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倍率や適正倍率ってどうしたらわかる?

こんにちは、まいの(mai-no)です。
倍率が高すぎると天体が暗く見えてしまうよ、望遠鏡に合う倍率で楽しむのが1番だよ。というお話をしましたが、では望遠鏡に合う倍率=適正倍率はどうやって調べたらいいのだろう?というお話です。こちらは星空案内人(星のソムリエ)を目指す方であれば、是非知っておいてほしい内容です。試験に出ることはもちろん、この先お客様に何度も聞かれる質問になるはずなので一緒に頑張りましょう。

専門用語も飛び込んでくるので、難しい!という方は過去の記事も是非ご覧ください。
対物レンズ、主鏡、口径について:以下の記事を参照ください。

接眼レンズについて:以下の記事を参照ください。

適正倍率の求め方
人が快適に見えると感じる最高の倍率は、口径を㎜に換算した値になります。

(口径を㎜に換算した値×2倍というところもあります)

この最高倍率はあくまでも目安なので数値が前後しても問題ありません。口径8cmで見やすいと感じる最高倍率は80倍と紹介していますが140倍で見ることもあります。しかし「口径4㎝の望遠鏡で最高800倍まで見られます!」といわれたらいかがでしょうか。高倍率で見ることは可能かもしれませんが、綺麗に見えるのでしょうか…?数の大きさを鵜吞みにせず、綺麗に見える倍率なのかな?と一度考えてみてください。

倍率の求め方
適正倍率は口径を㎜に換算した値ですが、ついでに望遠鏡の倍率の計算方法も知っておきましょう。
倍率=対物レンズ(主鏡)の焦点距離÷接眼レンズの焦点距離
焦点距離という新しい言葉が登場しましたが、対物レンズや主鏡~光が集まる焦点までの距離のことをいいます。

対物レンズの焦点距離は望遠鏡本体に、接眼レンズの焦点距離もレンズの横に大抵記載されているので、それさえ発見できればバッチリです。もちろん接眼レンズを変えると倍率も変わりますのでその都度計算してあげてください。例題をつくったので、是非解いてみましょう。

答えはページ下に記載しています。

一気に情報を覚えるのは難しいですが、少しずつ仕組みや望遠鏡の名称を知っていけば大丈夫です。対物レンズ、主鏡、口径はどの部分のことを指しているのか?焦点距離とはどこなのかを理解した上で、倍率の公式も是非覚えていったり、望遠鏡を購入したいなと思った時に参考にしてください。

例題の答えは
③    625㎜÷20㎜=約31倍 ②625㎜÷5㎜=125倍
③1800㎜÷20㎜=90倍 ④1800÷9㎜=200倍
となります。いかがでしたか?


文:まいの(mai-no)星空案内人千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。

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