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結局望遠鏡って何が大切なの?

こんにちは、星空案内人のまいの(mai-no)です。
今回は結局望遠鏡って何が大切なの?なにで決まるの?という核心に迫ります。
最初にお伝えしましょう、望遠鏡において1番大切なポイントは「どれだけ光を集められるか(集光力)」そして集光力の決め手となるものは望遠鏡のレンズや鏡の大きさ(口径)となります。

どうしたら目玉焼きが早く焼ける?
太陽光と鏡で目玉焼きを焼いてみよう!という実験はご存知ですか?キャンプで試された方もいらっしゃるかもしれません。
これは鏡で太陽光を1点に集め、その熱で目玉焼きを焼くというものです。日常生活で使用するような鏡で焼いても良いのですが…それでは高温になるまでに時間がかかりすぎるので、もっと大きな鏡を使用し太陽光を集め、高温にしよう!という面白い実験です。

口径が大きいほど綺麗に見える
天体望遠鏡もこれと同じ原理で、レンズや鏡が大きい方が天体の光を集めることができ、より明るくシャープに天体を見ることができます。

天体の光を集めてくれるレンズのことを専門用語で対物レンズ、鏡のことを主鏡といいます。そして、対物レンズや主鏡の直径を口径といいます。天体をもっと綺麗に見たい!と思っても接眼レンズを交換しているだけでは変わりません。対物レンズや主鏡の直径である口径の大きさで決まってしまうのです。

望遠鏡の命ともいえる最も大切なところは集光力、集光力を左右するのは対物レンズや主鏡の直径(口径)です。是非覚えておいてくださいね。
この仕組みは双眼鏡も同じです。口径が小さいと光を集めるパワーもあまりないので「自分の持っている双眼鏡では星が全く見えない」という方は、口径がもう少し大きな双眼鏡を使用してみることも1つの手段です。

望遠鏡で太陽を見ないでください!の理由
口径が大きいほど集光力が高いですが、これは光がそれほど強くない夜の天体だからこそ楽しめるものです。太陽は地球からとても近いので、光を集めるだけで火が出るほど高温になります。太陽光と鏡で目玉焼きを焼くこと自体は問題ありませんが、これが目玉焼きではなく人間の眼だとしたらどうなってしまうでしょうか…?
望遠鏡や双眼鏡、虫眼鏡で太陽を見ないでください!と注意されているのは太陽光の熱で眼に火傷を負ったり、焦げて失明する危険性があるからです。昼間に望遠鏡や双眼鏡を使用する方は十分気をつけてくださいね。


文:まいの(mai-no)星空案内人千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。

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