合格体験記 ほのか
みなさん初めまして!OPE新メンバーのほのかです。
2024年度合格体験記の第3弾にして初の1年生ということで、つい先日終わったばかりの私の受験生活をご紹介します。紆余曲折ありすぎた志望校探しや、2つの部活との両立、奨学生入試などについて語っていこうと思います。長くなりますが、これから受験を迎えるみなさんの参考に少しでもなれれば嬉しいです。
プロフィール
名前:ほのか
出身高校:首里高校 普通科 79期
進学先:専修大学 国際コミュニケーション学部 日本語学科
受験方式:スカラシップ入学試験
ざっくり受験年表
ドタバタ!志望校探しの旅
長くなるので先に言いたいことを書きます。時間が無い方はここだけお読みください。
志望校探しは早ければ早いほど良い(夢ナビ、パスナビ、マナビジョンなどをガンガン活用しよう)
県外私大も考えてみて!
授業の内容や、その分野の何に特化しているのかまで調べる
オーキャンに行こう!
1度決めても固執しないこと!自分の心の声を聴こう
ここからはまず、私が志望校を決めるまでの経緯をお話しします。先に言っておきます。長いです。それでもいいよって方だけお読みください。
私が進路について考え始めたのは、高1の終わりごろでした。高校から始めた放送部での活動を通して、日本人なのに日本語のこと全然わかってないじゃん!と衝撃を受け、大学では日本語学を学びたいと思うようになりました。やりたいことが決まった時期は割と早いほうだったと思います。
そこからは志望校探しがスタート。もともと県外に行って広い世界を見てみたいという思いがあったため、とりあえず学費のことも考えて県外国公立で日本語学ができる筑波大学 人文・文化学群 日本語・日本文化学科のオープンキャンパスに行きました。しかし、模擬授業を聞いてみるとなんか違うな感が…。私は言語を学びたいのに、文化のほうに重きが置かれているような印象でした。でもまあ筑波ってすごいし文化も大事だよね、とモヤモヤをなんとなく放置。
転機となったのは、高2の10月に参加したエンカレッジ推進事業です。エンカレッジでは、国公立私立理系文系さまざまな現役大学生との交流会を通して、奨学金・バイト事情を聞いたり各大学の教育設備・カリキュラムの特徴を知ることができました。そして、そこで初めて私大について、奨学金制度が国公立よりもかなり充実していることや特徴的なカリキュラムが数多く設置されていること、資格や就職支援が手厚いことなどを知りました。それまでは調べもせず学費だけ見て除外していましたが、エンカレッジで話を聞いてからは私大に行きたいと強く思うようになりました。
そして志望校探しPart2がスタート。マナビジョンやパスナビでひたすら検索をかけ、パンフレットを取り寄せ、カリキュラムを調べ、奨学金を調べ、偏差値を調べ、受験科目を調べ…大変でした。そうしてこれだ!と思っても、やっぱり違うかも、ネームバリューも気になる、でも本当にここでやりたいことができるのかなと右往左往しました。
そうしてやっと、第1志望を法政大学 文学部 日本文学科 言語コースに定め、高3の8月にオープンキャンパスに行きました。しかし、オーキャンに実際に行ってみると、またもやなんか違うな感を感じてしまいました。日本文学科の中の言語コースだったため、今度はカリキュラムの中心が文学であるような印象でした。今思えば、いろいろ調べすぎてわからなくなった結果、学べる内容よりもMARCHのブランド力に目がくらんでしまっていたような気がします。苦労してやっと決めた志望校をもう変えたくないという思いもありました。そしてまたモヤモヤを放置。
そんなこんなで9月。いざ本格的に推薦準備という時期。普段は文章を書くのが苦ではない私が、どう頑張っても志望理由書を書ききれませんでした。書こうとすればするほど、自分がやりたい学問と大学のカリキュラムとのズレが浮き彫りになっていくのです。もう担任の先生に推薦書類の執筆もお願いしているのに、早く書かないと間に合わないのに、全く書けませんでした。モヤモヤを放置したツケが土壇場で回ってきました。
