embedded financeの潮流について
前提説明
本稿は、2022-10-11にチームの朝会で発表した際のnotion資料をnoteに転載した記事となる。
読んでおくと良さそうな本
いまのところどういう実装があるの?
後払い決済類(ZOZOのツケ払いとか有名っすね!)
EC -> 保険加入(転職に際して簡易保険とか組める世の中になる可能性もあるね!)
専用口座の高速な開設(Uberのdriver側とかで組み込まれているらしい!)
なんでこうなってんの?
銀行側のOpen API設置によるアプリケーション間連携の加速
行政側がメガバンに対して努力義務で勧告している
2020年「金融商品の販売等に関する法律」が改正され、名称も「金融サービスの提供に関する法律」に変更
内実は、金融サービス仲介業制度の導入等(可能になる業務区分は以下の4つ)
預金等媒介業務
保険媒介業務
有価証券等仲介業務
貸金業貸付媒介業務
とまあ基本的に媒介業務になるので、例えば貸付の場合、融資主体はあくまで銀行等金融業者
マーケットの要請に対して行政がわりかし適切にアプローチしてきた結果、embedded financeへのアプローチ自体は可能となる枠組みが整理された
将来像
SaaS型企業が自社サービスにembedded finance的機能を組み込むのが当たり前に
この辺は、特に消費行動喚起を伴うサービスの場合は避けて通れなくなる
autonomous financeにまで発展、金融的意思決定にかかるユーザーの認知負荷が減少し、安全安心な範囲でのローン組みや資産運用が容易に
返済行為をそもそも意識せずに実行できるレベルになると借金苦で泥沼る人が減って嬉しいよね
ゲイツの言ってた「銀行機能は社会的に保持されるが、銀行は不要となる」はどうだろうね。融資主体がそれなりのプールを抱えていないと安定的なサービス供給ができなさそうではあるので、何らかの形態で残るのでは
finance以前の、economyでのパラダイムシフトが要請されそう
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