意味を持っています。
「土地を耕して作物を育てる」という意味と
「精神を耕して文化や教養を育む」という2つの意味が、言葉の始まりでもあります。- ture は 「~されるもの」の意。
耕す。
土を起こし空気を送り込むことで、根が伸び大きな実りをもたらす。
新しい作物がよく育つように、従来の土をしっかり起こし環境をつくる。
それを「耕作」と呼び、その人を「耕人」と云います。

文・花澤啓太
cozyinくん 湯吞


勝山八千代さんのイラスト 湯吞

お茶の間に似合う、湯呑をキャンバスにみたて
楽しい湯呑のシリーズを提案するプロジェクト、「Do you know me?」
緑茶かほうじ茶か番茶か、白湯もいいですね。
賑やかなおしゃべりの中でも、ひといきついた一人のじかんにも
やさしい風景の一部になりそうです。

松葉畳店さんの自然の消臭剤 たたみのみみ

織り込まれたイ草のミミをカットして畳に変わります。
そのミミを、美しいサイズで松葉畳店さんにまとめてもらい、
できたのが耕人オリジナルの「たたみのみみ」。
自然の消臭剤としてあらゆるところに飾っていただけます。
茶筅や箒を思わせるフォルムも魅力です。

ぬくもり工房さんの大高さんと花澤氏

遠州地方は温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、
三河、泉州とならび、綿の三大産地として栄えました。
糸を先染めし織機で織りなす遠州綿紬。
布にあたたかな風合いが感じられます。丁寧に織りあげられた生地は
使えば使うほど空気を含み、肌あたりがよくなっていきます。


さまざまに織られた反物が縫製されるために切り抜かれます。
そこで生まれる端切れ。
その遠州綿紬の端切れをポケットに。
「パッチTシャツ」プロジェクト。

一期一会の柄を楽しんでください。


iwakakguさんの樫の木 八角トレー

人の暮らしに危険を及ぼす可能性のある材として、里山で伐採された樫。
荒々しく美しい木目をしています。
通常加工が難しい材料ですが、木こり・製材・突板加工・家具職人などの
職人たちが知恵を出し合い、難材を個性に置き換えました。

八角トレーは接合箇所が四角に比べて多く、軽くて壊れにくいつくりになっています。
内側の、親指に沿うような掘り込みのおかげで
持った時の安定感も感じられます。
様々な大きさの器もトレーの中でまとまり、心地よい食卓に。


耕す人やものを追うことで
その土地と、そこに根付く文化まで見えて欲しい。
地方によって独特の風土があるのも、根をおろした人たちが環境と混ざり合いながら耕してきた歴史。
「つくることは、生きること」
大切に育まれ生まれてきたものには、きっと土地の文化が香るはず。
それを少しでもお届けできればと思います。
だからこそわたしたちが一番身近な静岡の人と、
ものを紹介するところからはじめます。

文・花澤啓太

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