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RSGT2023の講演を社内上映会した話:Mori Yuya - 「私考える人、あなた作業する人」を越えて、プロダクトマネジメントがあたりまえになるチームを明日から実現していく方法

こんにちは。株式会社ROXXのギャルです。

本稿はRSGT2023の事後アクションリポートのうちのひとつとして執筆しています。本日01/16(月)の20:00-21:00に開催した上映会の記録です。
せっかくなのでYOWの形式で書いてみます(※記事コンテンツの都合上、仮説・結果検証のための利用ではなく、またY-O-W間の連動を図示してもいないので、なんちゃってYOWです)。

Y - やったこと

RSGTの会場録画動画は

  • URLのシェアはNG

  • 社内や有志等のクローズドなメンバー構成で上映会をするという利用はOK

という運用のようでしたので、早速上映会を行いました。

今回みんなで観たのはMori Yuya - 「私考える人、あなた作業する人」を越えて、プロダクトマネジメントがあたりまえになるチームを明日から実現していく方法です。

O − おきたこと

上映会の最中・事後でおきたことです。箇条書きでさっと挙げてみます。

  • 自分たちの状況に引き合わせながらのリアルタイム感想戦

    • 「開発者という言葉の再定義が必要」というPO兼EMからの発言

      • プロダクトを書く人である以前に、ソリューション提供太郎である

      • PMからの実感ベースでのコメント(後述)

    • 熟成されたプロダクトバックログはうちもなるな〜という共感

  • 少人数ながら事業部をまたぐコラボレーション

    • 分報でやろっかなと呟いたらRSGTに参加していた他のチームのSMが社内の色々な方面に声かけてくれました

  • 『イシューからはじめよ』をポチるスクラムマスター・開発者

    • 実はこれが起きそうだと思って関連書籍のURLは先に用意していました

  • 「プロダクト中心の組織づくりを進めるための原則・実践・ブックリスト」という資料の作成と共有

    • ※これは自分が今日やりました

      • そのうち外出しできる形にまとめてnoteで公開するかもしれません

    • 発表内容の理解を経てこそ、動機面・実利面でみんなにシェアしやすかった

弊チームPMから実感ベースのコメントが出てきたのも嬉しかった出来事。

プロダクトの不安は機能開発では解決できないんだよなあ。ユーザーが増えない、売上が上がらない、などなど。
ユーザーと話して何が相手の価値になるか考えて形にするしか無い。
ここを表層の機能開発だけにフォーカスしちゃうと上手くいかないなあというのが個人的な体験の結論です。

ソフトウェア開発に成功したが、プロダクト開発に失敗しても、会社のインセンティブ構造的にはソフトウェア開発に成功した方が個人の評価が上がったり、市場はソフトウェア開発に成功した人の方を重宝しがちというのがあるので、主に個人のインセンティブの面でそれが合理的になっている事がありそう。

超根本、ビジネスは誰かに対しての提供価値に対する対価としてお金がもらえるので、「プロダクトも誰に価値提供しているか/していきたいか」をちゃんと言語化できていてチームが理解できていれば良さそうと感じました。
多分これが曖昧になって、それに対してのフィードバックサイクルがチームとして回らない事が、プロダクト開発に失敗してしまう第一歩なのかなと。

弊チームPMのリアルタイムslackコメントを3点抜粋(一部補い筆者)

W - わかったこと

おきたことの説明には必ずしもなっていませんが、今回の学び・感想を記します。

  • ひとりで観るよりも講演内容への集中度合いが確実に増している

  • 今回、7名(途中抜けあって最終的に6名)で実施したが、もう少し人数が多くても成り立ちそう

  • いまのところまだ開発に近い部門の内側でやっている感覚があり、課題

    • 人数的にはともかく、より空間的な広がりを作りたい

    • もっともっと観てほしい・話し合いたい人がいる

  • 上映会は「デート誘う口実」みたいに運用できる!

  • こういう交流の場で〇〇やります宣言をするとNext Action連鎖が起こせる

    • これは先述の「プロダクト中心の組織づくりを進めるための共有知識資料」の作成のこと

  • 今回観た講演は、知識や感情をシェアする媒体として超良い

    • プロダクトマネジメントに関する課題感の共有

    • (一開発者の)PM方面でのスキルアップのための知識共有

付録:セッションに対するごく個人的な感想整理

  • 個人の取り組みとしてプロダクトマネジメントに必要な領域の知識吸収はやっているので、あとは具体的な実践を重ねて経験値格差解消をしたい

    • チームとしてどうするかをみんなで話している真っ只中でもあったので非常にタイムリー

  • 経験格差が分業を促進し、分業によるさらなる経験格差が……というフィードバックループの図式は鮮やか

    • 細かい要因は措くとして。経験からしても、この流れで実際に「私考える人、あなた作業する人」ができていくよなと得心

  • PMとのコミュニケーション機会減少については、5-15minくらいの「ショット雑談」みたいな枠を押さえておくというのは、ひとつ(あくまで対症的なものではあるが)打ち手としてあり得るかもしれない

    • ショット雑談で頭出し、発散と収束は別の場を作るイメージ

  • QCDバランスをハイポジションに置くというのは当然ではあるものの、ここの見直しと改善とはないがしろにされがちかもしれない

    • そもそも財務状況の読み解きを(経営ではなく)「プロダクトチームとして」どこまでやっているかという問題もある

  • プロダクト点数付けは実際にアクティヴィティとして時折やってみたい

    • それぞれの部署の認識を集めて、ギャップを擦り合わせる

  • 人数が増えるだけでは水平展開できるかというとそれも微妙な気がしていて、コミュニケーションパス肥大が問題になると予想

    • これはただ、「やってみてから考える」でもいいな、と

    • 打ち手として、プロダクトにまつわる対話・情報交換の自立分散的ネットワーク、みたいな妄想をしている

  • 「天才や無限の情熱を持つ人と肩を並べていくことになる恐怖」は正直、自分も既に感じている

    • そして自分の場合、技術領域についても同じことを感じている

    • ぐっと堪えて並び立つための方法とマインドセットを思考してゆくつもり

いやー当日並みに楽しかったので、何度噛んでも美味しいガムなのではないでしょうか。
YOWは仮説・結果検証としての運用でなくとも、気軽に「出来事」「学習内容・感想」の保存にも使えるので、なんとも懐の深いフレームワークですね。弊チームでは「スプリントふりかえりのためのタイムライン保存」としてもカジュアルに利用しています(もちろん、仮説検証での本格的な活用も)。
プロダクトマネジメントについてみんなで考え直せる、最高の講演でした。森さんありがとうございます!


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