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「亜京市Vtuber変死事件」解答編

こんにちは。雲月と申します。
阿我田さんの失踪から数か月が経ちました。

真相究明のため、視聴者の皆様へ推理を募集しました。
ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。


先日、ゆっくり怪奇放送局宛に匿名の手紙が届きました。
そこには「亜京市Vtuber変死事件」にまつわる推理が書かれた紙と
小さな人形が入っていました。

人形の頭を取るとUSBメモリになっており、
中には動画ファイルが入っていました。



※USBメモリに入っていた映像


紙に書かれた推理に明確な証拠はありません。
あくまでもその方の推測です。
以下に、私(雲月)が内容を整えたものを記します。


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■真相究明への導線

君たちがこの事件の真相を探るにあたって、心強い仲間がいた。
この事件を同様に調査していた「ゆっくり怪奇放送局」の阿我田邦彦と雲月だ。


彼らの気付きや、得た情報を読み取ることにより、
手がかりが見つかるかもしれない。

●ニュースからわかること

・魂川りんりと四宮かたんは同じ建物に住んでいる。
・最初はおとなしかったけど、最近うるさくなった。
おじさんの女の子たちが部屋に出入りしていた。
→これはバ美肉VtuberやVRChatterの特徴に合致

仮説…「おじさんの女の子たち」に出会った四宮かたんに、何か変化があった?

●作りかけのゆっくり動画からわかること

・魂川りんりと四宮かたんは師弟関係にあった。
→少なくとも活動初期は仲が良かった。

警察は魂川りんりを怪しんでいたが、
①動機がない
②犯行当時のアリバイがある

の2点により、容疑者から外したという…

→他に容疑者が浮上せずそのまま迷宮入りになってしまったことから
「上記の2点を崩せば、やはり魂川りんりが犯人である」可能性が非常に高くなるだろう。


●「ゆっくり怪奇放送局」による調査

二人は、事件の真相究明のため関係者に聞き込みを行った。

・四宮かたんのXのpost「Vtuberの教本」にいいねをする人々を発見

→アカウントをたどると、マシーナリーチルドレンの面々。

→四宮かたんはこの時マシーナリーチルドレンに発見された。
→かたんの部屋に出入りしていた人々「おじさんの女の子」とは、
マシーナリーチルドレン?

・二人はマシーナリーチルドレンたちに取材をしようとしたが、断られた。

・雲月が魂川りんりに「マシチル」について話を聞こうとすると、急にインタビューを打ち切られてしまった。
→なんか不機嫌?

★魂川「知らないねえ」の矛盾

魂川の所属する団体「大宇宙倫理の会」のかつての活動にはコラボ配信など、マシチルとの多くの交流の痕跡があった。

○ボードゲーム「票田大作戦」
殺人サイボーグのマシーナリーとも子が、とあるアイドルを応援するため、人類を仲間にしていくボードゲーム。
人類のカードにさまざまなマシーナリーチルドレンが起用されている。
そのゲームを作成したのは他でもない大宇宙倫理の会だった。

マシチルについて知らないと答えたのは明らかな嘘である。
仮説…魂川りんりはマシチルについて何か隠したい事がある?

●プッツンキャンセル黒田が語ったこと

・黒田は四宮かたんの事件の真相を究明するため、独自に大宇宙倫理の会を追っている。
→黒田の顔や服をよく見ると「voyeurism」に登場した男と同一であるとわかる。

変死事件
voyeurism

彼は大宇宙倫理の会の桃戸メリーを調査(ストーキング)していたが、
それがバレてしまい、教団関係者に見つかってしまった。

・「殺人サイボーグが殺しに来たと思った」
→大宇宙倫理の会を追っていた黒田は、殺人サイボーグに追われていた?
それは彼の妄想かもしれないが、少なくとも、それに思い至るような何かがあったのかもしれない。

仮説…教団は殺人サイボーグと繋がりがある?

