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準備

中川 純成(2年/総務委員会/一橋大学ア式蹴球部)


平素よりお世話になっております。
東京都大学サッカー連盟学生幹事の中川純成と申します。
2024シーズンは総務委員会で活動していました。

noteを書くような機会も滅多にないので、部活動も含め今シーズンをぼんやり振り返れたらと思います。学連に関係ないこともありますが許してください。

今シーズン、選手としても学生幹事としても一番記憶に残っているのはやっぱり東京カップでした。

代替わり後、Bチームからいきなりスタメンになって周りについていけず、練習をするたびにうまくいかないことや不甲斐なさに何度も落ち込みました。ポジション柄よくボールが回ってくることが多く、自分の判断に自信が持てないまま試合当日になったのを覚えています。
俺はスタメンだ、と胸を張れないまま迎えた公式戦デビュー。試合になれば上手くいったなんてことはなく、自分のところから一時逆転弾を喰らった時は思わず倒れ込んでしまいました。なんとか勝利したものの、喜びよりも安堵や疲れの方がずっと大きかったです。チームや個人の課題が劇的に改善する訳でもなく、不安を抱えたまま成蹊戦に挑みました。
成蹊は、今年のリーグ戦で初勝利を掴んだ相手。格上ではあるものの自分たちにも勝機がある、そんなチームの雰囲気だった気がします。それは裏を返せば過去の栄光に縋っていたとも言えます。
前半を終えて0-3。ハーフタイムにベンチで木室さん(2024シーズン一橋大学ア式蹴球部HC)が言ったことを覚えています。
「今は0-3だけど、都留文も俺たちに対してビハインドから逆転することができた。まず1点取り返せば逆転するチャンスは全然ある。逆に4点目を取られたらどうしようもない。球際や競り合いをもっと強度高く行こう。」
その言葉通りでした。攻めても点を奪うに至らず焦りが見える。そんな雰囲気のビルドアップで、自分のパスがカットされる。練習でも度々判断ミスすることろでした。ショートカウンターが始まった時、最悪のシナリオが頭をよぎりました。それは現実となりました。0-4。一番避けるべき状況が訪れてしまった。そう思いました。その後は足を攣って途中交代。試合後は、大事な場面でミスをした自分の不甲斐なさ、途中交代してチームを見つめることしかできなかった情けなさ、負けた悔しさで涙が止まりませんでした。

選手としての東京カップは、自分の実力・甘さを突きつけられた結果となりました。自分の実力が足りていないのはわかりきっていたからこそ、不安や苦手を解消するに十分な練習を積んでいたのか。自分の強みを生かすことはできていたか。今振り返れば、スタメンという部を代表する立場に見合う準備ができていませんでした。相変わらずチームに貢献することは叶わなかったです。
それと同時に、試合に負けて涙を流した自分も見つけることができました。試合に勝ちたい。そう思える気概や熱意があったことが、自分を奮い立たせるきっかけになりました。試合で奇跡は起こらないからこそ、自信を持って試合にのぞむための準備を、まずはアミノバイタルに向けて重ねたいと思っています。

学生幹事としては、東京カップの決勝・3位決定戦の運営の統括を務めました。

統括を務めるにあたって、事前準備を入念にやっておいたことは当日かなり助かりました。AGFフィールドは、都学連として初めて利用する会場。全員が会場の設備に詳しくないからこそ、自分の準備が当日の運営をスムーズに行えるかどうかにかかってると考えていました。特にこだわったのは運営マニュアル。設営の説明や個別スケジュールなど、誰かに指示を仰がずとも行動できるように詳細に作りました。1試合目が定刻通りにキックオフした時は思わずほっとしました。入念な事前準備のおかげで、当日はバタバタすることなく運営することができました。

東京カップ運営(2024/11/30)

東京カップを通じて経験したことがもう一つ。それはリーダーとしての振る舞いです。
当日に向けた準備を進める上で、周りと連携しながら仕事を進めるのが難しかったです。
仕事を他人にお願いするためには、まず自分自身がその仕事を理解し、相手に伝わるように説明してお願いする。その後も負担になりすぎていないか、仕事の進捗度合いを都度確認する。今までの通常業務は自分で完結する仕事ばかりでしたが、リーダーには自分以外の人を巻き込む上での多くの仕事が伴いました。結局、全部自分だけで抱えてしまうか、お願いした仕事を任せっきりにしてしまうかの両極端になってしまい、だんだんと自分のやることが増えてしまってしんどい思いもしました。
そんな時に、仕事を抱えすぎだと指摘してくれたまなみさんには感謝してもしきれません。他人を巻き込むことを放棄して自分が全部やればいいという自分自身を潰しかねない行動や、プロジェクトチームとしての成長を見据えていなかったことに気づくことができました。
おかげで最後の方は積極的に仕事をお願いするようになったと少しは思います。みんなのおかげで運営を無事に終えることができました。
運営学生リーダーという責任ある立場を引き受けてくれたたつとたけるくん、ありがとうございます。一緒に必要資料やメールを作ったのは自分にとって大きな学びになりました。
事業活動をお願いしたまなみさんとみつきちゃんには、結局最後まで任せっきりになってしまいました。ごめんなさい。SNS投稿もマッチデープログラムも、自分じゃ到底できないようなクオリティのもので尊敬しています。
PJメンバーのみなさん、本当にありがとうございます。
来年度、学生幹事全体を見据える立場として、この経験で得た楽しさや難しさを一つの準備として繋げたいです。

選手として、学生幹事として、東京カップを経験して二つのことを強く思いました。

一つは、準備の大切さ。都学連で言えば、「準備が9割」。いろんな準備があると思います。苦手なプレーを克服して試合にのぞむ準備。業務に責任を持って取り組むための準備。チームとして成長する準備。結果に対する捉え方もある種未来への準備の一つです。本番で劇的にプレーが改善することも、運営が勝手に上手くいくこともあり得ません。準備の質が大きな影響を与えることを肝に命じたいです。

もう一つは、一橋ア式に貢献したいという思い。あっという間に上級生になりますが、プレーではまだまだ部に貢献できていません。また、ピッチ外で貢献するという、都学連加入当初の思いは今でも変わりありません。都学連で得た知見を元に自分が部に何をもたらすことができるかを考え、そして選手としてピッチで貢献したいです。

学生幹事として快適な試合環境を用意し、そのピッチで自分と一橋が活躍する。

選手として、学生幹事として、二つの視点をもったからこその目標ができました。来年に向けて良い準備をしていきましょう。

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