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存在しない単語も聴き取れ ~SCEPの Ear-training~
SCEP (Summer Course in English Phonetics)では、聴き取り能力に特化した Ear-trainingという授業がある。ここでは、実在する英単語やフレーズ、文のディクテーションはもちろんのこと、実際の英語には存在しない語 (nonsense words)を聴いて発音記号 (IPA)で記述するという練習も行う。
Ex.)
- /ˈmelʒwæv/
- /kəˈnɔːvɪkl̩/
これらは「単語の知識」で補うことが出来ないため、純粋な意味で音に集中し、それぞれの音の特徴を正確に捉える必要がある。裏を返せば、これができれば音そのものが正確に聴き取れているという証拠になるということ。
もちろん最初は難しいのだが、今日 (Day3)の授業の最後には、上に挙げた2つを正しく記述することができた👍
こうして見ると、間違いの箇所も「日本語ネイティヴらしい」という感じがする。(/z/と/ð/・/æ/と/ɜː/の間違いは「恥を忍んで公開する」という思いである…😓)
ついでに言えば、日本語ネイティヴにとって/zɪˈʃɪəkuː/は「磁石」に近い響きがしますね。
ガリレオ研究室のレッスンで、いきなり生徒にこの練習を課すことは(多分)ないと思う*が、虚心坦懐に音を聴くというリスニングの最も基本的な姿勢は伝えていきたい。また同時に、そうは言っても本物の英語発音で何が起こっているのかという知識(例えば強勢の置かれる母音の前の /p, t, k/は、/s/が先行する場合を除いて帯気音となる、など)がなければ、耳は正しい音を捉えているにしても、その特徴を意識的に理解することができない。よって、英語学習者の益となる要素を厳選しつつ、深いところまできちんと教えることを今後もためらうことなく実践していく所存である。
*生徒からの希望があれば普通にやります(^^)