見出し画像

【エチオピア冒険記】少数民族巡り

少数民族巡りの始まり。

エチオピアの少数民族巡りにはガイドが同行していないと入れない場所が多く、まずはガイドと打ち合わせをした。
そこでまず驚かれた。

なんでお前そんな少数民族知ってるの?!って。

そんな僕が今日は実際に訪れたエチオピアの少数民族の実情をご紹介する。

画像1

ムルシ族

ムルシ族は何と言っても唇の下側に付けたリッププレート!
これは女の人だけがするもので当初は奴隷にされない為に自分の容姿を醜く見せようとして始まった。
しかし今ではお洒落、デコレーションの一つとして受け入れられている。
ある情報では"リッププレートが大きければ大きいほど美しいとされる"とあるが僕が現地で実際に聞いた情報によるとそんなことないらしい。
ムルシ族の間でもバランスというものが大切で自分に見合ったリッププレートを付けている女性がモテる。

そしてムルシ族は牛の血を飲む。
牛の血を飲みすぎてその地区の牛が全滅しちゃった。みたいなこともあったらしい。

そして僕が一番強く感じたのはチップ文化。
「自分を撮って!」とみなが僕を囲む。
ここまでせがんでくる民族は中々いない。

画像2

囲んで囲んで
「この中から写真を撮りたい者を選んでください。」とRPGのキャラクターを選ぶ時のような光景になる。

でも最初から彼らはこんな風にチップをせがんでいたわけではない。
チップ文化のある外国人たちが来て要求もしていないのにチップをくれ始めたのだ。

そりゃ貰えるものは貰わないと!ということでこんな風習が生まれた。

一方的に何かを与えた結果こうなったのだ。
それがムルシ族の現状だ。

画像6

アリ族

小柄でこれといった特徴的なデコレーションはしない。
彼らもとてもシンプルな生活を営み、自然と寄り添って暮らしている。
アリ族の人口はたしか南部諸民族州で1番だったはず。
彼らも人懐っこく、山で一緒にたそがれた。

んー。あとは特にない笑

画像3

アルボレ族

アルボレ族の特徴はゴージャスなビーズ!
この色合い、絶妙じゃないですか?
アルボレ族の村は町から3時間ほどバイクで走ったところにある。
僕が行った時は車ではいけなかった。
それくらいのオフロードを2~3時間ひたすら走る。
それゆえアルボレ族の村に観光客が来るのは珍しく、写真を撮ってもチップを要求してくるのではなく少し恐がられる印象だった(ちゃんと事前に許可はとるが)。

そして何と言っても熱い。
砂漠まではいかないが地面が白く、カラッカラだ。
そのへんで牛が野垂れ死んでいる。

画像4

小さな子どもたちはメチャクチャ人懐こくてあっという間に人気者になる。
そしてチップをせがむわけでもなく、単純に写真を撮って!とせがんできて撮った写真をみんなで見て楽しんだ。

ここは本当に秘境で正直行くのは難しいと思う。
いつまでもこんな自然と寄り添った心がピュアな民族でいて欲しいと心から思った。

画像5

アルボレ族の村に数時間いるだけでこんなにも日焼けする。
そのくらい太陽がダイレクトに体に突き刺さる。


まだまだ行ったり会ったりしたところもあるが今日はこれくらいで。

こんな風に独特な民族が沢山いるが
なかには都会に進出し、社会に溶け込んでいる人たちも沢山いる。

彼らが初めて首都アディスアベバに進出してきたときは僕よりも相当なカルチャーショックを受けただろう。

エチオピアを一言で表すと"多様性"。

多様性こそが僕がエチオピアを好きになった理由の大部分を占める。

同じ国の中で全く異なった文化が混在する。
その面白さは他にはなかなか無いだろう。

画像7

次回はGalitebe (ガルテンビ)の起源の地、バンナ族の村での滞在について。

to be continued...

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?