そのとき頭に浮かんだのは、とりあえずの第2志望だった専修大学 国際コミュニケーション学部 日本語学科(以下、専大日語)のオーキャンでした。専大日語は他大学とは違って日本語学に特化した学科であり、教授陣も日本語学のアベンジャーズ(今になってわかるその凄さ)で、何より先生がとても生き生きした顔で日本語学の話をしていました。何もほかの大学が悪いなんてことはありません。それぞれに素晴らしい部分があります。ただ、私がやりたいこと全部をできるのはここしかないと思いました。
推薦準備も進めていた9月に志望校を変更するのはとても勇気がいりました。でも、専大日語で日本語学をやりたいと決心してからは、すでに調査書を書き上げてくれていた担任の先生にも法政大への推薦の取り止めを伝え、両親にも頭を下げて受験料や学費の用意をお願いしました。専大日語には推薦枠が無かったので、そこからは一般入試に向けて準備を始めました。
自分の気持ちに言い訳をして、モヤモヤを放置し続けてしまうのが私の良くないところです。志望校は変わるのが当たり前ですし、その大学との相性もあります。大事なのはきちんと情報を調べたうえで、自分の気持ちに素直に検討することだと思います。
スカラシップという選択肢
ここからは、奨学金と入試方式の話になります。
県外私大は、とにかくお金がかかります。我が家は公務員の共働き家庭なので、JASSOや民間の奨学金は家計基準に引っかかってしまいもらえませんでした。しかしそれでも、年間百何十万が学費と生活費で飛んでいくわけです。受験料もすべり止めや宿泊費まで考えれば10万はかかります。一人暮らしは初期費用も相当なものです。専大日語の一般試験を受けたいと話したとき、両親は「あんたのやりたいことをやりなさい」と言ってくれました。でも、裏ではどうお金をやりくりしようかと頭を抱えていたことも知っていました。なんとか負担を減らさないとと思い、見つけたのが専修大のスカラシップ入学試験でした。
スカラシップ入試についてざっくり説明します。この方式で受かれば4年間の授業料・施設費免除、家計基準も無し、試験形式は一般入試と同じ、難易度も一般より少し難しい程度。ほかのどの大学よりも手厚いと思います。その代わり、全学部全学科合わせて100人しかとらない、倍率は40倍、さらに早慶MARCHのすべり止めに受ける人も大勢いる…というような試験でした。
鬼です。40倍とか普通に無理です。でも、私が学費を安くするにはこれしかなかったので、早慶を受験するくらいの気持ちで死ぬ気で頑張りました。どう頑張ったかはあとで書きます。
ここで言いたいのは、奨学金がもらえない、足りない家庭であっても勉強の頑張り次第でどうにかできる選択肢がある、ということです。私大での学びはとてもユニークで充実していて楽しいです。それを金銭面で諦めてしまうことが少しでも減ればいいなと思います。
ワーカホリック高校生の勉強法
ここからは勉強法の話です。
私は高校時代、吹奏楽部と放送部と放送局(学校行事の放送機材担当)の3つを掛け持ちしていました。片方の部活がオフの日はもう片方に顔を出し、忙しいときは放送部の練習の後ダッシュで吹部に向かう…といった週7で部活にいそしむワーカホリック生活を送っていました。部活は高3の7月までみっちり続けました。部活にすべてを費やした結果、塾にも入りそびれました。そんな私が、スカラシップで受かるまでどのように勉強していたかをお話していきます。私立文系なので、国・英・日の三科目の話になります。大事なのは以下の4点です。
単語テストはさぼるな!←これがすべて
辞書を引こう
スタサプは良いぞ。
過去問の鬼になれ!
