クラウドファンディング!今まではGIVE&TAKE、これからはGIVE&GIVE
「こんなことしてみたいんだ!」って口にすると、「だったらクラウドファンディングでお金を集めてやればいいじゃん!」ってよく言われますが、言ってくる人のほとんどがクラウドファンディングをしたことがない人ばかりで流行っているから口にしているだけのようです。そう言う自分も知り合いがしていたぐらいで自分中心ではクラウドファンディングをしたことがありません。しかし、クラウドファンディングをお願いされることが多く、協力はしますが、返礼品を見ると、ふるさと納税と思えるようなものが多いこともあります。まあ、GIVE&TAKEですから仕方がないのですが、でも、クラウドファンディングって企画で相手を動かすものですよね?返礼品が良くても企画が…だったら、逆に企画は良くても返礼品が…だったら、企画と返礼品をバランスが大切になってくるのでしょうか。そこで、クラウドファンディングを経験したことない自分が思ったのは、クラウドファンディングの返礼品ってGIVE&TAKEで良いの?です。特にこのような寄付を募る場合、所得の多い人へいかに響かせるかを考えている場合が多いのですが、自分の知っている所得の多い人は見返りをあまり求めていません。つまり、単純に考えれば返礼品が豪華でも、素敵なものでも所得の高い人には響いていない可能性があるのです。では、所得の高い人はなぜ寄付するのか?と思う方は多いと思います。寄付する理由は、貢献です。自分が寄付したことで、相手が喜んだ!まちづくりの一部に役立った等の貢献につながることに価値を見出しているのです。そのようなことから考えるとクラウドファンディングはGIVE&TAKE(図1を参照)でなく、GIVE&GIVE(図2を参照)の方が良いのではと、自分は思いました。
図1
図2
「GIVE&TAKE」と「GIVE&GIVE」の違い
恩をいただいたらお礼をすると言うのは当然のような感じですが、実はこれ落とし穴があります。GIVEするほうでなくTAKEに目が行ってしまいがちになるのです。要は見返りを気にしてしまう。GIVEにあったTAKEがないといけない。しかし、GIVEした側にとって納得のいくTAKEって難しいですよね。他人同士ですから…。それに前文でも記しましたが、所得の高い人は見返りを求めていません。クラウドファンディングではないのですが、自分の場合、知人がイベント運営で困っていたので、自分が働いている会社とつながりのある会社がその知人の支援になると思い知人に紹介したところ、自分の会社の上司から「何か見返りあった?」と聞かれ、「何もないです」と返すと、「だったらカードを使うな」と言われ幻滅しました。見返りはなかったものの、そのイベントに参加して自分は楽しめたし、自分以外の人も楽しんでいたので、支援しなかったら楽しめる人が減っていたのではないかと思いました。このようにGIVE&TAKEでは実は嫌な思いをすることがあるのです。では、GIVE&GIVEではどうなのかと言いますと、図2のようにGIVEしたらGIVEされた人がGIVEをして喜びを倍増させるという場合が多いのです。先ほどのイベントを例にすれば、自分が知人に会社を紹介したことで、まず知人が喜んだ。そして、その知人が紹介した会社を使ってイベントを開催したことで参加した人が喜んだ。GIVEすることで多くの人を喜ばせていますよね。貢献に価値を置いている方からすると、喜ぶ相手が多いことは貢献度の高さにもつながるのです。故にクラウドファンディングはGIVE&TAKEではなく、GIVE&GIVEなのです。では、どのような返礼品が良いのかと言いますと、図2のように寄付した先の先で喜びがあることです。要は喜びの多さですね。寄付したことでどれだけ多くの人が喜ぶのか?個々の部分に重点を置いて返礼品を考えるのが良いです。豪華なものがダメとは言っていません。豪華なものでもそれが出来上がるまでに多くの人が携わっているはずです。寄付して携わっている方が喜ぶのであれば豪華な品も立派なGIVE&GIVEになります。まあ、日本には「恩送り」という言葉があり、恩を与えてすぐにお礼がなくても数年後に、あなたの子孫に恩が返ってくるということが多くありますからね。代表的な実例は、日本とトルコの関係(エルトゥールル号からのイラン・イラク戦争 https://www.town.kushimoto.wakayama.jp/kanko/kizuna/turkey.html)ですね。さて、自分がクラウドファンディングをするときはしっかりGIVE&GIVEになるようにしていきます。