大宇宙倫理の会は「劇場版マシーナリーとも子-ネギトロ真実-」というVRC映画を制作している。

・黒田はかつてマシーナリーチルドレンで、四宮かたんと仲が良かった。
・マシーナリーチルドレンは、教本についてポストした人を見つけると仲間に引き入れる。

→四宮かたんはマシーナリーチルドレンと繋がり、共にバーベキューをするまでの仲になった。

マシチルの7/22のpost
四宮かたんの7/22のpost

・大宇宙倫理の会とマシーナリーチルドレンは元々同じ団体だったが、ある事件がきっかけで内部分裂した。(しかしそれを知る人は少なく、四宮かたんは、魂川りんりもマシーナリーチルドレンだと思っていた可能性がある。両者の認識の違いから、何かすれ違いが起こったかもしれない)

仮説…インタビュー時、魂川りんりはマシチルについて明らかな嫌悪感を見せた。現在の両団体は敵対関係にあると思われる。
そんな中、Vtuberのやりかたを教えていた後輩、四宮かたんがマシーナリーチルドレンとつるむようになってしまった。
大切にしていた人が奪われ、変わってしまった。
もうあの頃のかたんは居ない。

★「黒田の自殺」の矛盾

雲月が「自殺」と動画内で表記したため、世間的にはそう発表されていたことになる。
→しかし「voyeurism」を見る限り、彼の顛末は別のものだった。

最後のシーン

仮説1…教団による隠蔽があった?
仮説2…捕まった黒田から、取材をしていた阿我田・雲月の情報が漏れた可能性がある。

二人は黒田の自殺の報により、調査を打ち切った。

○教本について

かつてサイボーグが執筆し出版したVtuberの教本。
マシーナリーチルドレンが聖典と呼ぶ。
アイドル、サイボーグ、人類を殺す等が描かれているが、本の内容は今回の事件と直接的には関係がないと思われる。
しかし、これが四宮かたんとマシーナリーチルドレンとつなぐきっかけとなった。(皮肉にも、四宮かたんに教本を貸したのは、当時の交遊関係から察するに魂川りんりしか考えられない。)


★魂川りんり配信の矛盾①

阿我田は魂川りんりの配信を見ていると「これどういうこと?」と何かに気付いた。

→該当のシーンの配信では、魂川りんりが
「HMDのせいでコメントがよく見えないが待機コメントだけは見える」と発言。しかし、配信のアーカイブを確認すると、誰も「待機」とコメントしていない。
(さらに言えば、配信中のコメントに対しての返答を全くしていない)

コメントがよく見えないが、待機とだけ見えると発言

・来訪者と、雲月からのメッセージ
当時、阿我田は雲月を家に呼んでいたため、来訪者を雲月だと思い込んだ。
しかし、PCを離れた後に雲月からの着信があり「わたしじゃない」と連絡。
仮説…雲月が阿我田の家に着いたとき、チャイムを鳴らしている何者かを発見し、それを伝えようとした?

・チェーンソーの音
→両手チェーンソーのサイボーグ、ネットリテラシーたか子の音
仮説…来訪者はネットリテラシーたか子

ネットリテラシーたか子がいるときはいつもチェーンソーの音がする

★魂川りんり配信の矛盾②

事件当時の配信のはずなのに、四宮かたんが写り込んでいた。

仮説…矛盾①と合わせると、この配信は「事前に収録した動画を生放送で流していただけ」の可能性がある。
→そうであるならば「魂川りんりは生放送中であったために犯行は不可能」というアリバイは崩れる。

・阿我田邦彦の行方

仮説1…阿我田は教団またはサイボーグに連れ去られた
仮説2…阿我田は教団またはサイボーグから逃げるために身を隠している


●語られないこと

・雲月から送られてきた怖い画像は何だったのか
→怪奇現象。来訪者の超常的な力によるものかもしれない。

・生ゴミのような匂い
→不明。魂川りんりいつもの適当発言?

・教団分裂のきっかけとなった「ある事件」とは?
・マシーナリーチルドレンの現リーダーとは?
・この手紙の送り主は誰か?


