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メンバーと組織のパーパスを重ねる!カルチャー合宿in滝ヶ原に行ってきました。
ガクトラボが大切にしたい価値観・ありたい姿をつめこんだ「Culture Deck」の策定以来、はじめての合宿を行いました。
▼開催情報
日程:2024年3月28~29日(1泊2日)
場所:TAKIGAHARA CRAFT&STAY(石川県小松市)
参加者:ガクトラボの代表、従業員、インターン生、業務委託者
本noteは、カルチャー浸透を推進する「カルチャーガーデニング」チームのタテショー(@shota_ttn)が合宿の設計意図や活動の様子をお届けします。
自社の理念・カルチャー浸透に取り組まれている同志のみなさま
これから取り組もうとされているみなさま
そんな方々にガクトラボの事例を共有させていただき、参考になる部分があれば幸いです。
「カルチャー合宿in滝ヶ原」の位置付け
今回の合宿は、2023年末に「Culture Deck」が策定されてから、はじめての合宿開催となります。Culture Deckの詳細、誕生までのストーリーについては下記noteをご覧ください。
Visionの再定義に踏み出した2022年9月富山合宿。
大事にしたい価値観を検討した2023年5月沖縄合宿。
過去2回の合宿で話し合った内容をベースに、カルチャーガーデニングチームが中心となって制作を進め、Culture Deckは完成しました。
Culture Deck完成時にはメンバーに共有するため「Culture Deckお披露目会」を開催し、Culture Deckの3つの柱であるPurpose・Culture・Ground Rulesについて共有し、その内容について意見交換し合う時間を設けました。
とはいえ、現状としては「Culture Deckというものができたらしい」と認知されている程度です。
メンバーが同じ目的に向かって歩み続けられるよう、全員の想いを共有し、汲み取っていくことで、Culture Deckそのものを育てていきたいと願っています。
その第一歩として、今回の合宿では目的を以下2点に設定しました。
Culture Deckへの理解をより深め、共感する部分を見つけること
日常的な業務にどう生かすか検討し、実践するアイデアを考えること
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次からは合宿での活動についてご紹介していきます。
金沢市でランチ会
腹が減っては合宿はできぬ。
今回の合宿所である「TAKIGAHARA CRAFT&STAY」さんは、金沢市から車で1時間ほどかけた場所になるので、金沢市ステキ中華「桃花片」さんでランチ会をしてから行くことに。
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代表、従業員はもちろん、インターン生、業務委託者も参加しました。
拘束時間が長いことから参加できないママさんメンバーもいたので、参加しやすい時間を合宿の日程の中で設けたい!ということでランチ会は金沢市内で開催しました。
2023年からガクトラボはフルリモートの働き方に移行しました。日々のコミュニケーションは、Slackやzoomを用いて基本オンラインで行っています。そのため集合時には「(対面では)初めましてー!」という声も。笑
オンラインでのコミュニケーションとなると、どうしても業務の話題ばかりになるので、ランチ会は雑談を通してお互いのプライベートな部分を知る貴重な時間になりました。
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美味しいランチをいただいたあとは合宿場所へ移動。
移動中もランチ会の延長戦のような形で日頃話せない話をしたり、インターン生から「相談したいことがあります!」と携わっているプロジェクトについて話したり。(みんな真面目なので気づけば仕事の話してる気がする)
そんなこんなで到着ー!
