【インタビュー】沖縄から総合型で立教社会学部へ
こんにちは。
沖縄県那覇市で大学入試の指導をしています、総合型選抜専門塾GAL(ガル)です。
地方に住む高校生が、人生の可能性を広げる手段として「総合型選抜」に挑戦できるよう、情報発信をしています!
「総合型選抜インタビュー」のシリーズでは、沖縄から総合型選抜で大学進学した先輩たちを紹介していきます。
学生たちのロールモデルになれれば幸いです…!
学生紹介
受験を振り返って
ー大学受験は、総合型にしようって最初から決めていたの?
そうですね、私はそのタイプでした。
なので成績も取れるように日々頑張って、部活動でも副部長をしていました。
ーおお、そうなんだ!周りの反応はどんな感じだったの?
ん〜、正直反対の圧力みたいなのはありました。
ただ今思うと、高校でも総合型での合格実績があまりなかったので、不安だったのかなと思います。
でも私自身は、これで落ちたらしょうがないっていう気持ちで取り組んでいたし、部活動で特殊なことをしていたので、きっと評価してもらえるだろうって自信はありました。
ーどんな部活をしていたの?
地域研究部といって、民族舞踊、沖縄戦の継承活動、また環境問題、ハンセン病などの差別問題、まちもどしを研究していました。
修学旅行生の戦跡ガイドをはじめとする沖縄戦の継承やビーチクリーンや珊瑚の白化問題を研究してプレゼンテーションを作ることもありました。
ー部活動ですでに沖縄戦の継承について活動していたんだね。じゃあ、受験も沖縄戦をテーマでやりたい!っていう感じで始まったの??
いや、対策を始めた時は、「発展途上国」をテーマにしていました。
桜美林大学が主催しているSpiralという企画があって、発展途上国がテーマだった時にイベントに参加したことがきっかけでした。
でも、いざ志望理由書を書いてみようと思った時に、何も出てこなくて…笑
そこで改めて自己分析してみて、祖父母が沖縄戦経験者だったことや、部活動のことも踏まえて、沖縄戦の継承をテーマにしました。
ーなるほどね、それからの受験期間はずっと沖縄戦を研究してたのかな?
テーマ自体は沖縄戦の継承だったのですが、最初はただ、沖縄戦の記憶を無くしたくないとか広めていきたいっていう感じでした。
でも活動の幅を広げて、考えを深めていった時に、だんだんと課題が見えてきて…
例えば、口伝で継承する上で語り部のトラウマとどう向き合うかとか、展示を見ることによって逆にトラウマを植え付けてしまうのではないかとか、あとは生存者がどんどん亡くなっている中で、どのような媒体を使って継承することが効果的なのかとか、そういったことに興味を持つようになりました。
最後出願する時は、伝承者と受け手の両方のトラウマを考慮しつつ、どうやって史実のリアリティを残していくかを命題にして、社会学部のメディア学科に絞って志望理由書を書きました。
ー同じテーマの中でも、角度が変わっていったんだね。
今何してるの?
ー上京して1年経つけど、どんな1年間だった?
最初はすごくホームシックになりました笑
初めて親元を離れたので、大学に行くのが辛い時期もありました。
でもサークルやバイトで新しいコミュニティに入って、新しい友達もできて、今はあの時のホームシックはなんだったんだろうっていうくらい毎日が楽しいです!
ーそれは安心した!笑
ー大学の方はどうだった?
社会学部なので、自由に授業を選択できる感じでした。
自由な分、友達に合わせて履修してる人も多かったのですが、私は受験期にやりたいこととか受けたい授業をかなり考えたので、これだ!って思える授業を履修しました。
その点でも、総合型で受験してよかったな〜って思ってます。
ーいいね!印象に残った授業とかあった?
報道について学ぶことが多い1年でしたね。
その中でも、基礎的な、メディアが人々に与える影響とか、戦時中のプロパガンダとかを映像で勉強して学生でディスカッションする授業は面白かったです。
若者のテレビ離れや新聞離れが深刻なことも改めて感じて、メディアに関わりたいなっていう気持ちも湧いてきました。
ただ2年生からはもっと自由に授業が取れるので、現代心理学部の授業を他学部履修して、受験期に勉強したかったトラウマについても学んでいこうと思ってます!
ーこれからやりたいこともたくさんあるんだね!
そうですね!
やっぱり「継承」には常々興味があって、授業で東日本大震災の継承について勉強したのですが、その時に初めて、自分が生きてる時代に起こったことの「継承」について考えたんです。
今までは、自分の体験したことのない歴史を継承することばかり考えていたので、経験したことのある事実を継承するっていうのは私にとって新しい思考でした。
正直、東京に来ると沖縄にいた時よりも戦争の歴史に触れる機会がすごく減ってしまったので、戦争の史実が残る地域に留学もして、もっともっと幅広い知識をつけたいですね。
沖縄の受験生へ
ー沖縄から受験してよかったなって思うことはある?
自分の中の当たり前が当たり前じゃないっていうのが、沖縄から受験するメリットだと思います。
住んでいる時は気づかなかったですが、沖縄の問題が東京の問題じゃない、みたいなことがたくさんありました。
日本の中でも特に特殊なことが多いから、そこを教授に興味持ってもらって、いい反応をもらった瞬間がたくさんありました。
これから総合型に挑戦する人も多いと思うので、この独自性を使えると、自信になると思います!
ー最後に、これから受験を控える高校生にメッセージをお願いします!
「就活するために大学に来た」っていう人が多い中で、私はとにかく自分のやりたいことを考えたので、目標も持てるし授業も組みやすいし、毎日充実感があります。
周りに反対されたり、どうせ受からないって言われることも多いですが、実際大学に入れば同じラインからのスタートなので気にすることはないです。
自分のやりたいことを実現できる入試方法だからこそ、自信を持って受けてほしいです!!
ー受験を通して、かなり自信がついたんだね!
そうですね、振り返ってみると、教授に褒められたり周りの人にいい反応をもらうことも多かったので、間違ってなかったんだなって今は思います。
受験生のみなさん、頑張ってください!