Plan (名詞)はなぜ to不定詞で修飾するのか?|-ingで修飾すると何が問題?
不定詞の修飾、分詞の修飾
『世界一わかりやすいTOEIC®テストの英文法』より
Restauranteur Mario Toscana postponed his plan (to open) a second bistro because he couldn't find a suitable head chef.
不定詞の章のまとめの問題なのですが、planはもともと目的語に不定詞を取るので修飾になった際にも不定詞を取るので覚えようといった解説なのですが、(C)の openingだとどうおかしいのかが具体的にわかりません💦
以前 Polyglotsで修飾について質問をさせていただいた際、ガリレオ先生に下記のようなアドバイスをいただきました。
====================
とはいえ、もともとの動詞が表す出来事がイメージされ、「〜する性質を持った〇〇」といった意味合いを表すのが分詞修飾という感覚は個人的に持っています。
====================
to不定詞の修飾では「これから〜する」といったニュアンスが加わると思いますが、例えば今回分詞で修飾すると「〜する性質を持った〇〇」となりこれからというニュアンスが失われてふさわしくないと言うのはわかるのですが、どのようなニュアンスになってしまって (C)が絶対的にNGなのかが今は確信を持って説明できない状況のため、アドバイスをいただけますと幸いです💧
ガリレオ流・回答
分詞修飾の場合、his plan自体が open(ing)の主語の役割を果たす解釈になってしまうのが最大の問題点と言えるでしょう。
以下の例文で、「名詞 + 分詞修飾部」の間に →で示すような関係性が成り立っていることを参考にしてください:
(1) Do you know the [woman <talking to Tom>]?
→ the woman is talking to Tom
(2) Who were the [people <waiting outside>]?
→ the people were waiting
(3) The [road <connecting the two villages>] is very narrow.
→ the road connects the two villages
— cf. English Grammar in Use 4th ed. (Murphy, 2012)
※Amazonアソシエイトリンクを使用しています。
これと並行的に考えると、ご質問の問題で openingとすると “×His plan is opening a second bistro.”というおかしな解釈が生じることになります(openという行為を行うのは he自身であって his planではない)。
それに対して、his plan to open a second bistroは、“He plans to open a second bistro”のようにパラフレーズ可能で、問題集の方で解説されている「動詞 planが to不定詞をとること関連させて覚えよう」というのは、こういった意味上の関連性を想定してのものだと推察します。
ちなみに、以前の回答で申し上げた「〜する性質を持った〇〇」というのは、上の(3)のように時間に縛られずに成り立つ関係を示す例に言及したものです。
また、plan, time, aim, need, request, mistake, shame, a good/bad idea のような名詞(句)というのは “It’s 形容詞 (for ~) to do”の形で使える形容詞と似た意味 (possibility, necessity, importance, urgency, frequency, value judgements)を表すので、構造的にも同じように後ろに “(for ~) to do”をとります。(参考:Practical English Usage 4th ed.)
(4) It’s impossible for the job to be finished in time.
→ (不)可能性を表す
(5) There’s a plan for Jack to spend a year in Japan.
→ 計画がある=可能性を表す
※ Amazonアソシエイトリンクを使用しています。