見出し画像

水炊きやさんでのお話

今回の旅行で博多の水炊き食べたいなというのが旅の始まる前のリクエストでした。

一日目は歩いている時に目にした明太子屋さんに夕食に行き、二日目は前回満席で入れなかったもつ鍋屋さんにメンバーが予約してくれ、行きたい水炊きは3日目だねと話していたらどうも夜しかやっていないらしい。

えーーーーこれを食べたいと思っていたのに水炊きは夜限定だったのか、、、3日目夜は飛行機の時間であきらめるしかないのか、、、と思っていたら、昼やっているところがみつかり予約しました。

予算的にはここが一番高い食事だったかな???

学生ギルドは、いまはお客様も少しずつ増えていますが、これまでかけてきた分などを考えると今のところ赤字です。それでも今回九州旅行はみんなが学生ギルドのためにやっていくれている開発、稲垣と内藤の許可のもと2日目夕食は会社から出したのですが、予算的にはもう出せない、のこと。

私の希望に付き合ってもらうのに、しかも旅行期間ずっと学生ギルドのために新しいサービスのためにシステム構築してくれているというのに。

学生にしたら安くない金額の店での私の希望の食事を付き合ってもらうのも申し訳なくて、この食事代は私個人が持つことにしました。

経費の使い方は先日運営メンバーで話したばかりで。今回は特別でしょ???といきなりやっぱりこうしようと私が言いだすと、また、美苗さんは例外ばっかり作る、あの三人で話した会議の時間は何だったんですかということになるので。(二人ともそんな目してたし。。。)

私の一存でできていたところができなくなっているのがお金の使い方です。健全といえば健全です。ちゃんとしている、、、。

会社からは出せない、私個人から出す。

だから、この鍋を食べる時間は、少しうっとおしいかもしれないけれども私のうんちく話、学生ギルドの成り立ちから、県に申請が通った時のお金の出どころから、STEAM教育について語っていくことになるいまを私のこれまでの経歴と思いも含めて聞いてほしい。

多くはお金の話。

それは私がとても大事にしているところからの出だったこと。

学生に成功できるかどうかもわからない事業に出資させる気もなかったこと。

その運用についてただのお金、ただの数字ではなく私の大きな気持ちが乗っていること。

でもそれは私の個人的問題であり、そういう重い感じではこのままでは会社として今後大きくは拡大しないから。

ここからはもちろん変わっていく、ことを当然として今までの話として聴いてほしいとお話できました。

最初は確かに、借り入れもせず、自分が全部出していたから、あれは私の大事な人がいのちをかけて作ったお金であった。大事すぎてずっと取って置いた、だから、このときにぱっと使えた。

私にとってはすごい覚悟だったのです。

でも、いまは、会社でサービスができて一年間自分たちで作ってきてこれからはみんなで実際に動いた分で回収しているお金なので。これまでのお金とは違う。

私も意識を変えようと思う。でも、これまでそうだったのは、あの時点でそうだったのは。時にこういうことを言ってしまったのは私の個人的問題でもあるけど、あの時点では無理もなかったと自分では思っている。こういう意図だったし、実際に心情的にはこれまで大きな痛みもあった。でもわざわざ今これを言うことで、今後は変わろうとしていることを理解してほしい。離れていくメンバーにはこれからはあんまりこんなにゆっくり話する機会もなく、もう言い訳のしようもないので、この機会に、と過去にあったことについてお話を聴いてもらいました。

私がほんとうのことを話すから。

この一年間、私たちがどのように動き、時に迷走をし、自分の判断としてあれは失敗だった、今はこう考えている、だから今後はこうしようと考えててこのように動いている、でもゆくゆくはこうしたいと思っていることがあってそれは全然あきらめていないけど時期尚早だった、段階を踏んでいつかはこうしていきたい、という話がリーダーの口から出て。

たしかに、あの時点でに方向性としてはどっちに行くのかを見失っていた時間があり、ぐるぐるしているのについていくのはつらかった、とメンバーからの正直な話が出てきた。

私と稲垣がもっと表に出てはっきりこっちに行くというべき。プログラミング教育をSTEAM教育をやっていくというのを明確に打ち出している今は美苗さんが表に出ているから、これまでの生徒さんも信頼してくれているしその方向でいいと思う。