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合宿の目的を共有&チェックイン
まずは合宿の目的、グランドルールを全員で共有して、意識を合宿に向けていくところからスタートします。
グランドルールとは、一般的に会議やミーティングを意義のある場とするためにあらかじめ定めておくルールのことです。
ガクトラボには馴染みのある言葉なので、Culture Deckでも会社の存在意義である「パーパス」、これまでガクトラボが育んできた・これから育んでいきたい「カルチャー」と並び、「パーパス」を体現するために歓迎すべき心がまえとして「グランドルール」という言葉を採用しています。
今回の合宿のグランドルールはコチラです。
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実は1~3は、Culture Deckに書かれているグランドルールと同じもの。
Culture Deckの要素を合宿に反映させて、自然と意識し、実践できるような設計を心がけました。
加えて、「Fruitful」という4つ目のグランドルールを設定しました。
言葉の通り、この合宿を「実りの多い」時間にしたい。そして、今後「多くの実を結ぶ」ための時間にしたい。
そんな願いを込めています。
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自身のパーパスを共有する「Myパーパスワーク」
メンバーそれぞれが自分なりにCulture Deckに共感できるポイントを見つけて、自身とガクトラボの重なりを感じて進んでいきたいと考えています。
そのためにも、自分自身のパーパス、つまり「Myパーパス」を見つける必要があります。
「Myパーパス」を見つける上で、以下の3点について考えます。
「Want」:仕事におけるやりがい、情熱をかたむけて取り組みたいこと
「Can」:自分にできることや自身の特徴、伸ばしたい能力
「Must」:人生で果たすべきこと、社会に対する責務
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それぞれの「Want」「Can」「Must」「Myパーパス」は事前課題として合宿参加前に取り組んでもらいました。1つのGoogleスライドに全員分の「Myパーパス」発見ワークシートをまとめています。
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合宿の時間では、メンバー同士で共有・フィードバックすることに集中しました。他のメンバーの「Myパーパス」を知ることで相互理解を深めたり、自分自身話す中で気づきを得たり、メンバーからの問いかけやフィードバックを通じてさらに「Myパーパス」の解像度を高めていきます。
進め方としては、
3人1組のグループを作る
1人が発表者となり「Want」「Can」「Must」「Myパーパス」を共有する
残りの2人は発表を聞きながら、感想・質問・フィードバックをGoogleスライド上にメモを残す
発表終了後は、残したメモをテーマに対話する
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参加したメンバーからは
「自分にはない視点からのフィードバックで多くの気づきがあった。改めてMyパーパスについて考えたい」
「自分が大事にしていることを伝えられる良い機会だった」
「(過去に一度やっていても)意外と発見があった。定期的にやりたい。」などの声がありました。
「より自分について知る」ことを主な目的として考えていましたが、「相手を知る」「自分を伝える」ことが良かったという感想が多くありました。オンラインで仕事をする我々はそういった機会に飢えていたのかもしれません。
メンバーに共有して「Myパーパス」の解像度が上がったところで、Culture Deckと改めて向き合い、自身とガクトラボがどういったところで重なっているかを考えます。
この重なりが見えてくると「自分がガクトラボで果たすべきことは何か」という問いにより明確な自分なりの答えを持てるはずです。
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Culture Deckにおいて共感できる部分・キーワードを書き出し、その理由について考察したり、ガクトラボでこれから取り組んでみたいことを検討したりしました。
時間が余れば、「Myパーパス」とガクトラボの重なりについても共有し合えればと思っていましたが、「Myパーパス」を共有する時間が想像以上に盛り上がってしまったので初日のワークはここまで!
美味しいご飯はとっても大切
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夜には近くのお寿司屋さんへ!
