東京の寄席
本日はこちらでした。
こちらは4日間の全出演者です。僕たちは今日だけの出演でした。
出演予定だった博多華丸・大吉さんは休演でしたので、急遽レイザーラモンさんがピンチヒッターとして出演されました。
華大さんクラスの代演を任されるレイザーさんもすごいですし、そもそもいつでも代演を立てられる吉本興業の凄みがハンパないですよね。
満席の有楽町よみうりホールで、気持ちよく漫才をやらせていただきました。東京の皆さま、はじめまして。僕たちガクテンソクといいます。
東京のお客さまは、全国の中でも上位で温かいと思います。そして、知名度関係なしで笑ってくださるのでやりがいもあります。そして、こちらが楽しそうにしていると、そこに乗っかってくれて、プラスアルファでウケてくれるという、漫才師にとって至れり尽くせりの環境です。
なんやお前?普段の大阪の客席は、至らず尽くさずやって言うとんか?お?なんやこら?やんのか?やったんど?新幹線乗って帰ってくるんやろ?滋賀越えたあたりから覚悟しとけよ?
すいません。決してそういうわけではなくて、この良すぎる環境に慣れることも、また怖いことだという話です。
こちらの楽しそうさが、お客さまに1番伝わるのが『アドリブ』だと思うんですが、それが出た時の客席の反応が素晴らしすぎるんです。ただ、アドリブがウケすぎると、ネタに戻った途端にウケが弱くなっていきます。
突発的な出来事や、予定に無いやり取りがおもしろいのは当然なのですが、元の味まで変えてしまっては意味がないわけで、ウケるし気持ちいいからといって、アドリブばかりを入れてしまうと、ネタに戻れなくなってしまう。ただ、アドリブ無しだと120点は出せない。ここのジレンマなんですよ。
東京に拠点を移して、漫才のフォームが崩れてしまった人たちをけっこう見てきているので、そこに関してはすごく気をつけているんです。実は。
たぶん僕と同じ気持ちでいるから、ウチの相方さんは、東京でも大阪でもアドリブを一切入れないんでしょうね。
あ!違うわ!アイツ、毎回ちゃんと緊張してるから、アドリブを出す余裕が無いんやった!
ってことで、今までのアドリブの話は、ガクテンソクの場合は2人のやり取りではなく、僕のツッコミだけの話でした。僕が長々と相方を制してまでツッコんでいるときは、
あー、アイツ楽しんでんねやなぁー。ほんで横のやつは緊張してんねやなぁー。
と思って見てください。