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京都行ってました
4月の半ばに日帰りで京都へ出かけた。
目的地は安井金比羅宮。非常に有名な縁切り神社である。
そこへお参りに行ってきた。
いうてまあせっかく何十年かぶりに京都に行くんだし、観光もしてくる気満々である。オーバーツーリズムの問題があるがGW前ならなんぼかマシであろう。
(大間違いであった)
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11時に京都駅に到着したらもう見渡す限りみっしりと外国人観光客である。朝の東京駅や品川駅並みの混雑。
この分だと電車もバスも激混みだろうなと早々に諦めて安井金比羅宮まで歩くことにした。
元々歩けそうならウォーキングも兼ねて歩こうと直線距離は調べてあったので迷子だけは気をつけようとマップを見ながら出発。
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京都は修学旅行でバスに積まれて運ばれた時以来である。住んだこともなければ親戚友人も現地にはいない。土地勘など全くない。それでもマップが読めればどうにかなるものだ。
道間違えたけど。
新幹線の線路をくぐり大通りを右折して鴨川を渡り、京都国立博物館を通り過ぎて左へ。
この左折から先が歩道狭いのにめちゃくちゃ混んでてギャッとなった。昔の竹下通り並である。後でよく見たら府道143号、その通り沿いは代表的な観光スポットだらけでそりゃ混みますわ…なエリアだった。
今マップを見ながら思い出して書いているところだが、これ鴨川沿いを上がっていけば空いてた気がする。
猛烈な人混みをかき分け続けてぐんにゃりしつつも何とか安井金比羅宮へたどり着いた。
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強力な縁切りの力があるということで怖い噂しかないような場所だが、行ってみたらからりと日差し明るく花がきれい。
観光客もほどほどの混み具合で過ごしやすい。寧ろここまでの道がひどすぎて、境内が落ち着いていてほっとしたくらいである。
ここの象徴になっている縁切り縁結び碑も「これが噂の!」とは思ったが朗らかな空気の中にあった。
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お参りして形代を1枚もらってものすごく真剣にびっしりと願い事を書き込み、碑に糊(でんぷん糊だった)で貼り付けてから穴くぐりをしてきた。
穴はデイパック背負ったままでは無理なくらいに狭い。そして穴の内側はつるつるに磨き上げられていて滑る滑る。願い事を思い浮かべながらということだが滑りすぎてそれどころではなかった。
しかもくぐってるところをみんな見物してるからテンパることこの上ない。ほんとに焦った…。
そして社務所でお守りを受けてきた。
縁切りと縁結びのお守り各@500円はパステルカラーでかわいい…と思ったらその間に青と赤のセット@800円がある。
思わず「あっセットの方がお得」と呟いたら社務所のお姉さまとバッチリ目が合った。
お姉さま「……ンッフフフフ」ニヤニヤ
私「……ンフフフフ」ニヤニヤ返し
姉「まあまあ色がかわいい方がいい人もいますんでね(フフフフフフ)」
私「あーそれもそうですねえ(フフフフフフ)」
という訳でセットの方を受け、神社を後にした。
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ちなみにお守りは今推し活ポーチに入っている。
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新幹線の格安日帰りチケットなので出発時間は往路早く帰路遅い。帰りは20時の出発である。安井金比羅宮には12時半頃に着いて、用を済ませるまで30分もかかっていない。時間が余るなんてレベルではないな。
マップを見ながら周辺にある定番の神社仏閣を見物に行くことにしたが、しかし今思えば国立博物館やマンガミュージアムに行くべきだった。
~ここから愚痴~
八坂神社に行ってみたが境内がさながら途上国の市場のような状態だった。そこら中に人々が座り込んで動かず、揃って平然と道を塞いで写真を撮りまくっては大声でしゃべり散らかす。
諸外国は自国の宗教施設でもこんな感じなのか?と思ったが、よくよく考えたらこの界隈は神社仏閣側が完全に観光向けのエンタメ施設として存在しているのではないかな。宗教施設ではなくて。
つい先日八坂神社で揉め事があったが、やらかしの内容は許せないがあの観光客の状況では予測の範疇だなあという気持ちもある。
そう思う程度にはなかなかの惨状と感じた。
とてもお参りする気持ちになれずさくっと撤収。西楼門から出たらそこらへんの道も休日の道玄坂のような状態で何度目かのぐんにゃり。うんざり。
~ここまで愚痴~
すぐ神幸通に折れたら道がスカスカに空いていた。よかった。道すがら野草を撮りのんびりと歩き、ねねの道から高台寺へ。高台寺の境内もびっくりするくらい空いていた。
青竹や新緑がきれいで空気も清々しく遠景の眺めもよい。しかし他所のようなわかりやすい派手さは一切ない。外国人観光客の大半にはここは"狭くて地味で映えないスポット"にしか見えないのかもしれないなと思ったなど。
あんな客来なくて結構だが。
竹林でタケノコが好き放題に伸びているのがかわいかった。
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再び府道143号に出て、坂本龍馬の墓がある護国神社へ寄ってみようと混雑をかき分けかき分け南下。しかしもうこの界隈にくたびれてしまっていたようだ。神社の前まで行ったもののそのまま寄らずに来た道を戻った。
坂の上から見た市内は黄砂で薄黄色かった。
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ここまでで15時にあと15分といったところ。
帰りの新幹線まで長いなあとマップを眺めていっそ藤森神社まで歩こうかなと移動を始めたが、足の裏に肉刺が発生して痛み始めてしまった。
意気消沈とはまさにこのこと。うなだれて通りすがりのファミリーマートへ寄ったらとても幸運なことに大判の絆創膏があった。しかもイートインコーナーもあった!