学生だけで自分たちの経験のだけ中で話しても何にも良くない。学生ばっかりのチームであったら今みたいな形ではできていない。美苗さんがどうしたいか、どうしていくかを打ち出して、それを一緒にみんなで実現していくのが今の学生ギルドにとって正しい形だと思う。

そういってもらえて。

お金に対する怖さもあったけどほかの怖さもあったことに気づきました。

自分の意見を、教育に対して想いがありすぎる自分の主張をしすぎると、この人たちが新しく作ろうとしてくれているものを壊してしまわないかな。ほかに進みたいと思っているのに私がこうしたいだけを話していいかな。みんなは稲垣リーダーについていきたいと思っているのに稲垣が社長だと思っているのにいきなり私が出てくる構図になっているんだよな、ここは。

私がこうしたくて稲垣リーダーがそれをしたくないと思っていることは、進めても良くない。

何がしたいか、ではなくて、この人と一緒に仕事がしたいと思って始めたことなら、私にだけ寄せるのは違うはずと、私は私で学生ギルド以外のところで動くからそれでいい、実際に私の思いをしっかり言ってこなかったこともあります。みんなの進みたい方向を変えてまで自分の主張を通そうとは思ってもなかったです。

それを前面にと言ってる今はなんの遠慮も要らなくなった、ということです。すごいことだ。

けど。私がかなり評価しているテックイベント、ロボコンは。大赤字だったから大失敗だった、あれはもうやりません、ときっぱり。

価値があったと私は思うのですが 数字を追わないと、なんでもかんでもよかったとするのではなく反省すべきところはしないと成長しません、ちゃんと認めてください、あれは失敗、と言われました。


美苗さんが表に立ってほしい、と言ってはくれているので、覚悟して今までのまんまじゃいられないなと進みますが、お金の使い方にしても、次に何をする、にしても私の意見がなんでもかんでも通るわけではありません。それでも自分の考えはその時にそう感じているのであれば言うだけは抑えずに言うべきです。むしろそうしないといけない。正解はないし、振り分けられる仕事をまっているんじゃなくて自分で考えて仕事を作り出して進むしかないんですから。

どこになんの遠慮をする必要もなく、それが求められる立場だというのを、これまでを大きく支えてくれたメンバーたちとのゆっくりした雑談で確認できました。(この時もだけど、やるべきタスクがありました。普段はそれを優先してこういう話をゆっくりすることはなかなかできないから。この時のこの時間はとても貴重だったと思います)

ひとりで行けば早く行ける

みんなで行けば遠くに行ける。

早くなくても、時間はかかっても、遠回りしていても。

決して見られないところにみんな協力して行くからこそ見えるいい景色、自分一人じゃいけないところをチームで見に行きたいと思います。

すぷーんくんは自分の研究がめちゃくちゃ忙しくなり学生ギルドの運営を離れました。

神戸君は就職するから学生ギルドのチューターから離れます。

けれども二人には、学生ギルドのオブザーバーとして私たちをずっと支えていてほしいなと、切に願います。

だからと言って二人の進みたい方向を邪魔するような、ぶら下がって引き止めるような、そんな未練たらたらのカッコ悪いこといたしません。

ここからもどんどん活躍していく二人が、学生ギルドの活動に来たい、メンバーの一人として残っていたい、機会の許すときに一緒に開発したい。

そう思ってもらえるチームで居続けられるよう、稲垣と内藤とがんばりますね。

(本人も求めないし。省エネモードだし。立場的には全くそうではありませんが私のなかでは僕はチューターですからね、とあんまり表に出ない種くんもかなりの主要ポジションに入っています)

動くプロダクトも完成。あとちょっとだけ惜しかった、ほんとはここまで行きたかったねというところが残っているようですが、いっぱい進捗が出せた有意義な旅行でした。

一年前にお世話になった県へのこの一年の実績の提出書類にも、実績と成果の欄に少なくともたくさん書くことがあったことはありがたいな、と思いました。

オンラインものづくり教室STREAM開講一年。

県のスタートアップ支援より一年。

卒業するメンバーを見送るこの時に、現在地確認ができ、会社の進む方向性の確認ができ、自分のなかの恐れ(お金について、人間関係について)を手放していく覚悟ができました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?