アフリカがいかにヤバい所かようやく理解する
こんにちは!
愛車の三菱デリカでアフリカ大陸縦断中の管理人です。
ゴールの希望峰を目指して走り抜けます!
ユーラシア横断日記まとめ → https://note.com/gakusnote/n/n48038e4e5994
◆2023年12月3日(日)
10:00に宿を出発してモーリタニア国境を目指して運転。国境に近づくにつれて砂漠にも植物が少しだけ増えていく。車から降りて草を触ってみると思ったよりも硬くて枯れた木の枝みたいな触感だ。
15:30に国境到着。モロッコ側のゲートまで車とトラックが約50メートルほど並んでいる。1時間待ってようやくゲートの中に入ることができた。出国手続きは簡単だったけれど、とにかく職員の対応が遅すぎてほぼ待ち時間。何でこんなに時間がかかるんだ?少しだけ開いてる窓の隙間からチラッとデスクを見たら全部アナログ。嘘だろ…。パスポート情報の管理とかは流石にパソコンっぽいけど、車両の出入国記録は紙の台帳で管理してた。オレに生産性向上活動(?)やらせてくれ。3時間掛かってやっとモロッコ出国。
それからNo Man’s Landと呼ばれる緩衝地帯を低速で10分ほど運転するとモーリタニア側のゲートに着く。モーリタニアの入国手続きを始めようとすると謎の黒人さんがずっと後ろをついてくる。税関の中にも一緒に入ってくるし職員の人なのだろうか。でも服装は制服じゃないし、明らかに民族衣装的なものを纏っている。ちょっと怪しいからずっと無視してたけど「次の手続きはこっちですよ」みたいな感じで税関内を案内してくれる。アライバルビザを発給してくれた税関職員がたまたま英語を話せたので、この人が誰なのか聞いてみたら「He is helping you」だって。なんだそれ。
どうせ最後にチップを要求してくるんだろ。でもこっちはそんな簡単にお金を渡すほど人間ができちゃいないんだ。モーリタニアの入国手続きは結局彼のおかげで1時間くらいですべて完了した。彼にはチップは渡さず代わりに謝辞を伝え20:00にモーリタニア入国。
国境近くにあるヌアディボウという街にキャンプ場があるらしいので暗闇の中を運転すること30分、街に到着して驚愕した。色々とヤバすぎる。
まず何がヤバいかというと信号機が意味をなしていない。赤信号で止まってたら後ろからクラクションされたのだが、もちろん赤信号なので進むわけにはいかない。なのでそのまま停止していたら執拗にクラクション攻撃してくる。何なんだ一体。と思った瞬間、隣の車線の車がそのまま赤信号を突破したではないか。確かに信号の向かいにある反対車線も車が交差点に侵入しまくってるし、もちろん交差点なので横からも車が入ってきてる。意味不明すぎる。交通違反を犯す後ろめたい気持ちもあるが、郷に入っては剛に従えだ。こちらも赤信号を突破。
その先も幾度となく交差点があったが、やはり誰も信号の色など気にせず運転をしている様子。ではなぜ事故らないのか?理由は簡単だ。ドライバー全員が時速20キロで運転しているからだ。ではなぜ時速20キロ運転なのか?それは大量の歩行者が道路を右往左往しているから。。。
これがアフリカだ。
そのままキャンプ場を目指してナビ通りに進むと裏路地に入るよう指示される。電灯も何もない真っ暗闇の裏路地とか侵入したくなかったけどここを通らねばキャンプ場には辿り着けないらしい。ナビに言われるがままに右折すると裏路地が車のヘッドライトで照らされる。そこには目を疑う光景があった。小学生のキッズ達が真っ暗闇の中サッカーをしていたのだ。もうすぐ21:00だぞ。
これがアフリカだ。
結局街が暗すぎてキャンプ場は見つからなかった。仕方ないので来た道を戻る。街の入り口にある検問所の横で車中泊させてもらえることになった。とても長い1日だった。おやすみ。
つづく