利他の精神の行く末
濱中 暖佳(4年/2023シーズン学生幹事長/国際基督教大学サッカー部)
「まだ学連やってるの?」「なんで学連やってるの?」
私が東京都大学サッカー連盟で学生幹事として2年間活動する中で、周りの人や自チームのみんなから飽きるほど言われた言葉です。学連とは、学生幹事活動のことを指します。
今回のブログでは、これらの疑問が投げかけられるごとに醸成されていった、「なぜ学生幹事活動を行うのか」という問いに対して、私の考えを言語
化することで、学生幹事活動を締めくくりたいと思います。
日頃より当連盟活動にご理解、ご支援を賜り、誠にありがとうございます。
2023年 東京都大学サッカー連盟で学生幹事長を務めました、
国際基督教大学4年 濱中暖佳と申します。
2020、2021シーズンは国際基督教大学大学のサッカー部にてマネージャーとして活動し、2022シーズンから学生幹事も兼任し活動してきました。
マネージャーは3年生(2022シーズン)で引退したので、それについては是非こちらのブログを読んでくだされば幸いです。
https://note.com/icufcpr/n/n0cd5e90f3e5d
「誰かのために頑張ること」、「自分の行動が誰かの役に立っていること」。
これが私の学生幹事活動においての一番の原動力でした。
リーグ戦を1から設定したり、説明会や会議を開催したり、SNS運用をしたり、クリスマスに早起きして試合運営をしたり、これらの学生幹事活動の全部が全部自分のやりたいこと、好きなことかと言われたら全くそうではありません。
急な試合延期の対応のために、途中下車して駅のカフェで作業したり、たくさんのメールを捌いたり、資料作成のために徹夜したり、、。
楽しいこともたくさんありました(特に幹事会後のご飯はいつも楽しみでした)が、動機と実感がなければ到底なしえなかった業務がたくさんありました。
それでも、都学連、延いては大学サッカー全体に関わっている方々にとって、大学サッカーに取り組む環境が少しでも良くなって欲しい、大学サッカーに関わる人のインフラ的存在になりたい、そんな気持ちが、私が学生幹事活動に夢中になれた理由です。
日程組みなど、1から設計したリーグ戦やカップ戦が実際に開催され、現地やSNSで実際に試合が行われ、選手やスタッフの方達がいきいきしている姿をみられることが一番のやりがいでした。
そして、「大学サッカーが魅力的だった」、「周りの人が素敵だった」。これらは先述した原動力を強める大きな要因でした。
大学サッカーの中でも、私が関わった東京都大学サッカーリーグ(2023年からは神奈川と合同になり名称変更)は、知名度も注目度も関東リーグに圧倒的に劣ります。
ただ、各チーム、各選手の事情が本当に様々で、その中で大学サッカーに飛び込む決断をした人たちがそれぞれ本気で「大学サッカー」に向き合っていました。知れば知るほど各々にドラマがあり、学生幹事をやらなければ関わらなかった人、知り得なかったことがたくさんあったと思います。
そして、理事の方々、事務局の白井さん、一緒に活動した学生幹事のみんなが皆素敵な人たちばかりでした。学生幹事の皆はみんな癖が強くて面白くて一生懸命でしっかりしていました。
私は本当に周りの人たちに恵まれていて、皆さんに沢山助けられました。お世話になり、ありがとうございました!!
「学生幹事活動に全力になれていた理由は、誰かのためになっているから、つまり利他の精神でした。」このように華麗に結論づけて終わらせるのも簡単ですが、私は、この「利他の精神」をもう一段階掘り下げて考えてみました。
他人のために行なっている行動一つひとつをみると利他的ですが、
視点を変え長期的に俯瞰すると、実は全ての行動は最終的に自分に収束します。
大学サッカーに貢献するということは大学サッカーに所属している自分自身のためにもなっているし、選手やスタッフの皆さんに喜んでもらった結果、自分が一番嬉しかったです。
これに気づいた時、結局自分のためじゃん、と何か腑に落ちました。
というのも、自分は完全な利他の精神だけで頑張れる、善良なお人好しではないと思っていたからです。
選手に、「よくマネージャーとか学連やってるよね、誰かのためにここまでするなんて俺には無理だわ」とよく言ってもらうことがありました。言われる度に、嬉しいと同時に、過大評価されてるな〜という釈然としない気持ちになりました。
でも、学生幹事活動を通して、自分が誰かのために頑張った結果、自分自身が一番幸せになれていました。
だから今同じ言葉をかけられたら、「結局自分のためになってるからね!」と答えると思います。
これに気付くことができ、自分の今までの活動を自分自身で完全に落とし込んで肯定することができましたし、一生懸命になることができた本当の要因はこれだったと実感しています。
ここまで、大学生活を大学サッカーに捧げてみた私の考えを記してみました。
稚拙な文章ですが、思いのままを表現できたと思っています。
読んでくださり、ありがとうございました。
最後に、学生幹事活動において、今まで関わってくださった、学生幹事をはじめとする都学連の方々、他連盟の皆様、本当にありがとうございました!
充実していて、とてもとても楽しかったです!
これを読んで、大学サッカーに、そして学生幹事に興味を持ってくれた人がひとりでもいたら幸いです。
そしてこれからも、たくさんの魅力で溢れている大学サッカー、都学連のさらなる発展に期待しています。
今までありがとうございました。
濱中暖佳