宇宙旅行をしよう②地球を眺めよう
こんにちは、星空案内人のまいの(mai-no)です。
地球を飛び出すと無限大の宇宙が広がっていますが、出発したらまずは振り返って眺めてみたい「地球」。地球を離れるといかに素敵な天体なのかを実感できるかもしれません。
あまり感じない地球のスピード
地球の直径は約12,756㎞。ボールのような丸い形をしていますが、厳密に説明すると実は横(赤道ライン)がやや膨らんでいる、ミカンのような形をしています。地球の自転によって遠心力が働き、横がやや膨らんでいるのです。
天体自身が回ることを「自転」、太陽のまわりを回ることを「公転」といい、地球の自転は約23時間56分「1日」に相当します。公転は1周約365日「1年」に相当しますね。では自転・公転はどのくらいスピードかご存知ですか?自転のスピードは時速約1700㎞、公転スピードは時速約10万㎞になります。日常生活ではあまり感じないかもしれませんが、地球から離れると自転していることやそのスピードを感じられるかもしれませんね。
大切な地球の保護フィルターと重力
地球の表面を覆っている「大気」は他の星にもあり、重力によって保たれています。
大気は太陽や宇宙から来る紫外線や放射線も吸収してくれているので、地球にいる間は日焼け止めを塗ったり、UVカットの服を着ればなんとか防ぐことができます。宇宙に行ったらその保護フィルターは存在しないので、防護服が必須です。
カメラを持って行こう!動画を撮ろう!宇宙放射線で壊れてしまう危険性があるので、長期間耐えられる電子機器が必要です。
酸素も必要ですが、水や食料も欠かせません。しかし、地球を飛び出すと無重力空間なので、麺類や液体系は取り扱いに気をつけなければ、袋を開けた瞬間に中身が飛び散り放題です。
宇宙に行くと、地球人に合う程よい重力、食料、水、自然豊かな地球の環境がどれだけ良いことなのかを感じるかもしれません。
(宇宙の環境に慣れたら、逆に宇宙の方が楽と感じるのかもしれませんが…)
地球さ~ん、今日も元気ですか?
地球は岩石でできており、中心温度は約6000℃にもなります。この熱によって陸が動いたり、山が噴火したり…地球にいると地震や火山といった「自然災害」になってしまいますが、これは良くも悪くも地球が生きていることによって起こります。地球にいる以上、地球の生きている情報を調べておきたい。これに役立ってくれているのが「地球観測衛星」といわれる数々の人工衛星です。
地上からの情報では限界があるため、大気の状態、天気、海がどうなっているのか…宇宙から情報を収集してくれている衛星があるのです。
日本からは降雨量や海水を調べる「しずく」、気候の変動を予測する「しきさい」、地震・火山活動を調べる「だいち2号」等、たくさんの人工衛星が地球の状況を絶えず調べてくれています。
宇宙旅行の際は、是非彼らの勇姿も見ておきたいですね。
しずく画像クレジット:JAXA
文:まいの(mai-no)星空案内人千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。