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YOUは何しに学習センターへ?#30  吉野朱華

-プロローグ-

2019年に島前地域で行われた「まちづくり甲子園」に参加した時、西ノ島の馬と広大な海を見ながら思いました。

「私、もう一度この島に来たい!」

それから、5年以上の月日が経ち、2025年1月、念願の島前地域に再び訪れることができました。今回島に持ってきたのは、2019年に思っていた「素敵な島だからまた行きたい」という漠然とした思いと地元のあま~いお醤油だけではありません!
島で何をしたいのか、何を求めているのか、考えて、私なりの目標も持ってこの島に来ました。
この目標を一言で表すと、

「軸を見つけるため」

では、どうして私はこの目標をもってきたのでしょうか。気の向くままに書いていきたいと思います。
良かったら、読んでいってください✨

-まずは自己紹介-

名前は「吉野 朱華(よしの あやか)」といいます。
現在大学4年生で春から新社会人になります。
血液型はO型で、左利きです。
器用と言われる左利きですが、O型のおおざっぱさで相殺されています。
(悲しい)
そして、宮崎県小林市というところで生まれ育ちました。私はその中でも野尻町という自然が豊かで、メロン、マンゴー、牛の名産地に住んでいました。小学校は、1学年17人で6年間を過ごし、中学は1学年50人程で2クラスと、小規模な学校でしたが、温かみがあって、全員顔見知りの学校で楽しく生活してました。

-刺激的な高校生活-

高校は、隣の市にある「飯野高校」に進学しました。飯野高校も1学年100人以下と小さな学校です。そこでは、地域に出て学ぶ探究学習が盛んに行われていて、私も探究学習にルンルンで取り組む生徒の1人でした。
私がどんなことをしていたかというと、同級生4人と一緒に、子どもたちが自分の責任で自由に遊ぶことができる遊び場「プレーパーク」を作る!というもの。
自分たちだけじゃなく、先生方や地域の方々に沢山関わってもらいながら、「プレーパーク」を作り上げることができました。1回目のイベントには100名以上の方に来場していただきました。遊びに来た子どもたちの緊張した顔が、遊び始めると眩しい笑顔になる瞬間は今でも忘れられない思い出です。この活動に巻き込まれてくださった地域の皆さんには感謝しかありません。

眩しい笑顔の少年(右)と眩しい笑顔の私(左)

探究学習をどうしてやり続けることができたのか。色々な人と関わることができたから。自分の考えを聞かれる機会が多かったから。単純に楽しかったから。たくさんあると思います。
その中でも一番大きな理由は、「新しい発見が沢山あった」から。
新しい発見を通じて、地域の解像度が上がりました。地域と一括りにするのは簡単だけど、地域を成り立たせる人、もの、ことが沢山あって、それぞれが複雑に絡み合ってるのが地域なんだと知りました。探究学習を通して、自分が将来何をしたいのか考えるようになり、地域について学べる大学への進学を決意しました。
高校で経験した探究学習は、私の人生の選択において大きな影響を与えてくれました。

ともに探究した仲間とパシャリ。

-プレイヤーからサポーターへ-

 高校卒業後、北九州市立大学の地域創生学群に入学しました。地域学習が楽しかったし、そのレベルアップがしたい、地元のために何かするには地元以外の地域も知るべきなのでは?という思いをもって入学。1年生の頃は、自分たち大学生が主体になって地域活性化に向けた活動を進めていました。
 2年生になると「まちづくりは人づくり」がモットーのゼミに所属し、その中でも若い世代である「高校生」を対象とした人づくりについて学ぶことに。具体的な取り組みは、高校生が地域に出て学ぶ学習のサポートや出前授業などです。
高校生と関わりあう中で、高校生のサポートをすること、探究学習がどうあるべきなのか、どうしたら地域に開かれた学校ができるのかに興味がわいてきました。そこから、探究学習支援者として高校でインターンをしてみたり、大学外の団体に所属して高校生のプロジェクトの伴走支援をしたり、学びのサポーター(コーディネーター)に関する卒業論文を書いてみたりと、教育のサポーターとしての在り方を考えるようになりました。
そして、自分の将来の目標にも変化が出てきました。
「高校生の頃、自分たちが主体となって動く楽しさ、学びの面白さに気づくことができた。今度は、私がその楽しさを作れる人間になりたい!」と思うようになりました。

-吉野朱華は何しに学習センターへ?-

改めて、それは『軸を見つける』ため。
特に、教育に対する軸を見つけるためです。
ここまで読んでいただいて、どうしてこの目的なのか、なんとなーくご察しいただけたかと思います。
 これまで伴走支援をしてきたことへの集大成として、社会人になる前のこのタイミングで軸を定めてみたいと思いました。私にとっての『軸』とは、今一番ぶれたくない、高校生たちと向き合う中で大事にしたいもの。
それを、地域との関わりが深い「隠岐島前高校」で学ぶ高校生、そしてそこで伴走している大人の皆さんと関わりながら、そして、島の自然の中でぼーっとしながら、今一度考えたいと思います。

探究ってなんだろう。勉強ってなんだろう。学校と地域ってどうあるべきなんだろう。考えたいことは山積みですが、ゆっくり深く、前向きに。
2か月後の自分に期待しながら、頑張ろうと思います。

読んでいただきありがとうございます!
2か月間、どうぞよろしくお願いいたします。


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