以上です

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この話はフィクションです。


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■視聴者の推理紹介

推理企画に参加してくれた探偵の皆様、ありがとうございました。

推理の紹介配信

・・・

①すごい推理配信
memeどれ氏が自身の配信にて
たっぷり3時間半の推理配信をしてくれました。

テキストやシーンを舐めるように見て考察する、すごい配信です。

動画編集の違和感や記事の記述からの考察の組み立てにより、まさかまさかの人物が浮上した当てたすばらしい推理です。
雲月の正体についてなど非常に面白いシナリオだと思います。
しかし、あまりにも真面目に取り組んだために、制作上のミス(魂川インタビューのマシチルの件とか)までも気付いてしまい、やや脱線に繋がってしまったか……?

・・・

②最強名探偵
なんと…
あの謎の手紙の送り主と同じ推理を見事ピタリ言い当てた名探偵が登場しました。
奇しくも「亜京市Vtuber変死事件」のマシチル紹介のシーンでの配信主…
でじちゃん!

まさか名探偵が作中にマシチルとして登場していたとは

いや~!本当にお見事。

ミステリーの問題ポイントであった
①動機 ②トリックとその根拠(矛盾点)
の両方を制作意図の通り、完全に言い当てました。

真実はいつもひとつ!

付き合いが長いだけあります。魂川リテラシーたか子かもしれませんね。
こちら後ほど、刺客を送らせていただきます。覚悟の準備をしていてください。

・・・

③マイフェイバリット推理
今回の動画では、大宇宙倫理の会と対立していたマシーナリーチルドレンの現リーダーについて深く言及しなかったのですが、それについて深い考察と推理をしたヤケクソうさ子氏の物語も非常に面白いと思いました。

物語性が非常に高く、パラレルワールドの真相を感じます。
付き合いが長いだけあります。魂川リテラシーたか子かもしれませんね。
真実はひとつとは限らない!

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・余談
考察をさせればさせるほど、制作の粗や詰め切れてない部分を手掛かりにした名推理ができてしまいますね。
映像が完璧でない限り、隅から隅までじっくり観察させるべきではないかもしれない。

ギャフン!

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正解が出たのでオマケコンテンツ「時系列」

・大宇宙倫理の会とマシーナリーチルドレン仲良し。
・大宇宙倫理の会と殺人サイボーグが接触。票田大作戦を作る。
・「何らかの事件」発生、大宇宙倫理の会とマシチルが分裂。

・四宮かたん、魂川りんりにVtuberのやりかたを教わる。
・四宮かたん、魂川から教本を借りて画像をUP。マシチル、四宮かたんを発見、仲間に引き入れる。四宮かたんとマシチルは仲良くなり、かたん宅で遊んだりバーベキューをする。騒がしくて住民からクレーム。
・プッツンキャンセル黒田、四宮かたんを好きになる。
・魂川、マシチルになったかたんの行動や発言に苛立つ。

・7/27より前:魂川、アリバイ配信の録画を収録。かたんがjoinしていることに気づかず。
・7/27:魂川、録画映像を配信で流す。かたん、配信中に魂川に殺害される。
・ニュースで教団関係者の桃戸メリーがコメント。
・警察が事件を捜査するが、唯一の容疑者であった魂川にはアリバイがあったため迷宮入り。

・プッツンキャンセル黒田がマシチルを脱退して独自に調査を開始。教団関係者の桃戸メリーをストーキング(voyeurism)。教団は黒田の行動に勘づき、殺人サイボーグを仕向ける。

・ゆっくり怪奇放送局が動画制作のため事件の調査開始。阿我田と雲月、魂川・マシチル・黒田に取材。(亜京市Vtuber変死事件)
・プッツンキャンセル黒田、教団に捕まる(voyeurism)。阿我田と雲月のことを漏らす。自殺に偽装される。

・ゆっくり怪奇放送局は調査を中止する。阿我田が配信の矛盾に気づく。雲月と合う予定の時間に偶然ネットリテラシーたか子が来訪する。
・玄関で殺人サイボーグを見た雲月は阿我田に連絡し、自身も身を隠す。以後阿我田の行方は不明。※徳エネルギーにより恐怖画像やノイズが発生する。
・雲月、視聴者に真相を暴いて欲しいと推理の協力を仰ぐ。
・雲月のもとに匿名で、黒田が撮った映像(voyeurism)が入ったUSBメモリと推理のメモが届く。

※上記以外の矛盾点(PC時刻など)はミスとか製作の穴です。

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この話はフィクションです。


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