ロシア、ガチでおそロシアすぎる
◆2023年6月9日(金)
今日はコシュアガチからゴルノアルタイスクまで行きます。
9時にコシュアガチをでる。
ガソリンも満タンだしこのまま駆け抜けるぞ!
モンゴルはひたすらに真っ直ぐな1本道が続く道ばっかりだったけれど、
ロシアはいまのところくねくねしている道の方が多い。
写真だとあんまり伝わらないかな。。。
途中で寄った休憩ポイントが絶景で気持ちよかった。
道中にはなぜか戦車が…
予定では15時に到着するはずが、なんだかんだで17時になってしまった。
昨日換金できなかったトゥグルクをルーブルに換金するため適当な銀行に行ったら流暢な英語を話すアジア人男性にこの銀行は米ドルしか換金できないと言われる。
こちらが困っている様子を察してくれたのか別の女性行員がわざわざ他の銀行に電話してトゥグルクを換金できないか問い合わせしてくれると言う。
(結局見つからなかった。。。)
電話対応が終わるまで英語を話すアジア系の男性にこの街に来た理由などを
聞かれたので適用に回答していたのだが、今晩はその辺のホテルの駐車場で
車中泊しようと思っていると言うと彼が自宅に招待してくれた。
彼の仕事が終わるまで小一時間ほど待ち、デリカに彼を乗せ自宅へ。
彼は普段は徒歩通勤しているらしいので、彼の自宅には5分ほどで到着。
車内では彼の素性をいろいろと教えてくれた。
名前はシュヌ、アルタイ共和国のゴルノアルタイスク出身
モスクワ市内の大学に進学し在学中はアメリカに1年交換留学
新卒でモスクワにあるコンサルティング会社のPwCに入社
PwCのロシア撤退に伴いゴルノアルタイスクに帰郷
現在は銀行勤務(今月で辞めて長期バカンスに行くらしいw)
この辺はロシア国内でもトップレベルに治安が良いということも教えてくれた。
半信半疑だったけど、シュヌの自宅に着くとマンション1階にも関わらず窓全開で
ベランダも開けっぱなし。
俺が知ってるロシアじゃないぞ、、、
日本にいた時のロシアのイメージはおそロシアだったけど、ここは違うようだ。
ゴルノアルタイスクに限れば東京都足◯区よりも治安がいいかもしれない。
自宅で案内された部屋には世界地図が。
日本は極東に、そしてクリミアがロシア領になっている。
19時を過ぎていたがまだ明るいので街を案内してくれた。
レーニン像、地元の学校、市役所、ロシア正教会、劇場、無料給水所、等々。
散歩中、RUSSIAの帽子を被るシュヌの友人アムルにも遭遇。
それからシュヌの友人イヴァンと合流、シュヌが建設中の別荘を案内してくれた。
イヴァンは部分動員令発令後もある方法で召集を拒み続けているらしい。笑
別荘の次は近所の山頂にある展望台へ。
もう22時を回っているのに子供が走り回ってた。
召集令状の話も笑いながらしていたので戦争について聞いてみたら、
シュヌの口から驚きの返答があった。
先週、戦争で亡くなった従兄弟のお葬式があったらしい。
それだけではない、彼の地元の友人も大学の友人も戦争で亡くなっていると言う。
上記の話を聞く限り彼の周りは最低でも3人は戦死している。
従兄弟は塹壕内にいたところウクライナ軍が投下したドローンで吹っ飛ばされ、
損傷が激しかった遺体は納体袋に入れられ遺族に返還されたらしい。
戦争なんて自分とは無縁のどこか遠い話だと思ってたんだけどな。。。
戦死した彼らのことを”そういう運命だった”の一言で片付けるシュヌ。
この辺は育った環境や文化の違いもあるので理解することはできないと思う。
下山後、帰宅途中にシュヌが一瞬だけ友人と会うというので付いていくと、
夕方散歩してた時にバッタリ会ったアムルだった。
彼の方から自分にお守りを渡したいと申し出があったらしい。
寝る時、今日聞いた戦争の話を考えながら寝た。
ロシアは恐ろしい国だ、ロシアにとって人の命はあまりにも軽すぎる。
そう感じざるを得ない1日だった。
続く。