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【特別公開】プロ講師の解説する琉球大学国際地域創造学部学校型推薦選抜Ⅰ

noteをのぞいてくださり、ありがとうございます。

沖縄県那覇市で大学入試の指導をしています、総合型選抜専門塾GAL(ガル)です。

地方に住む高校生が、人生の可能性を広げる手段として「総合型選抜」に挑戦できるよう、情報発信をしています。

GALでは、これまで大手総合型選抜専門塾で指導してきた講師がメンターをしています。ここでは、そこで得た経験を元に、プロの総合型選抜講師目線で、大学入試を解説していきます…!

今回は、琉球大学の「国際地域創造学部学校型推薦選抜Ⅰ」について解説していきます✏️

塾に入らないと知り得ない有益な情報盛りだくさんなので、ぜひ最後までご覧ください👀

まずは大学・学部の概要から

琉球大学は沖縄県で唯一の国立大学で、敷地面積も北海道大学に次いで4位と、国立大学の中でも広大なキャンパスを有しています。

学部の共通科目に沖縄の歴史や平和学があるだけでなく、沖縄の観光や特有の経済について学べる国際地域創造学部や、亜熱帯地域の農業や生物学について学べる農学部など、沖縄ならではの学びが詰まっている大学です。

今回紹介する国際地域創造学部(以下、国地)は2018年にそれまであった2つの学部が合併した学部で、「観光地域デザイン」「経営」「経済学」「国際言語文化」「地域文化科学」の5つのプログラムで構成されています。

入学後、1年半はこれらのプログラムの提供する共通基盤教育科目にて幅広く知識を身につけ、その後プログラムを選択することができます。

入試概要

出願条件

  • 評定がA評価(平均4.3以上)であること

  • 合格後、入学が確約できること

国地の学校型選抜は、推薦者が必要なこともあり、基本的には入学を辞退することができないため、その点に留意して出願しましょう。

募集定員

昼間50名
国立大学の中では募集定員は多い傾向にあるため、推薦入試での国立大学合格を目指す人には狙い目だと言えます。

日程

令和5年度入試参考

出願書類

「進学の目的、将来の計画、自分の長所及び特技」等について自由に手書きで書きます。アドミッションポリシーで求められている学生像を理解した上で書くことを意識しましょう。

学内での成績状況(順位)、人物像、課外活動、その他特筆すべき点について書いた上で学校長の印鑑が必要です。事前に推薦書を書いてくださる先生と内容のすり合わせをしましょう。

  • 調査書

二次試験内容

  • 小論文

大学の公表している要項には、「考察力や論理的思考力」などを評価するとされています。
出題内容も、

と幅広いため、あらゆる社会課題や事象に関心を向ける必要があります。

  • 面接

大学の公表している要項には、「学びに対する意欲、目的、志向性」を総合的に判断されるとされており、提出した志望理由書の内容について詳しく質問されることが予想されます。

倍率

  • 令和5年2.3倍

  • 令和4年2.4倍

  • 令和3年2.9倍

  • 令和2年2.3倍

  • 令和元年2.5倍

出願条件が厳しめなこともあり、倍率は他の入試と比較しても低い傾向にあります。

配点

  • 小論文:200点

  • 面接:200点

  • 調査書・推薦書:100点

  • 志望理由書:100点

二次試験の配点が高いことが特徴です。

学部の求める学生像を分析せよ

地域の文化・社会について多様な学問的見地から興味を持ち、主体性をもって課題に取り組み、そしてより良い課題解決のために様々な立場の人々と意見を交換しつつ実行することができる人。

このことから、あなたの設定した志望理由書のテーマについて、あらゆるステークホルダー(関係者)にヒヤリングができていること、そして自らが実行可能なことをすでに行動に起こしている人であることが求められます。
例えばテーマを「沖縄の観光」とした時、ホテルの経営者、従業員、観光に関わる行政、観光客などにインタビューできている状況が望ましいのです。

現代の地域・国際社会をめぐる多様な課題に対して関心を持ち、自らの感性と経験をとおして他者や社会へと関わり、得られた知見を社会全般に還元する態度を備えている人。

ここでは、志望理由書のテーマ以外にも関心を持ち、ある程度説明ができる状況が求められています。知識を偏らせず、関連するあらゆる課題に対して情報収集をしましょう。

21世紀型市民として必要な学際的教養を身につける意欲を持ち、他者や異文化の持つ多様な価値観に対して柔軟な態度を身につけている人。

国際色はどの大学も求める要素ではありますが、アドミッションポリシーに書かれているということは、英語資格も1つの評価軸となりそうですね。

プロ講師は琉大国地をこう見る👀

二次試験対策がカギ🔑

上記の「配点」でも紹介した通り、二次試験の配点が高いことが琉大国地の特徴です。
志望理由書を書き上げることだけに必死にならず、早めにあらゆる社会課題や国際的な問題の情報を収集し自身の意見を述べられる状態にしなければなりません。合否を大きく左右するのは、二次試験の出来具合だと言えます。

「沖縄らしさ」だけでは受からない

琉大国地の入試は、ほとんどが沖縄県内からの受験者が多くの割合を占めます。そのため、「沖縄の課題」を取り上げただけでは他の受験者と差別化ができないため、どこまで深く調べることができるか、課外活動で多くの体験をできるかが鍵となります。まずはあらゆるステークホルダーにインタビューをし、さらに深堀りをするために大学教授にアポイントを取り、話を聞いてみるのも良いでしょう。

学校の成績は落としてはいけない!

「学校型推薦選抜」は、学校での成績も大きな評価軸です。推薦書には、あなたの順位を書く欄も用意されているため、評定平均だけでなく、テストでの順位も下げないよう、日頃の勉学は怠らないようにしましょう。

地方学生に、テーマのヒントを

とにかく、「沖縄らしさ」だけでは受からないことが肝だと言えます。
沖縄からの出願者がほとんどである分、あなたにとって身近な課題は、他の出願者にとっても身近な課題です。ただし、大学も地域の文化や社会について興味を寄せている学生を求めているため、深堀りをする過程で、県外の知見を取り入れたり、海外の事例を調べるなど、様々な角度での情報収集を心がけましょう!

最後に

いまだに「国立大学は一般入試で受験する」風潮があり、倍率も低いからこそ、琉大国地を志望する学生は、学校型推薦が狙い目です。大学の求める学生像を理解し、勉学と課外活動を両立してコツコツ対策していきたいですね。

とはいえ、では今自分が何をやるべきなのか、他の受験者と差別化するためにどんなテーマ設定ができるのか、なかなか悩んでしまうことも多いですよね。

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