印象に残る 昔の テレビCM / 電球 / おばあちゃんの雑貨店編
近頃、あんまりテレビを見ないって人が、結構
多いらしいじゃないですか。いや~驚きました。
私は「テレビ大好き人間」なので、テレビを
観ないで過ごせる自信は、まったく無いですね。
幼い頃、初めてテレビを観た時は、これからは
絶対 テレビの時代が来る!と思ったものです。
だから 好きな番組が始まれば、テレビの前に
釘付けで、周りの音は全然聞こえませんでした。
母親が私の名前を、いくら大声で叫ぼうが、
返事もしなかった!と 教えてくれました。
もちろん番組自体が 面白かったのですが …
でもそれと同じ位、番組の合間に入るCMが
面白くて、夢中で観ていました。
さて今回は、テレビのCMで特に印象深かった
ものを 一つご紹介します。
家で使う明かりといえば、ちょっと前までは
60Wとか100Wの「電球」と相場は決まって
いました。
その家庭用「電球」を宣伝する 松下電器産業
(ナショナル)、現パナソニックのテレビCM
をご覧ください。
(CMだから 30秒 で終わりますよ~)
◆【概 要】
**********************
鼻メガネの おばあちゃんが 一人で仕切る 雑貨
屋。 お客が買いに来た電球は、高い戸棚の引戸
の奥に保管してある。
その電球を おばあちゃんが 器用に「孫の手」を
使って床に落とす。 それを 拾い上げてソケット
に差し込むと、電球はピカッと光って 壊れて
いないことが分かる。
ドヤ顔でお客を見上げ、絶妙な間合いで「70円」
と言って、電球を差し出す。
(シーン変わって、夕暮れの土手沿い)
お客は電球を時々振って、フィラメントが
切れていないことを確かめながら 自転車を
押して帰って行く。
**********************
この最後のシーン、お客は自転車には乗らずに
片方の手で電球を振ってますよね?
こうして電球が切れていないことを、お客に
重ねて確認させる … いや~、細かいですね。
さりげなく懐かしさが漂うCMに仕立ててますが、
実は、電球の品質の良さを、たった30秒で
これでもかと印象づける、心にくい演出と
なっています。
1970年の古い作品ですが、印象に残るCMです。