Web3とビットコインの本質について
「想像していなかった未来」というハッシュタグキャンペーンがあったので初めて書いてみた。
私は本質について思考し、語るのは嫌いじゃない。そういう過程で時間を使うと寧ろかなりオタクなレベルで好きになる事が多い。
Web1 初期のインターネットでWebページ、オンライン~など。提供する側が一方的に情報を発信していた時代
Web2 SNSの発達で双方向の発信が可能になり、いいね!や生配信などが各種プラットフォームで可能となり、投げ銭なども生まれたコンテンツ競争が一気に激化した時代
Web3 トークン経済の誕生。分散型を謳う(本質は分散になっていない)ビットコインやイーサリアムが有名。NFTやメタバース(仮想空間でのユーザーのアバター交流と経済活動の実現)も含まれる。
上記のように定義できるが、今回はWeb3に話の焦点を絞る。
分散型経済の登場は多くの詐欺師を生んだ。
日本、特に当時の東京ではICO詐欺が蔓延した。トークンを発行し、民間の取引所・民間のウォレットにそのトークンを保存する。それが取引所に上場することをICOと言って法整備がまだされていない間に数十ー数百億の詐欺が生まれた。エイダコインやスピンドル、各被害者は泣き寝入りとなった。
まず、価値の保存が民間企業(取引所)に託され、そこのウォレットに保存してあることが不安にならなかったという騙しがある。
擬似的通貨発行権を民間人が得ようとしたと当時の私は考えていたが、
本質はもっと深い。
ビットコインのマイニングの概念は非常に画期的だったかもしれないが、ブロックチェーンのセキュリティ的信頼はどこからくるのか?量子ドットセキュリティを専門で学んできて、実際に数兆円をかけた研究、施設を目にしてきた私にとってブロックチェーンのセキュリティが高いと思っているのは素人だと感じる。また、非中央集権を謳いながら実は中央集権で法定通貨の中央集権と何ら変わりないということも明記しておきたい。
ビットコインの知られざる問題
非中央集権通貨の虚構とも言うべきか。
実情は中央集権構造なのである。というのは上位2%が総供給量の95%を所有していることにある。
つまり、ビットコインは国の法定通貨と違い、発行量が決まっているために保有者が増えれば、価値も上がりやすい構造 という虚構を多くの人が信じることで価値を担保、維持しているのである。(人類史上最大の投機)
この真実に気づいている人間はビットコインを十数年レベルの長期保有者たちを除いて手を出さないだろう。金を買う。
総供給量の95%が保有額上位2%の人間がされているということはセキュリティ上のリスクも高いのはもちろん、彼らが一斉に売りに動いたらどうなるかお分かりだろう。超寡占状態である現在のビットコインはセキュリティ上のリスクを抱えながら非常に危ういのである。
とはいえ、暗号資産は種類がたくさんあるので興味がある人間はリアルウォレットであるコールドウォレットを持てばよい。
18桁以上のパスワードを設定し、3Dキューブのマッピングまで行えば盤石だろう。その3Dキューブのマッピングは動画化するのが望ましい。(本人も忘れるので)その動画がたとえ動画投稿サイトやSNSに投稿されても破ることは困難(現物の3Dキューブと18桁を知る必要があるため)なので地球上でとりあえずは一番効率の良いセキュリティだと思われる。
Web3のビジネスモデル
Web3はインフルエンサーやフォロワーという概念がその存在において重要視されている。つまりはインフルエンサーなど拡散力のある人間に先行者利益を与えて拡散させ、先に売り抜けるポンジスキーム。仮想世界でアバターがゲームするだけでお金を貰える、などの文言に騙される人たちなので基本思想が「楽して金儲け」なのである。
これらが根底にあるのでNFTをはじめとしたビジネスモデル、メタバースの仮想空間なども一向にビジネスモデルがまともにならない。
それはこのような本質的な限界があるからだ。NFTが話題になるときは基本的にインフルエンサーが必須である。
余談だが、本田圭佑を例にあげる。
彼は市川海老蔵らと共にサイバーエージェント社の会長である藤田氏からMakuakeの上場前の株をかなりの量を紹介してもらっている。散々makuakeを拡散したあとに彼らは売り抜け、数十億の資産を手にした。
同じことをNFTでもしようとしているだけの話なのだ。
ICOブームで湧いた東京でもGackt氏や多くの著名人がスピンドルやいろいろなコインを無知な本質のわかっていない大人たちを呼び込んで投資させ、(厄介なのは海外経由だということ)取引所にそのコインを上場させた。当日や数日は価値を上げたが、一瞬にして買ったときの数百分の1の価値になった。これが寡占状態のコインの危険性なのである。
つまりビットコインは今当に、このような状態にいつでもなれるということを理解していただけただろうか。ビットコインは一人の人気著名人レベルの拡散ではなく、国家レベルで多くの国々に世界中で広まったため、この収束を見るのはおおきな痛みになるだろう。数百万円の価値があったビットコインが一瞬にして数十円などになる世界。
ビットコインが寡占状態という1つのリスクでもそうなりうるし、セキュリティ上のリスクでもそうなりうることを大衆は身を以て知ることになるだろう。昔の自分の知見では想像できなかった未来だが、今は想像できてしまう。それはセキュリティの専門性を獲得し、事実分析を高い視座と質でできるようになったからにほかならない。