絆創膏と一緒によく冷えたスムージーとアイスも調達して、心身の休憩を取りつつ絆創膏を貼らせてもらった。
よかった…。
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ここでふと思い出して、それからものすごく慌てた。
神社の社務所はどこでも営業時間があることをすっかりを失念していたのだ。(営業時間でいいのかな??)
烏丸御池の近くにある御金神社(みかねじんじゃ)にも行ってお守りを受けたいなと思っていたのだが、前述の通り時間をすっかり忘れていて急いで調べたら16時までだった。
このコンビニは清水坂にほど近く、今は概ね15時過ぎ。最寄りの清水五条駅はまあまあ離れている。電車だってすぐ来る訳でもない。どうがんばっても烏丸御池に着く前にタイムアップだ。うわあ…。
まで考えて、いやとりあえず移動してみたら間に合うかもしれないと思い直してすぐ清水五条駅へ向かった。まあ駅ホームの時刻表(次の電車の到着時間)を見てあっやっぱり無理だったかとなったのだが。
深く反省しつつ三条駅まで移動してドトールで再び休憩。この時ちょうど16時。うん。
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ミラノサンドを食べながらさてこの後どうすんべなあーとうすらぼんやりしていたらふと「とりあえず御金神社行けばいいじゃん」お守りは受けられないがこの時間なら本殿にお参りすることはできるかもしれない、外観を撮影してくるだけでもいいじゃないのと思いついた。
すぐに徒歩で行くルートを確認して、案外遠いなと引きつつも市役所のある通りだからきっと観光客はいないと踏んで出発。電車乗ればいいじゃんという説もあるが、やっぱり朝の激混みが影を落としていることやここまでほぼ徒歩で来たからこの際とことん歩いてやろうという気持ちが強かった。
交通費を浮かそうという気持ちもちょっとあった。
大通りをほぼ一直線に歩いて小一時間、ようやく御金神社に到着。オフィス街の間の住宅エリアにある小さな神社だが、この時間にも他にもお参りしたり写真を撮ったりする人々が来ていた。
金属に関わる全ての仕事の神様「金山毘古命/かなやまひこのみこと」をお祀りしていて金運も司るとのこと。
社会復帰を目指す上で是非ともお守りを受けたかったが、きっと稼げるようになったらまたおいでということなんだろう…と思うことにした。
金色の鳥居がゴージャスだった。
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さて、御金神社に着いたのが17時過ぎ、帰りの新幹線は20時。余裕を持って19時半までには改札内に行くとしてもあと2時間半をどうやって潰そうか。考えても特に思いつかない。
またあのひどい混雑だったエリアに戻るなど冗談ではないし、中心部の観光スポットもたぶん観光客まみれで施設も閉まり始めていることだろうし。
少し考えて、片道がまあまあ距離があって京都駅まで戻れるバスや電車があるところにしようと決めて建勲神社を選んで出発した。
(今思うとすごい無茶だった)
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遠いところを選んだので当然なのだが歩いても歩いても着く気配がない。というか地理がわからないので残り何km的な目印もわからなければマップからの見当もつかない。この「距離の目安」がわからないと心理的にちょっとしんどいものがある。
まあ時間が潰せるなら途中で引き返せばいいかと気持ちを切り替えてひたすら前進。諦めたらそこで試合終了ですよ。
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そしてようやく、ここを上れば建勲神社。
着いたのが18時くらいだった。
さすがに足がよれよれである。それにさっき肉刺に絆創膏貼ったっけな。何か痛い気がするよ?
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もう人気のない境内をぐるっと回って船岡山をゆっくり下り、麓で向かいに今宮神社があることを知ったが時間と足の余力が残っていなくて悔しがりながら次回の宿題にしてバス停を探す。
しかし知らない土地で複数系統あるバス路線は難しかった。船岡山周辺のバス停の位置がまずわからない。見つけてもやっぱり地理がわからないのでこのバス停で待っていていいのかさっぱりわからない。
さっきからわからないを連発しているな。
周辺を少し探してバス停の行き先を確認したりしてみたがその行為がすごく時間の無駄に思えてきた。さっき来た道を引き返して通り沿いにあるバス停に行けば間違いないんじゃないのと思いついて、足しんどいなどとぼやきつつ(自己責任)ようやく京都駅まで一本で行けそうなバスを捕まえた。
無事に予定通り19時くらいに駅に着き、新幹線で食べる軽食を買い土産物を冷やかしながらホームに移動。今日は楽しかったなあとヘルスケアアプリを見たらあとほんの数kmで歩行距離が20km。日頃ウォーキングをしていたもののこの時期まではせいぜい最大で10km程度だったので「すごいがんばったじゃん!」「そりゃ足もよれよれになるわな」「意外と歩けちゃうもんだな」などといろいろな気持ちが駆け巡ったりなどした。
そういえばいわゆる「京都グルメ」は今回一切立ち寄っていない。京都駅の観光客の多さを見てすっぱり諦めた。
新横浜に着いてから自宅までの移動の間にめでたく20kmに到達。最後に思い出がもう1つ増えて最高に楽しい気持ちで日帰り京都を締めくくることができた。
後日談:
あすけんのフォロワーさんに京都の人がいて、これを書いたら「そこからそこまで徒歩で行ったの?!」とものすごくびっくりしていた。
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