『実践から学ぶ地方創生と地域金融』山口省蔵さんに聞いた「いま気になる人・コト」
新型コロナウイルス感染症の感染拡大第4波が明白になり、まちなかの飲食店をはじめとする事業者への影響が長期化しています。同時に、こうした中小事業者を支える地域金融機関の役割に、ますます注目が集まっています。
サステナビリティが盛んに叫ばれるいま、金融にかかわる人たちの取り組みは、どのような方向にむかっているのでしょうか?
今回は、『実践から学ぶ地方創生と地域金融』著者で株式会社金融経営研究所所長の山口省蔵さんに、いま気になっている業界の動きについて教えていただきました。
――最近、地域金融関連で注目している事例や業界の取り組みはありますか?
私の最近の注目は、金融界における「対話」です。金融庁も、金融行政方針で、「探究型対話」に取組むことを明示しています。
――確かに「変革期における金融サービスの向上にむけて」と題された金融庁の資料に、“探究型対話”という言葉がよく出てきますね。
――ここでも触れられている「地域金融機関のビジネスモデルの持続可能性確保」は、書籍『実践から学ぶ地方創生と地域金融』のメインテーマの一つでもありました。
対話は、自己変革を起こすために必要な手法だと考えています。金融の変革に「対話」を活用していくつもりです。
――なるほど。対顧客だけでなく、組織内部や組織間での対話にも業界として関心が高まっているのですね。
最近よくご覧になっているオンラインコンテンツはありますか?
JPBV(価値を大切にする金融実践者の会)のnoteは、自分も関係していることもあり、みています。
――組織名がユニークで気になります。どういった団体なのでしょう?
ここでいう価値は、短期的な収益ではなく、長期的な経済、社会、環境の価値です。そういったものを大切にする金融をしていこうとする金融関係者の団体です。
――SDGsやESG投資といった注目のキーワードとも関連が深そうです。具体的な実践が積み重なっていきそうですね。
――最後に、何か告知があればお願いします。
対話で世界を変える金融マンを生み出すために、私が主宰する熱い金融マン協会では、「対話研究会」をやっています(読書会です)。
参加者みんなで協力して、無料でやっています。「私も対話を勉強したい」という人は、声をかけてください。
――ありがとうございました!
山口省蔵さんの共著『実践から学ぶ地方創生と地域金融』詳細はこちら👇
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