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[MOTHER 機械じかけのコウノトリ] なぜこの展覧会を企画したのか?

人間の未来の誕生を考えるMOTHERシリーズ第2弾
[MOTHER 機械時かけのコウノトリ]は、
2021年4月29日(木)-5月16日(日)に開催した「MOTHER ー私たちはどこから来たのですか? 私たちは誰ですか? 私達はどこに行くの?ー」の続きである。

ここで「MOTHER ー私たちはどこから来たのですか? 私たちは誰ですか? 私達はどこに行くの?ー」について触れておきたい。

遡ると、きっかけは2019年11月森美術館で開催された「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命ー人間は明日どう生きるか」へ行ったことだ。
そこで、アギ・ヘインズ「変容シリーズ」を観て衝撃を受ける。この作品は、”デザイナーベイビー”とは違い、出産後に健康促進や身体強化の目的により、手術によって新生児の身体を改変してしまった作品である。頭の皮膚を伸ばしたり、足の指を切り落としたり、とかなりグロテスクな印象を受け、生きのびるためとしても、このような改変を加えることに強い拒絶感をおぼえた。
その衝撃から、未来誕生してくる子どもたちはどうなるのだろう?と想像したときに「ゲノム編集」という技術に行き着いた。
「ゲノム編集」は、遺伝子操作により、肌や髪、目の色などの身体的特徴から、さらには能力や性格までも改変することができる可能性を持っているという。
そこから青島綾音、阿部智子、コムロヨウスケ、坂間真実、藤田卓実、ミノリ、楊佳のアーティスト7人にお声がけし、展覧会開催へと向かった。

次回からは、昨年2021年の「MOTHER ー私たちはどこから来たのですか? 私たちは誰ですか? 私達はどこに行くの?ー」のレクチャーの模様を振り返ります。