投資的感覚でのお買い物
経費にせよ、自身のポケットマネーにせよ、そのお金で購入したものがどのような効果を生むかを考える、という話
このコロナ禍において、ポケットマネーはもとより、会社の経費をほとんど使っていない。
ポケットマネーにかんしては貧乏性ということもあり、普段からあまり使う習慣もないうえ、これといった趣味もないので金銭感覚はここ数年変化のないまま面白みのない中年に育ってしまった。
経費にかんして言えば、以前はそれなりに接待交際費やセミナー代に使っていたのだが、この状況なのでそういった機会もめっきり減ってしまったのだ。
そんなお金を使う感性に乏しい私だが、あまり躊躇なく使うことにしているものがある。
それは仕事に直接つながるもの。
例えば本や雑誌、勉強会やセミナーなどの情報にかかわるものや、仕事に使う道具や車など。
車は現在外回り用に軽車両のワゴンに乗っているが、1日のかなりの割合を外回りに費やしているので2年前に購入した際には希望の車種の一番スペックの高いものを迷わず購入した。
カーナビやその他のオプションも性能のいいものを搭載してもらい、最終的にいただいた見積りは軽自動車とはいえ、かなりの金額になったのを覚えている。同等の中古車なら2、3台は買えるような金額も躊躇せず購入したのは1日の半分は過ごすであろう車のスペックを落とすことによってのパフォーマンスの低下を懸念してのことである。
私にとっては大事な道具であり、パートナーとなる車にできるだけの資金を投じるのは必然であり、まさに投資的消費なのである。
パフォーマンスを左右するものを選択する際に金銭的な余裕があれば成果を前借りしたようなもので、逆にそこをケチっているようでは手元のキャッシュこそ減らないだろうが、増えることはないと思うのだ。
ムダなものにお金を使わない、という倹約の精神も大事なのだが、何が何でもお金を使わないようにする姿勢は場合によっては時間や労力などの無形の資産を浪費することにつながる。
そのお金を使ったらどんな効果が得られるか?という問いを常にもって投下することで、その購買行為によって見込めるリターンの勝率も徐々に上がってくるにちがいないのだ。
であるからして、私はできるだけ仕事につながる時間や信用、効率や質などにかかわるものには躊躇なく資金を注ぐ。とはいえあくまでもできる範囲での話なので金額については「その程度で偉そうに」というレベルである。
ポケットマネーはさておき、経費かんしてはできる範囲でのそうした使い方で利益が右肩上がりになっているのを実感している。見栄や体裁のためではなく、成果を意識して資金を注ぐことで確実に育っていくのだ。
つらつらとさも大きな成果を上げたかのように語ってしまったが、私生活での浪費ではメルカリをのぞいて吟味するほど貧乏性である。
そのお金が何に変わるか、パフォーマンスを重視して投入する意識が大事