見出し画像

伝説の一日・初日

ついにこの日がやってまいりました。吉本興業110周年特別公演『伝説の一日』、その初日でございます。

この日のために、31日に美容院にいきまして、

髪型を整えて、

ブリーチかけて、

色を入れた結果、

どん!!!!

四十路金髪漫才師が完成しました。

伝説の一日の劇場出番をもらえた漫才師は、もれなく全員気合いが入っていたと思いますが、このパターンで気合いを前面に出していたのは、おそらく僕だけだったと思います。

いや、そりゃそうやって!だって、大人がやることじゃないもん!気づいてるか!?気合の入れ方が、卒業式に特注の特攻服を仕上げてくるヤンキーと一緒やぞ!?なぁ?恥ずかしいと思えよ?


しかし、昨日は本当に伝説の一日でした。

朝8時45分になんばグランド花月に入ったのですが、いつもNGKではなく、なんというか『異様』でした。

裏口に大勢の警備員さん。楽屋入りすると、開いたエレベーターの前にはレッドカーペット。楽屋ロビーには見たことない社員さんたちがたくさん。しかも、全員しっかり黒スーツ。普段、キャップにパーカー姿しか見たことない社員さんまで黒スーツ。それを見たときに

『あー、ホンマに110周年の祭りに参加するんやなぁ。』

と、実感が湧きました。

衣装に着替えて、舞台袖に降りると、そこにも大量の社員さんたち。舞台監督さんの横には、

現在◯◯分押し

と書かれたホワイトボード。この◯◯分のところは、状況に応じて書き換えられていくシステムで、僕たちの出番は、公演開始から50分後だったのですが、そのときは『9分押し』でした。

いや、初日の一回目公演からもう押してるやん!

と思いました。

このペースで押していったら、延長して3日目に突入してしまう!ヤバイ!

とは思いませんでしたが、僕たちが押すわけにはいかないと思い、M-1の敗者復活戦ぶりに、ストップウォッチで時間を計りながらネタ合わせをしました。

すると、なぜだかめちゃくちゃ緊張してきて、そのあと3回もネタ合わせをしました。そして本番はというと、なんかちょっとフワっとしてしまいました。

出番前、楽屋で見取り図の盛山くんと喋ってたとき、盛山が

「トップバッター、なんかめっちゃ緊張しましたわ。僕、(ネタ中に)胸に手を当てる仕草をするくだりがあったんですけど、パッて見たら、手がブルブル震えてましたもん。」

と言っていて、僕は

『いやいや、そんな大袈裟な!まぁ、トップバッターってのはプレッシャーデカいかもやけど、それでも言いすぎやろ。』

と思っていたんですが、

モリちゃんごめんね。俺も普通に緊張したわ。

そんなこんなで初日の舞台が終わりました。本日の二日目はこちらです。

伝説はまだまだ続きます。

サポートしていただけましたら、僕の夜のおかずが一品増えます。書いてほしいことや、メッセージも添えていただけますと励みになります。