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【商売は】逆境→テンパる→フルアクセル=ゾーンかもしれない

商売の逆境において、数年間は集中を要する暗いトンネルがつづく。そこをくぐり抜けるためにはゾーンに入らなければならない、という話

去年、たまたま業界団体の会合で知り合った二人の対照的な経営者がいた。

昨日は半年ぶりに再開したのだが、半年という短い期間にもかかわらず、お二人の成長に差がついていることに驚かされたのである。



半年前の会合において、同じテーブルに座ったお二人は同じ様な悩みを抱えていた。

大雑把に言えば、商売における売上げの低下であるが、会合でちょっとしたグループディスカッションがなされた際に同じ悩みを吐露していたので印象的だったのだ。

わりと活発な意見が飛び交い、それを熱心にメモしているお一人に対し、もう一人は「いや」「でも」などの否定からはじまる意見でいちいち話の腰を折っていた。



それから半年後の昨日、再びお二人に近況の話を聞いたところ、「何も変わらないですよ」とこぼす後者に対し、前者は「まだまだ始まったばかりですが、色々試してみてます」とのこと。



売上げの成果でいえばどちらもまだ変化はないだろうが、確実に自身の内的変化には大きな差が生まれているように感じた。

後者は逆境に立たされている自覚があり、当事者意識から自発的に動いている様子だ。いわゆる“尻に火が付く”という状態であり、半年前はおそらく現状を懸命に受け入れていた時期なのではないかと思うのだ。



わたしも経験があるのでよくわかるのだが、ネガティブな現実を突きつけられるとまずはテンパる。これは自分の中の経験則で現実をどうにか受け入れようと処理しているあらわれなのだが、その期間を経ると危機感を燃料に急に走り出すのだ。

これは一種の覚悟が決まった、という状態で、はじめは空回りするが、ギアがかみ合ってくると正しい方向へフルスピードで爆走する。集中力もMAXとなり、一定の期間であるが、一人ブラック企業のように働きまくるのである。



一種のゾーンに入っている状態、というのが一番適した表現だろう。数年続くと想定するその期間を経過後に一瞬に思えるのは、過集中において時間の感覚を失っているからかもしれない。

その方はゾーンに入り始めた、というのがわたしの見立てであるが、また次回どこかで会った際にはもっと驚くような成長をしている可能性はある。

逆境が人を育てる。その状況を好機と捉えることができる人は強い



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