VRCムービーアワードのこと
2023年2月11日
第一回VRCムービーアワードの授賞式がありました。
ありがたくも、わたしの作ったブワ…ブヤー?ブワーャリズム…?
「voyeurism」が審査員特別賞を受賞しました。ありがとうございます。
この作品は短編作品賞と音響音楽賞の
2つにノミネートされていたのですが、惜しくもそちらは受賞ならず…
しかし、その"惜しくも感"が極まったのでしょうか。
誰かの激オシ君によるイレギュラー賞をいただいたなあと
感謝しております。
"数字"じゃない。
"気持ち"なんです。
これからも、優等生ではなく、
特定の人に刺さるような作品づくりをしていきたいなと思います。
■制作開始から出品まで
わたしは、ムービーアワードよりももっと前に、
VRCでホラーショートムービーを撮ったことがあります。
これらの企画は面白かったので、
またいつかVRCを活かした映像を何か作りたいなと思っていました。
そんな中、2022年夏のバーチャルマーケットの最中、
すぱげりぃ(ゲーミングハリネズミとスパイ03)に
「映画作るんだけど出演しない?」とお誘いを受けました。
面白そうな制作は大好きなので、二つ返事で快諾し、
私も何か作るかなとモニャモニャ考えていたように記憶しています。
そのモニャモニャの間に、ムービーアワードの告知を見かけました。
まぁどうせ作ろうと思っていた所だったので、
とりあえず出品してみようかと軽い気持ちで参加したのが始まりです。
協賛団体も多く、なんかすごそう。といった印象でした。
わたしの制作開始はかなり遅く、具体的に撮影を始めたのは
「チクチク警察ヘッジコップ」のシーン撮影(11月12日)以降でした。
あの日が無ければ、もしかしたら私の作品は完成しなかったかもしれません。
手は早いので、ロケハン、モデリング、VR上での撮影、音声収録、動画編集をてきぱきとこなし、なんとか完成に至りました。
他団体のことは、すぱげりぃ以外あまり気にしていませんでしたが、
ちょっとだけ #VRCムービーアワード のハッシュタグで検索した時、
「Ognanje」の予告や、なんかすごいカーチェイスシーンの撮影中!みたいなツイートを見かけて戦慄した記憶があります。
対戦相手は思っていたよりも強敵でした。
■出品作品リスト公開・ノミネート後のこと
ここは少々申し訳ないのですが、
作品リスト公開の時点では他の作品をあまり見ていませんでした。
私の中ではすぱげりぃとの映画制作・同時上映が一番の目的であったので、以降のことはあまり気にしていなかったのです。
voyeurism公開後に中田らりるれろ氏からホメの言及があったので、
はて一体どんな作品を作った人なのだろうと
「NINE -PREQUEL OF EMETH-」を少し見たのと、他ちょっと気になる人の作品をちらちら見た程度でした。
わたしの作品がノミネート候補に選ばれ、一般投票が始まりました。
ここで初めてVRCムービーアワードの作品を全て見ることにしました。
見ている内に気付いたことは、
ムービーアワード協賛団体関係者の作品が想像以上に多いことでした。
当時、結構内輪でやってるイベントなのかも?とも感じたのですが、
VRC上で映像を作る人々がいて、
その人たちが集まり、
ムービーアワードを企画し、
勿論各自は作家であるため、出品もする。
勿論、その映像クオリティと規模はとてつもないものでした。
このような面々になるのは至極当然の結果でしょう。
ただ、やはり運営団体が賞取りまくり!というのも、
まぁちょっとどうかなとも思うので、
次回は運営でない団体による出品が更に増え、より熾烈な戦いになることを祈っています。皆様、やっていきましょう。やっつけましょう!
(これは失礼な物言いです)(すみません)
■個人的お気に入り作品
ムービーアワードで印象に残った作品をいくつか紹介します。
良きVRCライフをっ!
個人的に長編作品賞イチオシです。
VRCでひとりぼっちだった人が、ふとしたきっかけで仲間ができていく喜び。私情があるかもしれません。
他の長編作品の面々に比べると、やや素人くさい部分もあるのですが、それが見ていて丁度いいというか…
飾りすぎない感じわたしが想像していたVRCムービーアワード作品として、いろいろちょうど良い塩梅に仕上がっていると感じました。
何より、助演のマスタマさんの演技がすごい。
この文脈の映画でしか活きない唯一性に感動しました。
What If Mirrors Were ILLEGAL In VRChat?
短編部門の作品をざーっとみていた時に
「やられた~!」と明確に負けを認めた作品です。
シナリオ・撮影・編集・演技などなど全てが最強だと思います。
【Vオネア】クイズ!VIRTUAL ON AIR!
めちゃくちゃおもしろいです。
企画の巧みさ&その企画をぶつけた時の素の演技力の奇跡の映像。
わたしも、友達をびっくりさせるような企画(デスゲームとか)を
仕掛ける側になるのが好きなので、この悪魔的な番組構造には唸りました。
【VRChatイベント紹介】タイコたき火ダンスアフタヌーン
シナリオなし、映像美だけでズドンと魅せるこの作品も凄かったです。
このイベント今度行ってみます。
新入社員用研修ビデオ「現場に出る前に」
これもめちゃくちゃ凝ってます。
オモロとクオリティが両立し、これも「やられた~!」です。
小ネタとユーモアをふんだんに使って、かつそれがクオリティの高い映像で仕上げられていると、わたしの上位互換だ~と感じてしまいます。
(わたしは早い・安い・質はそこそこ)
ここまで振り返ってみて思ったのですが…
なんだかんだわたしの評価基準というのは
VRC文脈の上手さが強いのかもしれませんね。
■そういえば
わたしは昔、紅白フラッシュ合戦という、
フラッシュアニメのネットイベントを楽しみにしていました。
そのようなイベントで作品を発表できる作家になりたいと思っていたことを思い出しました。これで、ひとつ夢が叶った形になります。
このような発表の場を作っていただき、ありがとうございました。
VRCHATの皆様。
この作品を通じて、魂川りんりという存在を知っていただけたら嬉しいです。高評価・チャンネル登録でした。
余談
授賞式で同席だったMarukichi君とは短編部門賞でのライバルであり、
かつ、ノミネートされつつも受賞ならず…
の悔しい思いを共有した仲だったのですが、
まさか二人とも審査員特別賞となるとは驚きました。
氏の作品↓
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