翡翠色の感情
まとまらない。
物凄く良い話でとてもスッキリしたのに何故かまとまらない。
1話から積み上げてきた伏線回収も見事だしそれをまとめるために提示された情報も綺麗に入るし流れも分かりやすい。
なのにまとまらない。
しかし、だからこそ今回は筆を取りました。
書くことで自分がどんな受け取り方をしたのか、物語を読み解けたか、そして楽しめたのかを明確にするために。
駄文垂れ流し、読みづらいチラ裏な内容になると思いますがお暇ならお付き合いください。
ミア・テイラーと文化祭
文化祭にまるで興味がないミアに話しかける1年生組。(というか天王寺璃奈)
ここのポイントはピンポイントの割引券を持っていてそれをミアと話す口実として手に入れていたのかもしれないと思わせるりなちゃんの可愛さ。
そしてめんどくさそうな顔をしながらちゃんと釣られるミアのちょろさ。
着々とりなミアの関係値が更新されていってニヤニヤが止まりません。
りなちゃんは6話でも描写されていたがちゃんとミアの事を知った上で自分から近寄ってるんよね。
気持ちが顔に出せなくてコミュニケーションに悩んでた過去を持つ彼女がミアと仲良くなるために奮闘してる姿に涙。
地味にミアとかすみの初接触なんですよね。
さて、いつ犬になるのやら。
鐘嵐珠とSIF
過去にランジュは栞子にだけ笑顔を見せるとかを指摘してきたのだが、まさに的を射てしまったなと。
てかわかりやすい女だよ、鐘嵐珠。
個人的に好きな友達とすれ違うみたいな経験は何度もしたことあるので刺さる内容でした。
栞子が誰かに話しかけられてるので気を遣ったようにも見えるがランジュが本音で話してる描写って栞子と2人きりな時しかないんよね。
ランジュは本心を隠してる、っていう仮説が更に強まりました。
ミアが同好会メンバーと接してる時も驚いた描写が挿入されていたがミアとランジュの変化を強める描写かもしれない。
Bパートラストのカットに同好会メンバーとランジュという構図が出来上がるがこれもまたランジュの心情描写が上手いな、って。
ここで何でランジュが居るのか?って問題が出てくるが前述した2人きりの時に本音という部分から文化祭で一緒に回ろうと話しかけにきたのでは?と思う。(なんでメールしないんだよ)
わざわざ栞子誘うために探しにきたランジュ、かわいいね。(だからスマホで(ry
好きなことをして夢を叶える同好会と好きなことをするが夢を叶えるために諦める女の子。
これからの彼女の動向にも注目したい。
スクールアイドルの適正
三船栞子。
遂に明かされた真実。
薫子がスクールアイドルしてた事実にもびっくりだがその姉に憧れてた栞子にもびっくり。
薫子がラブライブ!に出場するも夢破れ涙する姿を見てショックを受けた栞子。
姉には適正が無かった、そんな自分もスクールアイドルよりも別の適正があるから夢は諦めた方が良いという結論になった栞子。
とても理にかなってると思う。
本来夢というのは見るものではなく叶えるものというのが世間一般の認識だが(←俺調べ)(アイカツスターズ!はいいぞ)、叶えられなかった夢はどこにいくのか。
夢を叶えられるのはほんのひと握り。
叶えられなかった夢の残滓は世の中にはたくさんある。
なら夢を叶えるのではなく最初から見ない、諦めるってのは凄く合理的だ。
自分にも経験があるのでここの栞子の諦める話には共感を覚えた。
ポイントは、栞子自身がスクールアイドルとしての適性が無いと思い込んでる点。
憧れの存在である姉の薫子は夢を叶えられなかった→適正が無い=自分にも無いのではないか?という疑問が幼少の栞子には生まれたのだろう。(ロリ子かわいい。)
姉と自分の写真を見つめる描写があるが悲しい思いを誰もがするべきではないと言ってる。
夢が破れ、薫子のように後悔することが怖い、ということなんだと思う。
真面目でまっすぐな性格をしてる彼女。
また共感力も高いのだろう、誰かが悲しむ姿を自分の事のように思うことが出来る。
そして、それが彼女の夢を閉ざしてしまった。
