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宇宙にいったら
プロジェクト・ヘイル・メアリーを読んだ。
びっっっくりした。面白すぎる。1日で各300ページ以上ある上下巻を読み終わった。
私は余りSF小説に手を出してこなかったから、面白さに驚きました。きっかけはオモコロで恐山さんが紹介してて、それにめっちゃ惹かれたことです。
映画化する前に未知を字で読み進めていく感じを味わって欲しいと言っていたのが印象的でした。
主人公が頭が良くて性格も良いやつなので、「人気のゲーム実況者のプレイをみてる感じ」と言っていたけど、それでしかなかった。
もし、もし読む予定がある方は絶対にこれ以降進まないで下さい。ネタバレが大いなる損失になります。
しかも、ちょっとでも興味が湧いたら読んでみてください。今思ったけど有名な本なので読んでる方多いよね。
最後の警告です。(私はこの本をまだ読んでないなら読んで欲しいし、これ以降には進んで欲しくないと思っている。)
☆
自分が画期的な読書感想文を書けるとは到底思えないけど、残しておこうと思います。
あらすじをざっくり書くなら、
急に真っ白い目覚めた主人公は昏睡状態にあったようで、記憶が無い。自分の行動パターンからするに、科学者で何らかの研究をしていた模様。部屋の中を調べていくとここは宇宙、しかも太陽系ではないっぽい。←激やば
段々記憶を取り戻していくなかで、どうやらある生命体が太陽エネルギーを奪い始めている為、地球の存続が危ない。その生命体の根源と対処法を知るために主人公は命運を背負って宇宙に送り出されたと言うことだった。
初めてSF小説に手を出したけど、私には訳もわからないスケールの大きさや研究にドキドキした。
例えば途中で出会う異星人(?!)とファーストコンタクトをしろってなったときに、何からすれば良いのか、考え得る危機は何なのかすら主人公は違う次元だった。先ず人間の尺度で考えるということを取っ払って、相手を観察するのはかなり・・・なんて言うか、、、無い経験。
相手も知的生命体なのか、またどの程度なのか、そして何人いる?眼はあるのか、何で物を認知しているのか。そんな懸念が自分の中に生まれるだろうか。とにかく主人公の思考プロセスは約束された賢さがあって、みていて気持ちが良かったです。
そしてロッキーが最高過ぎる。友情!!努力!!科学!!
何も自分は携わっていないのに肩組むみたいな気持ちになった。あとカタコトだったので私の台湾人の友人の話す日本語に似ていた。
何回も「もう終わりだよ~~~~!!」って場面が来るけど、度重なる研究と思考によって乗り越えていくのに圧巻でした。
しかも常に地球の存在を片隅に置き、時間にそう猶予はないことを鑑みると目の前にいる異星人の研究すらも後回しになってしまう。優先度の選択を主人公が正しく冷静に執り行なっているのが物語の読みやすさでもあったような気がします。
物語の進行とともに、昏睡状態で失った記憶を辿り自分の目的と意義を見つけていく流れもすごかったです。片道切符でもう戻ることのない宇宙の旅を自分がすることになった経緯や覚悟、地球での研究内容やプロジェクトの全貌がわかっていくのが面白かった。
謎に専門用語ばかりなのに自分にも理解できる程度まで抑えられていたのも今思えばすごいことだ。
記憶がなくなっていた理由が、主人公は無理矢理乗せられたから。そしてそれを思い出す頃には研究は終えているか研究にのめり込んでいるからもう引き返せなくなっているので彼は役に立つ。という、ある意味人類に利用されただけともとれる彼がそれでも地球のために頑張っていたのがドラマチックでした。
映画化して可視化できるようになったらもっとワクワクします。でも予告もなしに解明されていくのを徐々に楽しめる読書という手法は一番良さを引き出している気がします。