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ロケット打ち上げ~宇宙空間へ荷物がお届けされるまでの流れを知ろう

こんにちは、星空案内人のまいの(mai-no)です。

前回はロケット製作~機体移動までご紹介させていただきました。いよいよ打ち上げです。

④打ち上げ
480秒(8分)前からカウントダウンがスタートし、ロケットまわりも準備が始まります。
(固体ロケットの場合や企業によっても、カウントダウンスタート時間は異なります。)
打ち上げ前になると「シーケンス(sequence)」という言葉が頻繁に使用されますが、これは「あらかじめ決められた順序で処理を行う」という意味です。自動カウントシーケンスがスタートすると、あとは機械にお任せとなります。

個人的に注目してほしいと思う部分は打ち上げ時の煙の方向。種子島宇宙センターも内之浦宇宙観測所も、ただ煙がモクモクと舞い上がるだけではなく、海側に煙が行くような設計になっているのです。

これは音響の軽減にも役立っています。細かいですが、少しの工夫がロケットにも人にも優しさを与えてくれているんです。

⑤打ち上げ後
打ち上げ後は燃料を消費しながら宇宙に向かっていきます。

燃焼終了したものや不要なものを少しずつロケット本体から切り離していきますが、その度に「フェアリング分離」「○○分離」とアナウンスが入ります。実際の打ち上げでは見にくいかもしれませんが、動画等をご覧の方は切り離される瞬間も楽しんでいただきたいです。

ある程度上空へ行ってしまうと人間の眼でも追いかけることが難しくなりますが、現場の方々は荷物が目的の場所へ届けられるまで監視を続けます。打ち上げ後約3分で宇宙空間に到達、打ち上げから15分程度で目的地に届けられるものもあれば、何日もかけて届ける場合もあります。

再利用できるのもは回収
ロケットは基本的に使い捨てですが、荷物も守ってくれる卵の殻「フェアリング」は回収し、再利用に努めています。アメリカのSpaceXという民間企業のロケットは第一段ロケット部分が地球に戻ってくる工夫がされています。エコですね!

最近は動画サイトでも海外の打ち上げ動画も見られるので、是非見比べてみてください。


文:まいの(mai-no)星空案内人千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。

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