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白い龍

目覚めたら天井に真っ白い龍がうかんでいた。


それは、今の家に引っ越しして初めての春

父が亡くなって1年後の出来事。


天井の龍を見つめながら、夢の中でないことを確認する。

私は目覚めていて、自宅の寝室の自分の布団の上にいる。

確かに起きている これは現実。

隣の布団に夫の姿は無く、ほのかに漂う朝の気配

おそらく朝4時過ぎごろかと思われる。

私は布団の中から、動くことなく

天井付近を漂う、真っ白の龍を観察する。

体長はおそらく1mちょっとくらい?

小ぶりの龍

いやいや、そもそも龍の標準サイズを知らないから

小ぶりなのかどうなのかもわからないんだけれど。

大きかったら怖かったかもしれないし。


印象的だったのが「実体感」というか「動物感」

とにかく、生きもの感満載

犬、猫、龍って並べてもきっと違和感ないだろうな~

なんて考えたりして(笑)

天井に浮かぶ、動物感満載の龍を眺めながら

しばらく起きていたのだけれど

いつもの起床時間まで

あと1時間半ちょっと寝ることに。


次に目覚めたら龍の姿はなく

放置して寝ちゃったことをちょっとだけ反省

写真とか撮った方が良かったのかな・・


そして、その夜

夕食を食べながら、家族に話す。

「今朝、小ぶりの龍が天井に浮かんでたよ」

かえってきた返事は意外にも「ふーん」だった。

それだけ??

わたしにしか見えない世界のことには、あまり興味がないらしい。


しかし数日後、唐突な夫の質問から事態は変わる。

「あのさ、この前見た龍って、白?」

「そう、真っ白だったよ」

夕食の洗い物をしながら答えるわたし。

「大きさって、これくらい?」

両手を広げてサイズを確認する夫。

「そう、見たの?」

「見たかも・・」

「どこで?」

夫はダイニングの扉の横の、天井に近い壁を指さした。

「そこで。今朝、家を出ようとしたら、奥の部屋へシュルって尻尾が・・

真っ白だった。」

夫の前にも姿を現した白い龍

何かを伝えに来たのかも知れない。そんな気がして。


わたしだけではく、夫の前にも現れた龍

わたしだけでなく、夫と息子の前に現れたUFO

存在を、人に伝えて欲しいというメッセージ?

と、いう事でこの文章を書いている。

ひとつひとつ、大事な事が、伝わることを祈って。


※見出しの写真は、夫がなんとキッチンペーパーで作った龍。

そうそう、大きさもちょうどこれくらい。





















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