【エチオピア冒険記】コーヒーを求めてエチオピアへ
二回目のエチオピア。
一回目の渡航は少数民族が目的。
今回の渡航はコーヒーが目的。
あれは2018年の12月頃。
エチオピアの空港に到着した。
そこで待っててくれたのは前回の渡航でガイドしてくれた二人。
もはやこの時くらいからガイドとお客さんではなく完全な友達になっていた。
なので単刀直入に「僕はコーヒーを日本へ輸入したい。」と語った。
とは言え彼らにはコーヒーに関して何の知識もない。
なにをどうやったらコーヒーを日本へ輸入できるかなんて誰にも分からなかったからとりあえずアディスアベバで一週間くらいコーヒーを飲みながら情報を集めた。
うーん、とは言っても。
何も情報が集まらない。
そこである時、いつもコーヒーを一緒に飲んでいた友達の一人が言い出した。
「俺の地元のコーヒーまじで美味しいで!最高やで!一回行ってみいやあ!」
彼は別にコーヒー農家さんでもなく、ただコーヒー産地出身だった。
エチオピアではよくある話。
ただ何かビビッときた。
ここで座ってても情報が全然集まらないし。
とりあえず
行くか!
そんな軽いノリと勢いで僕らは彼の故郷、カファに向かったのだった。
一つ覚えていて欲しいのは、僕らには何もないということ。
コーヒーを輸入する知識も無ければどこでコーヒーが手に入るか分からない。
だからとりあえず週に一度行われるマーケットでコーヒー豆を置いている店での聞き込みが始まった。
これこれ!
これが欲しい!
僕はこれを日本に輸入したい!
どうしたら日本へ売ってくれる!?
当時の僕は隠岐の島のKUSUBURU HOUSEのカフェ時間にコーヒーを提供しようと思っていたので、そんなにも量を必要としなかった。
"120kgくらい欲しいなぁ~"くらいで事を考えていた。
でもそんなこと言われてもお店のおばちゃんは
「なに言ってるん、あんた?」と。
輸入?輸出?日本?だれ?
みたいな感じで、ちんぷんかんぷん♪
それに
うーん、なにか違う気がする。。。
そもそもコーヒーを輸出するには輸出ライセンスが必要なのだ。
そんな情報を拾った。
なにそれって感じだけど
それじゃあ、ライセンスを持っている人たちのところを周ろう!ってなって
しらみつぶしに周った。
「あの~。
コーヒー豆を日本に輸入したいんですが。。
それも極上のやつ。
今までにないくらいクオリティ上げたやつ。」
「あー。何トン?何コンテナ分?」
トン!?
コンテナ!?
トン!?
そういう単位での話かぁ!
はっはー!
この時から僕の頭のネジはボロボロと外れだして
コーヒー生豆を輸入するというプロジェクトに対しての考え方も変わってきた。
また自分が何をやりたいのかをもう一度頭で整理した。
僕がやりたいこととは
コーヒー豆のクオリティを上げて
現地の雇用を促進をして
メチャクチャ美味しいコーヒーを日本に輸入すること。
それをするにはある程度の発注量が必要なのだ。
それもそうだ。
120kgのコーヒー豆を単発で買っても継続しなけりゃ意味がないし
輸送コストが豆の価格にずっしりとのしかかり、妥当な価格で販売ができない。。。
僕の考え方は既にシフトしていた。
"自分の全財産をはたいて出来る限りの量のコーヒー生豆を買う。
それを販売して継続してコーヒー生豆をエチオピアから輸入する。"
輸入の仕方も分からないのに。
売り先も無いのに。
誰から買うのかも分からないのに。
ただ一つ。
これは絶対にいける。
と何の根拠もない自信に満ち溢れていた。
何がいけるのかすら分からないけど僕はこれがしたい。
エチオピア覚醒モードに入り、心が最強に研ぎ澄まされていた。
良い風の匂いがしたのだ。
次回はどうやってコーヒー生産者、輸入元を決めたのかについて。
to be continued...