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舞踏譜
舞踏譜というものをご存知でしょうか?
舞踏の振付は、舞踏譜と呼ばれる詩です。舞踏手たちは舞踏譜の言葉に沿って踊っていきます。
舞踏も振付がある作品のタイプのもの、場踊り的即興のものなど、いろいろな種類があります。メソッドも様々。
全ての舞踏家が舞踏譜を書いているわけではありませんし、ルールのようなものでもないですが、今日は舞踏を紐解く一つの手段として、舞踏譜を紹介します。
舞踏譜は舞踏の始祖・土方巽から存在しているよ!土方巽の舞踏の型もたくさん伝わっています。
舞踏譜って面白いんだよね。詩であり、踊りの設計図であり。
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舞踏はけっこう想像力が問われる側面もありますね。そしてとても文学的。言語が強い。コンテンポラリーダンスでダンス的に説明される身体の使い方を、舞踏では「身体が水袋になったと思って」のようにイメージで説明する。さらに日本語が表意文字なので、それもとても日本的なことだなと思う。言霊、言葉が持っているエネルギーを私たちはわりと当たり前に感じて信じている民族性だ。
また、私にとっては、舞踏譜を踊ることは、AIジェネレーティングに近いと感じています。自分がAI動画生成プログラムになる感覚だ。
舞踏で「空っぽの身体」と呼ばれる状態があります。基本の状態。身体を空っぽにして器と化し、そこにその場のエネルギーや"なにか"を招き入れる。そういうことをやっている。自分の心身を鍛えていくと、より強いスピリットを召喚できる、みたいな感じ。長年そういう感じだったのだけれど、最近アクセスの時差が減ったというか、スピードが速くなった感じで、だからAIジェネレーティングのような感覚になっていったのかな。呼ぶ、というよりアクセスして生成する感覚なんだ。
でも60年代〜70年代の舞踏のエネルギーはこういう感じでは全然ない。土方さんの映像を観た時に思ったことは、当時の社会をエネルギーを体現しているような踊りだということだ。私はそれを受け継いでいるとかでもなく、現代で舞踏をやっている。現代の舞踏だ。だから全然違うっちゃ違う。
「舞踏はウイルスだ」
舞踏家の吉本大輔さんが言ったこの言葉が、すごくそうだなと。ウイルスのように変異して、その土地で、その時代で、様々に踊られていく舞踏。
舞踏にいろんな系統やスタイルがあることを「ポケモンみたい」と言ったのは、私の舞踏sisterでLA在住の舞踏アーティストIbuki Kuramochi氏。面白いよね。またいろんなタイプの舞踏も紹介していくね。
私の舞踏譜は第2・4月曜更新の月額マガジン内で公開しています。舞踏譜と、それを実際どのように踊ったかという動画を合わせて紹介しているよ。
If you are interested in.
:)
Kana Kitty
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ギャルシャーマン通信
第2・4月曜更新 + more! 舞踏とギャルシャーマンの日々をディープにお届け。芸術のこと。真理のこと。愛のこと。 【本文+舞踏譜+散文】
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