高2まではすべてが部活中心で回っていたので、家庭学習はほとんどしていませんでした。テスト期間にテスト勉強するくらいです。そのかわりに、毎週の単語テスト(私の場合はTarget、Engage、古文単語)の勉強だけは頑張りました。毎日朝と帰りの車の中でターゲットと古文単語のアプリをポチポチしていました。高3からは英熟語Targetもポチポチしました。だるいなーTwitter見たいなーと思うこともありましたが、今ではあのとき頑張った私に大感謝です。まず受験勉強のスタートが違いました。単語の意味で躓くことが少なかったので、その分を文法や文章理解に時間を割くことができました。また、わからない単語があったとしても、この単語とこの部分が似てるからこの系列の意味かな、とある程度予測ができるようになりました。高校生のみなさん、どれだけ忙しくても単語だけはやりましょう。
もちろんそれだけでは乗り切れません。見当もつかない単語は無限に出てきます。そんなときは電子辞書さんとお友達になりましょう。自分でポチポチ入力して①~③やら④やらのどの意味かを考えることによって、より記憶に残るようになります。例文も載ってるので応用が利くようにもなります。みなさんぜひ辞書を引きましょう。
7月末にやっと部活を引退して、本格的に受験勉強ができるようになりました。始めは気分が切り替えられず、頑張ったのは8月末からです。毎日7時に登校して教室で勉強。昼休みはおしゃべりで息抜き。放課後は19時まで図書館で勉強。家でも23時くらいまで勉強。という日々を2月まで続けました。
とはいえ、1年で習った文法なんて記憶から抜け落ちていました。私は塾に通っていなかったので、どこから手を付けていいかもわかりません。そこで頼ったのがスタサプです。英文法と古典の読解編と日本史の通史を1から全部見ました。英文法はハイレベルの先生の方がわかりやすくておすすめです。1.5倍速で見て時短してました。見るだけでは忘れてしまうので、大事なところはスクショしてアルバムに保存し、車の中で見返すようにしていました。確認テストはコンプリートするまで何度も解きなおしました。スタサプの先生は文法の解説だけではなく、早く正確に解く小技も教えてくれるのでマジでおすすめです。
11月頃からはいよいよ問題演習に入ります。志望校がはっきり決まっている人は、予備校の問題集を解くよりも志望校の過去問をひたすら解く方がおすすめです。特に私大の場合は、問題にかなり癖があります。マニアックな単語が出たり(専修大の日本史は古墳大好き)、形式も大学によってかなり違うので戦略を練る必要があり(専修大の国語は小問18個しかないので一個一個が命取り)、慣れるのにも時間がかかりました。ひたすら解いては、間違えたところを辞書や教科書や資料集で調べてノートに要点をまとめ、写真に撮って見返し、調べてもわからなければ先生を質問攻めにしました。私の性格上、そういうもんか~で済ますことができなかったので、納得するまで先生に「でも、」と言い続けました。すると、ノートが志望校専用の問題集・単語帳になり、似たような問題を過去15年分くらいの間に何度も目にするようになり、ああこれね~とスラスラ解けるようになっていきました。あとはこれを2月までひたすら続けるのみ。
正直、私がスカラシップに合格できた勝因は、過去問を極めたことにあるのではないかと思っています。学力では敵わなくてもその入試で勝てればいいんです。過去問は正義!
おわりに
ここまで読んでくれた方、お付き合いいただきありがとうございました。思ったより熱く語ってしまいました。
なんだか大学に「受かる」ための話になってしまったように思いますが、大事なのは入ったあとに何をするかだということを今とても実感しています。大学での学びは自由度が高く楽しいです。好きなことを好きなだけ学べます。その分生かすも殺すも自分次第。受験勉強は、大学の学びを最大限享受するための下準備にすぎません。
受験勉強がしんどくなったときは、この勉強は大学を「楽しく」するためのものだと思ってください。
頑張った分だけ、超ハッピーな大学生活が待っています!
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