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【備忘録】岩手県遠野市に移住した元東京人の冬服(11月以降 / フィールドワーク版)
岩手県遠野市に移住して、まもなく10年になります。
一年中、『遠野物語』の舞台を巡るフィールドワークのガイドをしていますが、この時期は特に、遠くからいらっしゃる方々に対して事前にその「寒さ」をもっと的確に伝えられる方法がないかなと探ってきました。
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僕も以前そうでしたが、「寒いですからね」と伝えたところで、自分が体験した以上の寒さって、なかなかイメージできないですよね。具体的な気温をお伝えしたり、日夜の寒暖差について注意喚起したり。色々工夫してきましたが、もっと具体的に、実際自分がどんな服装を着てるかについて簡単にお伝えしたいと思います。
※11月中旬以降〜3月ぐらいの間、気温一桁〜0℃、マイナスぐらいの中で1時間ぐらい屋外でフィールドワークする場合を想定します。
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大前提として、「インナーを制する者は世界を制す」と遠野では昔から言われています(僕が勝手に言ってます)。
いくらいいアウターを着てきても、インナーがしょぼいと、全然太刀打ちできません。1mmたりとも冷気を入れてはなりません。アラスカに行くと思って来てください。それでは以下どうぞ。
◎富川のフィールドワーク時の通常装備
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・上下インナーはHEATTECHの「極暖」※普通のヒートテックだと全然弱いです
・その上にピタッとジャストサイズの薄いニットを着て
・更に暖かいパーカー(パタゴニアのフード付きフリースを着ることも)
・からのフリースのベスト
・そして、その上からモコモコのダウンを着ます ※お尻まで隠れるのが安心です
・加えてこの時期から春まで欠かせないのがレッグウォーマー(冷え性対策のかなり厚手のものを着けてます)
・更に登山用のドイツ製最強靴下
・ズボンはスノーピークで買ったフリース生地のズボンか、コーデュロイの厚手のものを履いてます
・靴は軽めの登山用というかハイキング用のアウトドア(遠野は普通に山に入るので)
・あとは、マフラーやネックウォーマーは必須です。首、足首は必ず守りましょう
※屋内に入ると、上記では暑いので、適宜脱ぎやすい格好が良いです
※ちなみに、地元の人からは「着込みすぎw」と笑われますが、寒冷地出身の方々とはそもそもボディの出来が全然違いますので、彼らの言葉を鵜呑みにしてはいけません。
(地元の人の意見プラス1枚アウターを多めに着ましょう)
◎NG例
一方、たまに見かけますが、以下はNG例です。はるばる来てくださったのに寒いと本当に切ないですし、こちらが何を伝えても頭に入りませんよね(経験としてわかります)。
・くるぶしソックス ※これはマジでNG。10月以降は履いてないです
・上下ヒートテック的なインナーを着用していない。これも大前提から逸脱しています。マジで一番肌に近いインナーが超大事です。いくらアウターをいいもの買っても意味ないんです。逆に最強のインナーで来ると、結構いけます。10月以降は着てます
・首をめっちゃ出してる。これもすぐ風邪ひきます
・ツルツル滑りそうな靴。これも注意です。
以上でしょうかね。
本当は細かく写真などあるといいのですが、メモ的な感じでサクッと書いてみました。寒さ対策ができれば、冬の遠野はめちゃ美しいですよ!静寂と冷たい冷気、冬化粧。その世界をじっくり味わうのもまた旅情があります。
何かの参考になればと思います。