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星の特徴④:星ってどうやって光っているの?
こんにちは、星空案内人のまいの(mai-no)です。
星の特徴のご案内がいよいよ最後です。今まで星のことをたくさん話してきましたが、そもそも星はどうやって光っていて、どうして何千万年、何億年…と光っていられるのでしょうか?まずはそんなお話からしていきたいと思います。
チーズバーガーのぶつかり合い
星(恒星)の中では、核融合反応という活動が起こっています。
水素と水素がものすごいスピードでぶつかって、ヘリウムができるのですが、ぶつかる時にものすごく大きなエネルギー(熱と光)が出ます。そのエネルギーが私達には光って「星」として見えています。
とても簡単に表すなら、チーズバーガーとチーズバーガーが考えられない位ものすごいスピードでぶつかって…ダブルチーズバーガーでできる感じです。
そのダブルチーズバーガーができる瞬間の光と熱が私達の眼には光って見えています。
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水素は無くならないの?と思うかもしれませんが、星の中にたくさん蓄えられているので、そう簡単には無くなりません。星は私達の想像をはるかに超える多大なるパワーの持ち主で、私達が生まれる何億年も前から光り続けているんです。
星の大きさはどれくらいだろう?
星ひとつひとつの色や明るさ・距離が違うことはもうバッチリだと思いますが、そもそも星(恒星)の大きさはどれくらいなのでしょうか?
地球から1番近い星、太陽は約139万kmといわれています。139万と言われても想像がつかないと思いますが、太陽を大玉(約1m)サイズにすると、地球はビー玉より小さい1㎝程になります。
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これだけ見ると、太陽ってすごく大きい…!と思いますが、実は恒星の中では中の下くらい。そんなに大きいサイズではないんです。太陽の何百倍も大きい星があったり、逆に太陽より何百倍も小さい星もあります。
しかし、望遠鏡で覗いてもサイズがどれも変わらないように見えるはなぜでしょうか?
はるか遠くにある綺麗な宝石達
例えば1km先に置いた時の大玉と100m先に置いた時のリンゴ、どちらが大きく見えるでしょうか?
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多少の誤差はあるかもしれませんが、結果的にはどちらも赤い粒にしか見えないですよね。
同じように、星もサイズが違いますが、あまりにも遠すぎて光の粒にしか見えないのです。
本当に想像もつかないくらい遠くにあって、これは天文台に行っていくら高性能の望遠鏡で見ても、光の粒にしか見えません。
(とはいえ望遠鏡で見る星は宝石のようでため息が出るほど綺麗ですよ!)
宙に見えるあの明るい星はどうして明るく見えるんだろう?距離が近い?サイズが大きい?星本来が元々明るい?色々な理由が考えられます。
しかも、サイズが大きいから明るいとは限りませんし、星は重さ(質量)によっても特徴が違います。
話せば話す程、どんどん謎が深まるお話ですがキリがないほどたくさんあるので、星の特徴はここまで。また別の機会にお話させてください。
文:まいの(mai-no)
星空案内人
千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。
宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。