皮肉な話だとも思う。
夢を諦めた栞子にでも後悔するんじゃないかと語る高咲侑。
応援するファンを自分から選び、それを好きだからやってる侑。
かたや向いている、適正だからといって応援する立場を選択している栞子。
でも、それって、、、の間から侑が何を思ったのか。
トキメキで世界が変わった彼女だからこそ好きを諦めてほしくないと感じたのかもしれない。
同好会からあなたへ
2期が始まってから常に意識を向けながら考えていることだが、アニガサキ2期はファンとアイドルの関係性にかなり重点を置いていると思われる。
応援する側とされる側、それが一方通行ではなく相互に左右していることをどの話数からも感じることが出来る。
また高咲侑の存在も大きい。
アイドルに夢を与えられた存在であり、その夢を今度はアイドルに返そうとしている存在。
7話でもスクールアイドルとファンの構図は変わらない。
スクールアイドルとしての三船薫子とファンとしての三船栞子。
夢を貰った栞子はスクールアイドルになりたいと思うようになる。
しかし夢破れたアイドルの姿を見て気持ちが隠れてしまう。
適正という言い訳でやりたい気持ちに蓋をする。
そんな彼女を救い出すのは彼女に活動を応援された同好会メンバーと自分が憧れてたアイドルの姉三船薫子。
ファンからアイドルへ、アイドルからファンへ。
この構図が今回も綺麗に収まる。
やりたいと思った気持ちが世界を動かす。
そして、彼女の時間は動き出した。(EMOTIONへ)
EMOTION
個人的に好きなシーンをピックアップしてみた。
栞子の曲はこれで4曲目だが、コンセントレイトがなければ1位、いや下手したら抜くかもしれないほど好きな曲でした。
どこか拙くそれでもまっすぐな意志を感じる振り付け、感情が揺さぶられてる様子がところどころに散りばめられてるのがまたお上手。
日本舞踊を嗜む設定がある彼女だからこその和風テイストだがそれに留まらない良さも感じられた。
動き出した時間を鍵や時計、それと籠の中の鳥であるカナリアで惜しげも無く表現。
図書館が密閉された空間、物語が閉じ込められた場所だと推察すると、その中の1つが開くこと=三船栞子の物語の始まりを意識しているのだろう。
天球儀という自分が回さないと動き始めないものまで出してくるのは本当に憎い演出である。
歴代シリーズ好きからは羽根の表現が取り上げられたりしてるが個人的には鳥との親和性が高い三船栞子が翡翠色の羽根に染まることに意味があると思ってる。
イントロからの顔が真顔なところからサビでは笑顔になっているところもまたよい。
気持ちが隠しきれないところが表現されてる。
歌詞も本当によい。
栞子自身が抑えてた思いが歌詞に乗ってる気がして気を抜くとサビで泣く。
要所要所のカットにロリ子が映るのでこの歌は昔の自分に向けても歌ってるのかもしれない。
それと衣装が白い帽子と翡翠色のドレスなのだが薫子のスクールアイドル衣装も白と翡翠色。
めばち先生の解説が早く読みたいです。
終わりに
こうして同好会に迎えられることとなった栞子。
かたや疎外感が強まるランジュ。
今回も見ていないミア。
次のタイトルが虹の始まる場所、になってるのだが12人集まるのは流石に難しくない?と思う。
個人的には12人の前は10人だった同好会も存在するので10人で何か歌を歌う?的な展開だと思うがさて。
侑ちゃんも曲を作ってそうな描写あるし新曲は来そうね。
それにしてもEMOTION、何回見てもDream with Youに似てるというか意識してそうな雰囲気あるのよね。
最初にステージ上がるカットも階段登るシーンあるけどあれも歩夢の最初に重なるんよな。
考えすぎかもしれないが。
俺が本当に書きたいのはこの曲の対比なのかもしれない。
いや上原歩夢について、か?
それに気づけただけでも書いた甲斐はあったと思いたい。
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