お昼ご飯も然りですが、美味しいご飯のおかげか会話が弾みます。
やはり「同じ釜の飯を食う」ことで、メンバー同士の信頼感やチームの連帯感を深めてくれますね。こちらについてもオンラインで仕事をする我々にとっては効果テキメンだったのかも。
使いたい言葉を発見する「口グセワーク」
合宿の2日目は「口グセワーク」からスタートしました。
Culture Deckが完成してからは、Culture Deckを意識して業務に向き合えるように、Slackスタンプを作成したり、チェックイン(ガクトラボではミーティング冒頭にお互いの状況を把握しあったり、ワークに臨むための気持ちを整えたりする時間を設けています)でCulture Deckに関するテーマを扱ったりしてきました。
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それでもまだCulture Deckの内容を理解し切れてない部分があったり、意識できてない時があったりすることが現状でした。
そこで「口グセワーク」です。
自分たちが日頃使っている口グセほど身近なものはありません。日常の中でCulture Deckを認知し、意識できるきっかけを作りたいという思いがありました。また、全員で口グセを考えることで、Culture Deckを自分ごととして捉える機会にもなると考えました。
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進め方としては、
個人ワーク: 今後使っていきたい言葉・フレーズ、日頃使ってしまっているけど変えたいと思っている言葉をそれぞれ付箋に書き出す。
グループワーク: 2グループに分かれて、それぞれが考えたものを共有し、言葉をグルーピングし、言葉の意味や使いどころについて話し合う。
全体シェア: 各グループでどんな話をしたのか全体でシェアする。
投票: 一人3つまでいいと思った口グセにチェックや丸を記入する。
投票結果はこちら!
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キレイに票が集中する結果に!
投票が集まった以下の4つの口グセを今後使っていこうという話になりました。
「ベンチに座ろう」:一度立ち止まって、互いの話に耳を傾けたいときや向き合いたいときに使う口グセ。
「ミラバナ」:未来の話でミラバナ。理想の姿を描きたいときに使う口グセ。目の前の業務に追われて本来の目的を見失いそうなときや、これからの挑戦について壁打ちしたい時はミラバナ!
「ヤッテミ」:冒険だとちょっと怖さも感じるけど、ヤッテミなら気軽に一歩目を踏み出せるかも。挑戦しようとしてる人の背中を押してあげる時の口グセ。
「ヨリミチ」:ゴールを達成することも大事ですが、道中を楽しむことも大事。新しい視点が生まれることもあるでしょう。煮詰まったらちょっとヨリミチ大歓迎!
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参加者からは、
「発案した言葉なので率先して使っていきたい!」
「早くミラバナしたい!」
という声が上がり、早速使っていきたいという意欲を感じました。
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「口グセワーク」終了後には、合宿を通しての感想をお互いにシェアし合い、みんなでランチを食べて中締めとなりました!
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カルチャー合宿in滝ヶ原を終えて
ランチ後はコアメンバーで集まって、合宿の振り返りを行いました。
「Myパーパスワーク、インターン生もできていた。オープンに共有し合えたのは、1日目にじっくりやったのが効いてるのかも。」
「Culture Deckが明文化されているのが大きかった。」
「ご飯大事。たまに一緒に美味しいご飯食べるのはいいね。」
また、今回の合宿をきっかけに今後進めていきたいことについても話し合いました。
「決めた口グセを率先して意識的に使っていこう。」
「合宿に参加してない人とのギャップを減らすために、Myパーパスワークは別日でまた企画しよう。」
「グランドルールは伝わっているが、パーパスやカルチャーはどうか。自身の成長や変化を感じられるよう測定できるようにしたい。」
「『学都を耕す』とパーパスにあるが、どの領域をどの程度耕せているか可視化したい。可視化することでその進捗や耕せてない領域を発見できるきっかけにしたい。」
こちらはたくさん出たネクストアクションのアイデアの一部です。
Culture Deckを事業やチームにいかに浸透させていくのか、そのためのアイデアを出し合い議論する姿を見て、Culture Deckを「つくる」段階を終え、「伝える」段階に踏み出せている実感が湧きました。
今回のカルチャー合宿の目的として掲げていた
Culture Deckへの理解をより深め、共感する部分を見つけること
日常的な業務にどう生かすか検討し、実践するアイデアを考えること
この2点については達成できたと思います。
しかし、Culture Deckを通じてガクトラボ全体で大事にしたい価値観を共有し体現していくには、じっくりと時間をかけていく必要性を感じています。
今後もカルチャー浸透を促すための実践について発信していきますので、どうぞご期待ください。
株式会社ガクトラボ
https://gakutolab.co.jp/
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